株式投資

相場歴10年を超える筆者が「個別株は難しい?」「個別株は無理ゲー、ギャンブルだからやめとけ」等の意見に思うこととは?悲惨な結果でもうダメとなる前に読んで欲しい。

2022年6月21日

相場歴10年を超える筆者が「個別株は難しい?」「個別株は無理ゲー、ギャンブルだからやめとけ」「個別株よりETFが良い」などなどの意見に思うことをつらつらと

昨今の株式相場の暴落で、「株式投資はギャンブル!」といった話題が職場の同僚達との食事の時間にありました。

 

当然、筆者も株式投資に対しての意見はその場で述べたのですが、株式投資を始めて数年程度の時期の自身の意見とは全く異なっており、資産運用に対しての成長を感じられました。

今回は相場歴も長くなってきた筆者の考えをここでアウトプットしておきたいと思います。

 

個別株は難しい?無理ゲーなのか?取り組み方が中途半端であればそれは趣味である

「個別株」とはつまり、自分で企業銘柄を研究して、株を買って値上がり益を目指すということです。

難しいかどうかについては一言で、とても難しいです。簡単であれば多くの人がミリオネア、ビリオネアになっています。

 

相場歴10年の筆者も今頃は億万長者のはずです。(筆者に突出した株式投資の才能がないことは理解しています)

 

そもそも株式相場とは、短期間で爆発的なリターンが獲得できる場所として非常に魅力的な、チャレンジの場です。

そんな魅力的な場所で、お金を稼ぐのは簡単なはずがありません。なぜならば世界中の投資家、投機家がシノギを削っている地だからです。

 

しかし、弛まぬ努力を継続できるのであれば、1年で2倍、3倍、5倍、10倍のリターンは難しくとも、年間+5-20%程度であれば、無理ゲーではないと思います。

ただ、多くの人がこの「弛まぬ努力」を履き違えていると思います。

 

そもそも会社員をやりながら株式投資でも成果をあげようとする人も多く、この生活スタイルで成果を上げるのであれば窓際族で仕事時間も株式投資に取り組むくらいでないと難しいと思います。

 

努力の方法は色々とありますが、企業決算シーズンに何百社の決算書を精査できるか、毎日マーケットの変化を細かく観察し勝負所を見極められるか、突然の株式市場の変化、企業が発表するニュースリリースに反応し適切な売買を行えるか。

 

筆者の友人でいわゆる数億円を投資しているトレーダーは、寝る間を惜しんで株式市場、経済ニュースなどを収集し読み解いています。リタイア生活を謳歌していると思いきや、寝る間もなく努力しています。

(これだけ努力できるのも、株式投資に熱中しており、得意だからだと思います。アスリートと同じです)

 

stock market

 

株式投資で成果を出すには片手間では無理であることは、筆者は断言できます。人生をかけての努力が必要です。

しかし、人生をかけた努力ができるのであれば、成果は出るものだと思われます。

 

人生をかけた株式投資でないなら、それは趣味です。趣味はお金を産むものではありません。

トライしてみたいのであれば、1年ほど張り付いて株式投資を実践してみると良いと思います。それくらいでようやく自分に適性があるのか、情熱を燃やせるのか、成果を上げられる兆しがあるのか、などがわかると思います。

1年も本気でやるつもりがないのであれば、株式投資からは離れた方が良いと思われます。

 

 

個別株はギャンブル? 長期保有投資、短期トレードという考え方

個別株投資は1日であっという間に資産が-20%、-30%になるのも当たり前の世界です。

投資手法次第ではありますが、信用取引などでレバレッジをかけて短期で銘柄に資金を突っ込むなどのことをしていてはそれは明らかにギャンブルでしょう。

勝率の高いギャンブルであれば、それは投機として良い戦略ですが、そこにたどり着くまで沢山の経験値が必要です。

 

多くの人は勝率の高い投資、投機手法を見つける前に退場してしまい、二度と株式市場には戻ってきません。

また、例えば「長期保有は安全」などの神話がよく投資メディアでは散見されます。

 

 

しかし、筆者に言わせれば株の長期保有こそギャンブルに近いと考えています。

長期で株価が上がらない株式を保有し、実際に損失が出なくとも、資金はその期間拘束されていますので、「機会損失」という莫大な損失が発生しているのです。

その間に正しい運用ができていれば、資産総額は大きく違っていたはずです。

 

