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【世界のベスト】評判のインベスコ世界厳選株式オープンの今後の見通しとは?特徴や口コミとともに評価!

2022年11月21日

【世界のベスト】評判のインベスコ世界厳選株式オープンの今後の見通しとは?特徴や口コミとともに評価!

現在は金融環境が整備されてきており、日本からでも世界の株式に投資できるようになってきました。

日本で日本だけでなく世界の株式に投資できる投資信託が多く存在しています。

本日はインベスコが運用するインベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)について分析していきたいと思います。

 

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インベスコ世界厳選株式オープンの特徴

まずは特徴についてみていきたいと思います。

そもそもインベスコ社とは?

インベスコは米国のアトランタに本拠地を置く独立系の資産運用会社です。

ニューヨーク証券取引所に上場しており、運用残高は1兆6000億ドル(約200兆円)となっています。

日本の国家予算が100兆円であることを考えると、とんでもない巨額の資産を運用していることがわかりますね。

 

インベスコ社とは

 

北米を中心にサービスを提供し、リテール(個人)だけでなく機関投資家向けのファンドも運用しています。

以下はインベスコの巨大さを図解したものです。

インベスコの概要

 

投資対象は世界の株式

投資対象は新興国を除いた世界の先進国の株式となります。インベスコ世界厳選株式オープンはアクティブファンドです。

→ アクティブ運用型とパッシブ運用型の投資信託のどちらが優れているのか徹底比較!インデックス投資は本当に最強なのか?

 

アクティブファンドはインデックスに対してプラスのリターンを目指しています。インベスコ世界厳選株式オープンが対象とするインデックスはMSCIワールド・インデックス(円換算指数)です。

つまり全世界の平均的な株価を表す指数に対してプラスのリターンを目指しているということですね。

銘柄選定は以下のプロセスで行なっているとしています。(参照:目論見書)

 

第一段階
投資アイディアの発掘
世界各刻の株式の中から以下の活動を通じ投資アイディアを発掘
✔︎ 企業とのミーティング
✔︎ グループ内での情報交換
✔︎ 他社のアナリストとの情報交換
第二段階
ファンダメンタルズ分析
✔︎財務力:営業CFを生み出す力に注目
✔︎経営力:経営者の実力を評価
✔︎ビジネス評価:業界環境や企業の競争力などを評価
✔︎バリュエーション:各種の株価評価指標に基づいて割安度を測定
第三段階
ポートフォリオ構築
✔︎ファンダメンタルズ分析を基にボトムアップアプローチによりPFを構築
✔︎組み入れ銘柄の選択にあたっては、現在の組み入れ銘柄の評価、新規リサーチ・アイディアを基に決定

 

選ぶ銘柄は以下のとおり配当が高く利益成長率が高い割安成長株としています。聞こえはいいですね。

インベスコ世界厳選株式の選ぶ銘柄

 

「世界のベスト」は4種類存在

一言にインベスコ世界厳選株式オープンといっても4種類存在しちます。

  • 為替ヘッジあり・毎月決算型
  • 為替ヘッジあり・年一回決算型
  • 為替へっじなし・毎月決算型
  • 為替ヘッジなし・年一回決算型

為替ヘッジなしだとドル円が上昇するとリターンが上昇し、ドル円が下落するとリターンが低下します。

2023年5月現在ドル円は137円近くになっています。これから米国が景気後退となるにしたがってドル円も急落することが見込まれます。ここからは為替ヘッジつきの方がよいでしょう。

更に、毎月決算型は頻繁に分配金をだすだめ、複利が毀損されてしまいます。そのため、筆者がこの4つの中で選ぶとすると為替ヘッジありと年一回決算型ですね。

 

組み入れ上位銘柄

世界のベストの組み入れ上位銘柄は以下となります。

銘柄名 国名 業種 純資産比
1 3i グループ イギリス 金融 6.3%
2 ブロードコム アメリカ 情報技術 5.2%
3 マイクロソフト アメリカ 情報技術 4.7%
4 ベラリア フランス 素材 4.2%
5 アメリカン・タワー アメリカ 不動産 4.1%
6 AIAグループ 香港 金融 3.9%
7 ユナイテッドヘルス・グループ アメリカ ヘルスケア 3.6%
8 ユニオン・パシフィック アメリカ 資本財・サービス 3.4%
9 ロイヤル・ユリブリュー デンマーク 生活必需品 3.3%
10 アケルBP ノルウェー エネルギー 2.8%

参照:世界のベストの月報

 

