投資信託

評判を博したグローバル・フィンテック株式ファンドの株価の暴落理由を解説!今後の見通しも暗い?

2020年10月19日

グローバル・フィンテック株式ファンド

こんにちは。今回も、私の個人的な趣味である投資信託などファンドの分析をしていきたいと思います。

本日取り上げるのは「グローバル・フィンテック株式ファンド」です。

 

フィンテックのグローバルですから、とんでもない運用手段且つ最高のパフォーマンスを発揮してくれそうです。

しかし、2020年に大きく上昇した後、残念ながら暴落となってしまっています。

今回の記事ではなぜ暴落してしまっているのか?

今後の見通しは明るいのか?

という観点を中心にお伝えしていきたいと思います。

 

【2022年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

 

グローバル・フィンテック株式ファンドとはどんな商品なのか?

グローバル・フィンテック株式ファンド

 

主として、日本を含む世界の株式の中から主にフィンテック関連企業の株式などに投資を行う。個別銘柄の選定においては、米国のアーク社の調査力を活用する。フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と、技術(Technology)を組み合わせた造語で、最新の情報技術を活用した「新たな金融サービス」のことを言う。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。12月決算。

 

世界の株式の中から主にフィンテック関連企業の株式に投資をするファンドでした。

目利きが非常に重要になるのですが、ここで私が驚いたのが、米国のアーク社が調査をしている点です。

 

米ARK社といえば2020年のアクティブファンドで米国内で最も注目されています。

 

アーク社のリサーチシステム

 

「破壊的イノベーション企業」に投資をするETFも用意しており、他にも複数のETFがARKにはあります。

どれもこれも2020年のリターンは50%以上を誇っていました。テスラ、スクエアなどに投資をしていることで有名です。

その中で旗艦ファンドとして名を轟かせているのがARKKです。

 

しかし、2021年後半からはブームが去るとともにARKKの株価は暴落しています。

わかりやすいバブル崩壊ですね。この理由についてはおってグローバルフィンテック株式ファンドの下落理由とともにお伝えします。

ARKKの株価推移

 

グローバルフィンテックファンドの概要

交付目論見書:https://www.nikkoam.com/files/fund_pdf/643769/file/643769moku.pdf

[グローバル・フィンテック株式ファンド]

  • 設立年月日:2017年9月15日
  • 純資産額:2392.20 億円
  • 決算日:年2回

[商品分類]

  • 単位型・ 追加型:追加型投信
  • 投資対象 地域:内外
  • 投資対象資産 (収益の源泉):株式

[属性区分]

  • 決算頻度:年2回
  • 投資対象 地域:グローバル (日本を含む)
  • 投資形態:ファミリーファンド
  • 為替ヘッジ:なし

 

ファンドの目的

主として、日本を含む世界の金融商品取引所に上場されているフィンテック関連企業の株式に投資を行ない、中長期的な信託財産の成長をめざして運用を行ないます。

 

ファンドの特色

  • 世界の株式の中から主にフィンテック関連企業の株式などに投資します
  • 個別銘柄の選定において、アーク社の調査力を活用します。
  • 年2回、決算を行ないます。基準価額水準が1万円(1万口当たり)を超えている場合には、分配対象額の範囲内で積極的に分配を行ないます。

 

ARK社の名前を積極的に使っており、どのようなポートフォリオを組んでいるのかがとても興味があります。

SQが絶対入っているのはわかるのですが、他に何が入っているのでしょうか?)

 

尚、まだ分配金を出した実績はありません。

 

そもそもフィンテックとは何か?

ポートフォリオの内容に入っていく前に、そもそもフィンテックとは何かを理解しておきましょう。

「Finance」と「 Technology」の2つの単語が掛け合わさり「Fintech」と呼ばれています。

 

日本の転職市場でもメガバンクや地方銀行の出身者が、テクノロジーを掛け合わせたフィンテック企業で活躍しています。

金融の知識とは、普遍的に必要であることがよくわかりますね。

 

ただ、これでもフィンテックとはよくわかりませんね。しかし、意外と我々の身近にフィンテックは存在します。

例えばモバイル決済。PayPayなどのキャンペーンは凄かったですね、2019年初頭だったと思います。

PayPayの決済システムももちろんFintechです。

また、マネーフォワードの家計簿管理アプリなどもフィンテック、今流行りのロボアドバイザーもFintechです。

 

ロボアドバイザーといえばウェルスナビですが、遂にIPOが承認されそうですね。

賛否ありますが、なかなか先鋭的な上場となると思います。時代も大きく変わっていきますね。

 

フィンテックは、いつまでも古い決済方法、現金支払いの不便さ、家計簿の不便さ、データ記帳の非効率性などがインターネットの発明により一気に解決できるトピックとなったため、注目されています。

 

高い成長が見込まれるフィンテック

 

 

グローバルフィンテック株式ファンドの組み入れ銘柄

グローバルフィンテック株式ファンドの2022年8月末時点での最新の組み入れ銘柄は以下となります。

銘柄 業種 組み入れ比率
Shopify eコマース(カナダ) 7.9%
Block(旧:SQ) 電子決済(米国) 7.8%
ADYEN ソフトウェア(オランダ) 6.8%
COINBASE 仮想通貨取引所(米国) 6.4%
TWILIO ソフトウェア(米国) 6.4%
MERCADOLIBRE 小売(米国) 6.0%
UI PATH ソフトウェア(米国) 5.9%
ROBINHOOD ネット証券(米国) 4.6%
Draftking オンラインカジノ(米国) 4.0%

 

フィンテックを何かしらの形で活用しているば組み入れ対象ということですね。多くが米国の銘柄となっています。

というか、オンライン決算であれば基本的にフィンテックが使用されているので、対象が広すぎるという感が否めませんが。

 