この点に多くの人は気づきません。資産運用とは長期でコツコツとプラスで複利を伴い資産を増やしていくことこそが正解です。

株式投資でギャンブル的な投資をして、資産額も減らし、投資機会をも減らしてしまう行動をしていてはいつまでも資産は増えません。

stock price down

 

 

世界中の富裕層が資産を増やすにはどのような行動をとっているのかを観察する必要があります。

asset increase time

 

世界で一番資金集まっているファンドはレイ・ダリオ氏がマネジャーを務めるブリッジウォーター・アソシエイツですよね。

Bridgewater Associates average return over the last 28 years has been 11.5% per year. This number is important because it’s nearly double the average yearly return of the S&P 500, which is about 7%. When you beat the market by five or six percent every year for almost three decades, you will get some attention.

ブリッジウォーター・アソシエイツの過去 28 年間の平均リターンは、年率 11.5%である。この数字は、S&P 500 の平均年間リターンである約 7%のほぼ 2 倍であるため、重要である。ほぼ 30 年間にわたり、毎年 5、6%ずつ市場に勝っ てきたとなれば、あなたは注目されることになる。

Bridgewater Associates Average Return and the Man Behind the Money

 

 

個別株に向いていない人、向いている人

向いている人は株式投資を心から愛することができるか、自分の投資手法を確立するまで情熱を捧げられる人間か、メンタルコントロールが得意かどうか、などなど様々な変数があります。

手っ取り早いのは5年ほど株式投資に本気で取り組んで、大きくプラスリターンで終われるかどうかだと思います。(相場の良し悪しもリターンは影響されますが、5年であれば相場が良い時期に当たる確率も高いです)

 

よく聞く向いている人の特徴は「大胆で怖がり」とも聞いたことがあります。大胆なだけではダメだし、怖がりなだけではダメで、この双方を持ち合わせている人はたしかに少ないですよね。

 

筆者の経験則からも上記の大胆で怖がり、情熱があり自分の投資手法を確立するための努力を惜しまない、メンタルコントロールが上手で、人生を株式投資に賭けている人は成果を出すと思います。

そのような人はほぼいないのですが、つまりは株式投資は難しい、という結論になるのかもしれません。普段から落ち着いている人は高いリターンを出している印象はあります。

 

 

ETF(インデックスなど)や投資信託の方が良い?安全?堅実な運用法は探せば必ずあるもの

上記のような個別株投資に自分は適性がないと考える人はETF(上場投資信託)、投資信託などが選択肢になってくると思います。

間違いなく、個別株投資に比べれば投信の方が分析にかける時間は少なく済むでしょう。

 

しかし、投信の中にも口の悪い言い方をすると「ゴミ株」にばかり投資しているファンドもあります。

日本のアクティブファンドは運用リターンが著しく低く、2022年に関しては-50%のドローダウン(大幅損失)などもザラに発生しています。

つまり、アクティブファンドへの投資とは、個別株に比べれば難しくありませんが、難しいことには変わりないのです。

 

例えば最近筆者が分析した投資信託は以下ですが、惨憺たる結果です。

 

筆者がなぜここまでファンド分析をするかというと、突如素晴らしいファンドが組成されることがあること、また自分の投資先選定の「目利き」を衰えさせないためです。

今のところはヘッジファンドとインデックスファンド運用(この2つは放置で問題なし)をメインにして、たまに投資信託や株式に投資をし、市場に常に身を置くことを意識しています。

 

この記事は株式投資の難易度などについての記事でしたが、結局はどれだけ人生で「リターン」を獲得できるかだと思います。

株式投資に情熱を持てるのであればチャレンジしてもよし、本業を優先すべき人の方が多いと思いますので、その場合は投資信託(アクティブ)、ヘッジファンド、インデックスファンドなど、選択肢は様々あるので、真剣に検討していきましょう。

 

ただし、堅実な資産運用は始めるのが早ければ早いほどそのリターンは高くなるので、検討を先延ばしにしないことをお勧めします。

 

関連記事:【2024年】日本国内のヘッジファンド14社をおすすめ順にランキング形式で一覧にして紹介!

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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