投資信託

セゾン投信『セゾン資産形成の達人ファンド』は危ない?仕組みや利回りを徹底評価!評判の世界株式分散投資ファンドの実態と今後の見通しに迫る。

 

資産運用に関心のある方はまずは株式投資、もしくは投資信託を購入することを検討する方が多いのではないでしょうか?

 

そして投資信託を購入するにあたり、まず出会う商品として、セゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」があります。それくらい有名な商品です。

ファンドも宣伝費をかなりかけていると思いますしね。

 

セゾン資産形成の達人ファンドは「ファンド・オブ・ファンズ」という形式を取っています。

 

ファンド・オブ・ファンズ」とは、「投資信託に投資する」投資信託です。

一般個人投資家が購入できないような、世界中にある優良投信を選んで購入し、実際に運用してくことが強みです。

 

今回の記事では、このセゾン資産形成の達人ファンドの仕組みと、資産運用先としておすすめできる商品なのかを分析・評価していきたいと思います。

 

セゾン資産形成の達人ファンドとは?概要を把握しよう

冒頭でも述べましたが、セゾン資産形成の達人ファンドは「ファンド・オブ・ファンズ」です。

 

「ファンド・オブ・ファンズ」とはその名の通り投資信託に投資する投資信託です。

 

このセゾン資産形成達人ファンドが購入する投資信託は、基本的に一般投資家では購入できない「機関投資家向け」の商品となります。

 

個人投資家も組み入れてしまえ、というスタイルを取っているのがセゾン資産形成達人ファンドの特徴ですね。

 

投資信託という商品は「分散投資」が基本ですが、セゾン資産形成の達人ファンドは「分散投資している投資信託」を分散投資(購入)しています。

分散に分散を重ねているので、それだけリスクが低くなっていることがわかりますね。

 

以下はその分散具合がわかる図表です。

 

セゾン資産形成の達人ファンドのファンド別投資比率

(出典:セゾン投信

 

地域別で見ると、北米44%、欧州25.8%、新興国16.5%、日本11.9%とかなり安定志向の運用となっていますね。

現在の世界の株式時価総額では米国が60%を占めているので米国の比率を下げて、他の地域を少しずつ増やしているという状態となります。

セゾン資産形成の達人ファンドの国別投資比率

世界全体の経済の成長をダイレクトで取り込むことが出来る構成となっております。

すでに投資資本が大きい個人投資家の方であれば検討してみても良いかもしれません。

投資先産業も産業も細かく分散していますね。

 

セゾン資産形成の達人ファンドの評価

セゾン資産形成の達人ファンドはどのような評価になっているのでしょうか?

 

実績として、直近はトムソン・ロイターリッパー・ファンド・アワード・ジャパン大賞で、3年連続で最優秀ファンド賞を受賞しています。

また、R&Iファンド大賞を最優秀ファンド賞を4年連続で受賞しております。

 

2018年のR&Iファンド大賞の

  • 投資信託10年部門
  • 外国株式最優秀ファンド賞
  • 「投資信託部門」の外国株式優秀ファンド賞

 

と数々の受賞を果たしています。

基本的には、信頼のおけるファンドということが出来ます。

 

セゾン資産形成の達人ファンドは如何にして投資信託を選んでいるのか?

まずはセゾン資産形成の達人ファンドの理念からみていきましょう。

投資判断は常に理念を軸にして実行しています。

 

主として、投資信託証券を中心に投資を行い、信託財産の長期的な成長を図ることを 目的として運用を行います。

引用:目論見書

 

「長期的な成長を測ることを目的として運用を行います」とありますね。

 

短期的な利益を狙うことなく、セゾン資産形成の達人ファンドは割安な投資信託を常に調査しています。

 

セゾン資産形成の達人ファンドが目標としているのは、

市場アベレージ」ですが、購入する投資信託は「アクティブファンド」なのです。

 

このアクティブファンドはファンダメンタル分析を重視しており、

株価指数などベンチマーク以上の運用成績を目指すことになります。

 

アクティブファンド・インデックスファンドについては他の記事で解説していますので、

参考にしてみてください。

 

投資信託は儲からないのはなぜ?本当におすすめの運用先とは。公募ファンドの仕組み/日米の公募投信のコスト比較 / 信託報酬(手数料)とリターンの関係

 

上記の投資方針に加えて、セゾン資産形成の達人ファンドでは「世界経済全体の成長」を取り込み、世界の株式時価総額に連動することを目指し、ポートフォリオを組成しています。

上記でも触れましたが、世界の株式時価総額国別ウェイトとセゾン資産形成の達人ファンドの比率を見てみましょう。

国名 達人ファンドの 投資比率 全世界株式の比率 差異
アメリカ 43.80% 60.80% -17.00%
日本 11.90% 5.50% 6.30%
インド 5.00% 1.40% 3.60%
フランス 4.60% 2.90% 1.70%
中国 4.40% 3.70% 0.70%
スイス 4.10% 2.50% 1.60%
オランダ 3.90% 1.10% 2.80%
アイルランド 3.60% 0.20% 3.40%
イギリス 2.90% 3.70% -0.80%
韓国 2.30% 1.40% 0.90%
デンマーク 2.00% 0.60% 1.40%
台湾 1.40% 1.90% -0.50%
スペイン 1.40% 0.60% 0.80%
ドイツ 1.30% 2.20% -0.90%
その他 7.40% 11.50%

 

直近上昇が著しく割高となっている米国株の比率を下げている点からも割安度をベースにある程度銘柄を選択していることが読み取れます。

特に割安度が高い日本をオーバーウェイトしている点からも読み取れますね。

 

セゾン資産形成の達人ファンドのリスク耐性は?