さて、グローバル・フィンテック株式ファンドの具体的な投資先銘柄ですが、オンライン決済の雄「Block」(旧:SQ)が2位でしたね。

7.8%とかなり資金を振っています。

SQのCEOはTwitter CEOのジャックドーシーですが、顧客集めが非常に上手であると市場関係者には評価されています。

あのTwitterのCEOも兼務されています。2020年の相場ではコロナの恩恵、給付金などによる業績向上で株価は右肩上がりでした。

しかし、2021年に天井を打ってから以下の通り厳しい状況となっています。

SQの株価推移

 

因みに次世代のアマゾンと期待されていたカナダのeコマース会社であるShopifyも以下のような値動きとなっています。

これは個別銘柄特有の動きではなく、後でお伝えするマクロ環境要因によります。

 

Shopifyの株価推移

 

因みに2020年10月時点の組み入れ銘柄は以下の通りとなっています。だいぶ上位銘柄の顔ぶれも2年で変わっていますね。

 

主要な資産の状況

 

 

グローバルフィンテック株式ファンドの基準価額の推移とは?

以下がグローバルフィンテック株式ファンドの基準価額の推移です。4四半期連続で暴落しています。

グローバルフィンテック株式ファンドの基準価額の推移

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 -21.78% -37.98% -0.42% -- --
2021年 4.27% 11.25% -10.31% -15.74% -12.33%
2020年 -15.34% 48.92% 21.90% 18.85% 82.66%
2019年 21.10% 2.15% -4.34% 15.75% 36.98%
2018年 -0.84% 7.10% 10.35% -22.28% -8.92%

見覚えはないでしょうか?

さきほどのARKKとほぼ同じチャートを描いていますね。

まだグローバルフィンテック株式ファンドの方がマシといった成績とはなっていますが。

 

橙色:グローバルフィンテック株式ファンド
青色:ARKK

ARKKとグローバルフィンテック株式ファンドの基準価額の比較

 

因みに以下は2020年10月時点で筆者が記載している記述です。まさにリターンを先食いしてしまっていました。

暴落理由については次の項目でお伝えします。

 

2020年10月の記述

まさに時流に乗っておりますが、2020年の77.89%のリターンは将来のリターンを先食いしてしまったようにも思えます。

今回のコロナショックで、明確にクラウド事業、ECなど巣篭もり銘柄が急成長しました。

しかし、コロナ騒動はいつか終わります。

その際に、今年ほどの成長はもう厳しいのではないかというのが私個人の見解です。

 

フィンテックグローバル株式ファンドの株価の暴落要因とは?

フィンテックグローバルの暴落要因はマクロ要因です。

つまり個別株の要因ではなく、グロース株にとって2021年後半から大きな逆風がふいていることに起因しています。

グロース株というのは将来成長する利益を前提として現在の株価の値付けがなされています。

 

グロース株の株価と金利の関係

そして将来の利益を現在の価値に割り引くという作業が発生します。

この割引率に大きな影響を与えるのが長期金利の水準です。

 

現在の100万円と1年後の100万円は違うという話はよく聞くかと思います。

金利が10%であれば現在の100万円と1年後の110万円は同じになりますからね。

言い換えると1年後の110万円は現在の100万円の価値しかないのです。

つまり金利が高くなると将来の利益の現在の価値は小さくなる、金利が低くなると将来の利益の現在の価値は大きくなります。

 

2020年から急激にグローバルフィンテック株式ファンドの基準価額が上昇したのはパンデミックに対応するため米国中央銀行が金融緩和を行った為です。

更に社会変革によりハイテク銘柄が成長するという想起も株価上昇を後押ししました。

 

しかし、2021年後半から金融緩和とバラマキの影響で強烈なインフレが発生しました。

FRBは今度はインフレをおさえるために金融引き締めを実施しています。

2020年から2022年の米国の長期金利の推移 

結果として急激に巻き戻しが発生してグロース企業は全体的に地に沈んでいっているのです。

今後もしばらく見通しは暗い?

重要なのは今後です。

金利が下落に転じるにはインフレが沈静化する必要があります。

しかし、残念ながらインフレはおさまらず寧ろ粘着し始めています。

 

FRBのパウエル議長もインフレを鎮圧するまでは金融引き締めを緩めるつもりはないと宣言しています。

現在のインフレ率は1970年代と同等で、市場も2023年度はずっと金利は高止まりすると見込んでいます。

このような環境でしばらくグロース株に投資するのは危険です。

 

重要なのはどのような市場局面でも安定的にリターンをあげる投資を行うことです。

筆者が投資しているファンドは市場状況に関係なく安定して10%程度のリターンを上げていってくれています。

以下で詳しくお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

【2022年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

 

掲示板やウェブ上での口コミや評判

長びく冬の時代をうけて掲示板でも厳しい声が目立ちます。

成績が沈んでいるので閑散としていますが、Yahoo掲示板では怨嗟に満ちた書き込みが散見されています。

 

Yahoo掲示板

40000円近くまで戻ることはあるのでしょうか?
このファンドにすごく足を引っ張られてます。

あまりにも酷すぎる

また15000割っちた。。。信託料かえして

 

 

まとめ

栄枯盛衰を経験した面白いファンドでした。

ブームにのりましたが金融緩和の終焉とともに見事に暴落となっています。

まだまだ世界中のインフレはおさまっておらず、ここからしばらくは金利も上昇または高止まりし続けることが見込まれています。

グローバルフィンテック株式ファンドのように、テーマ型の投信はブームが終わると厳しいもの多くなっています。

どのような環境でもしっかりと安定して資産を増やすことができる選択肢を選んでいきましょう!

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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