例えば、世界金融危機などが起きた場合に、資産形成達人ファンドはどのような手法でリスクを切り抜けるのでしょうか?

株式相場下落局面では「債券」投資信託も投資対象とする方針となっていますね。

 

セゾン資産形成の達人ファンドの投資も前提として株式投資に絞っていますので、リスク時は債券投資をすることを明言する必要があるのです。

 

セゾン達人ファンドの手数料

セゾン達人ファンドの取引手数料は以下の通りとなっています。

 

購入時手数料 0%
信託手数料 1.35%±0.2%/年(税込/概算)
信託財産保留額 0.1%

(引用:セゾン投信

 

 

購入時手数料が0%なのは嬉しいですよね。

信託手数料は競合のひふみ投信が0.5%ですので高い水準にあります。

 

信託手数料に変動幅があるのは、セゾン資産形成の達人が購入する投資信託の手数料がそれぞれ異なることが要因です。

 

チャートからみるセゾン資産形成の達人ファンドの運用成績・利回り

では、本題の運用成績についてみていきましょう。

 

セゾン資産形成の達人ファンド単体の運用成績(利回り)

以下は2022年2月までのリターンとなります。

セゾン資産形成の達人ファンドのリターン

 

2007年〜2021年の14年間で運用成績としては資産を3倍にしています。

2020年のコロナショック後も、世界の株高にしっかり乗って、純資産額を増やしていますね。

ただ、直近のコロナバブルが崩壊している局面で基準価格を落としています。

 

次にトータルリターンです。

セゾン資産形成の達人ファンのリターンとリスクのデータ

 

トータルリターンとは、基準価額の値動きと分配金の両方が考慮されます。

手数料を利益から差し引いて算出され、投資金額に対する儲けを正確に知ることができる指標です。

 

セゾン資産形成の達人ファンドは、以下のような数字となっています。

  • 1年:2.77%
  • 3年:11.56%
  • 5年:11.23%
  • 10年:14.79%

長期的には高いリターンを達成していますね。ただ標準偏差の高さからわかる通り価格の値動きの大きさは覚悟しておく必要があります。

 

TOPIXやS&P500指数に対してもアウトパフォーム

セゾン資産形成の達人ファンドは市場平均に対してプラスのリターンを組み入れているアクティブ型の投資信託です。

そのため、全世界の株式の平均のリターンに対してアウトパフォームしているかどうかが重要になります。

 

以下は全世界の株式時価総額加重平均指数に連動するeMAXIS全世界株式インデックスとセゾン資産形成の達人ファンドの比較です。

青:セゾン資産形成の達人ファンド
赤:eMAXIS全世界株式インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンドのリターンをeMAXIS全世界株式インデックスファンドと比較

(引用:Yahoo finance)

 

殆ど同じリターンであると評して問題ないですね。

あまりアクティブリターンを出せているとはいえない結果となっています。

 

全世界の株式が暴落を食らう時はしっかりと暴落を食らっている点も懸念される点です。

やはり長期投資を行う上では堅実なリターンを暴落を回避しながら出して欲しいところですよね。

そのようなファンドについて以下で纏めていますのでご覧いただければと思います。

 

【2022年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介〜

 

 

セゾン資産形成の達人ファンドの今後の見通し

私たちが今生きている世界は資本主義であり、資本主義が続く限りにおいて企業は再投資を繰り返しながら、

利益を伸ばし世界の株式市場の時価総額は拡大し続けます。

 

実際200年以上資本主義の原理で動いている米国の資産は以下のように、

Stocks(株式)が他の資産BOND(社債)、BILLS(国債)、GOLD(金)に対し圧倒的なリターンを叩き出しています。

 

左軸が10倍毎に上昇していることからも株式が資本主義の中で最も期待できる資産であることは、歴史が証明しているのです。

 

Real Returns Favor Holding Stocks

https://www.aaii.com/journal/article/real-returns-favor-holding-stocks.touch

 

世株式に分散投資をするのは正解なのですが、時々暴落を被る時期があります。

それがまさに2022年の可能性が高いのです。世界の株式の趨勢を決するのは米国株式市場です。

 

米国では現在、極度の金融緩和により強いインフレが発生し中央銀行のFRBが利上げとバランスシート縮小に取り掛かろうとしています。

米国株はFRBのバランスシートと強い相関があり、バランスシート縮小が実行される年央以降大きく下落することが見込まれています。

このような局面で全世界株式に投資をしているセゾン資産形成の達人ファンドに投資をするのは合理的とはいえません。

 

暴落を免れながらもしっかりとリターンを獲得できるファンドへの投資が推奨さrます。

 

セゾン資産形成の達人ファンドのまとめ

ここまでセゾン資産形成の達人ファンドを紹介してきました。

世界の株式に分散投資をしてアクティブリターン獲得を狙っていますが、殆ど平均的な成績に終わってしまっています。。

そして、2022年からは米国株式市場に暗雲が立ち込めています。

1000万円以上のまとまった資金がある人は、ヘッジファンドなどを活用して暴落を回避しながらリターン獲得を狙っていきましょう。

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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