上位3社の事業概要は以下となります。

3iグループ イギリスのプライベートエクイティおよびインフラストラクチャー投資会社。中堅企業への投資を中心に、資本と専門知識を提供して事業の成長をサポートします。また、公共インフラストラクチャーへの投資も行っています。さまざまな産業や地域に投資を行い、幅広い企業に出資しています。
ブロードコム ブロードコムはアメリカの半導体および通信技術企業で、通信インフラ、データセンター、ワイヤレス通信などの産業向けに高性能な半導体製品を提供しています。また、インフラストラクチャーソフトウェアやエンタープライズソフトウェアも開発し、セミコンダクター製造でも先進的なテクノロジーを提供しています。
マイクロソフト マイクロソフトは、アメリカのテクノロジー企業で、主にソフトウェア、クラウドサービス、ハードウェアを提供しています。WindowsオペレーティングシステムやOffice製品などのソフトウェア製品が知られており、Azureクラウドプラットフォームも展開しています。さらに、Surfaceブランドのハードウェア製品も手がけています。多様な分野で世界的にビジネスを展開し、技術革新に取り組んでいます。

 

手数料(購入手数料/信託手数料)

購入手数料と信託手数料は以下となります。

購入手数料:税込3.3%
信託手数料:年率税込1.903%

アクティブ投信の中でも高い水準ですね。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの運用実績

インベスコ世界厳選株式オープンの運用実績(ヘッジあり・年1回決算型)は以下となります。

ベンチマークであるMSCIワールドインデックスに劣後する成績となっています。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの運用実績

1年 3年(年率)
トータルリターン 13.88% 11.79%
標準偏差 17.14 16.91
シャープレシオ 0.81 0.70

 

では、他の全世界に投資しているアクティブファンドと比較すると以下となります。

 

青:インベスコ世界厳選株式オープン
赤:ロイヤルマイル
緑:キャピタル世界株式ファンド

インベスコ世界厳選株式オープンとロイヤルマイルとキャピタル世界株式ファンドのチャートを比較

 

 

インベスコ世界厳選株式オープンの口コミや評判

Yahoo financeでは掲示板で意見が交換されるのですが、インベスコ世界厳選株式オープンの掲示板は換算としています。

毎月決算型の掲示板では以下のコメントがあります。

 

掲示板コメント

皆さんのおっしゃる通り、安心の分配で人気ですね!
他の投信からの移動も含めこれからもどしどし買い増しして行こう!

 

これは勘違いですね。分配金を出す金額が多いので基準価額が下落しています。

以下は「ヘッジありの毎月決算型」の基準価額の推移です。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの毎月決算型の基準価額の推移

 

分配金をだしたことで基準価格は最初の10,000円を下回りそうな水準となっています。このままのペースで配当金をだすと、元本がどんどん目減りしていくことに気づいていないのです。

このように元本から配当金をだすことを特別配当金といいます。手数料を払った投資信託から、ただ預金を引き出しているようなものです。経済合理性が全くありません。

複利効果を最大化できる投資先を見つけるのが筆者は賢明だと思います。

 

世界のベスト(毎月決算型)の分配金は持続可能なのか?タコ足配当ではないか?

世界のベスト(毎月決算型)は分配金を出しすぎなのではないか?

元本から配当金をだしている特別分配金の状態になっていないのかという点が気になっている方がいらっしゃるかと思います。

その点について見ていきましょう。以下は毎月決算型の基準価額の推移です。

 

世界のベスト(毎月決算型)の基準価額の推移

 

基準価額が設定時の10,000円近くになっているので、リターンをほぼ全て分配金で拠出しているということが分かります。

つまり現状、特別分配金にはなっていないということですね。

世界のベスト(毎月分配金決算型)の分配金の推移

wealthadvisor

 

 

年間の分配金は600円から800円で推移しています。年間分配利回りは6%-8%ということになります。

ただ、もう一度強調していますが、複利効果を得るためには分配金をださずに資産価格を上昇させるのが合理的です。

 

世界のベストの今後の見通しとは?

重要なのは今後の見通しではないでしょうか。2023年となっても世界中を襲っているインフレは引き続き猛威を振るっています。

米国や欧州では5%-7%の猛烈なインフレとなっており、中央銀行は引き締めの手を緩めることができません。

金融緩和は株価を押し上げますが、金融引き締めは株価を押し下げていきます。目標とする年率2%のインフレまでには、まだまだ距離があり2023年も引き締めを続ける他ありません。

 

つまり、世界的に株式市場は今後も厳しい展開が見込まれるので、当然、インベスコ世界厳選株式オープンも厳しい展開が想定されます。

セクターローテーションや金利政策の影響を受けにくい投資先を選ぶ必要があります。

 

例えば、筆者が投資しているBMキャピタルは長年堅実なリターンを積み重ねており、何よりも市場の暴落を回避する点が大きな強みとなっています。

一回大きな損失を被ると、回復するのに何年もかかったりしますからね。

 

BMキャピタル

BMキャピタル詳細

 

まとめ

今回のポイントは以下となります。

  • インベスコ世界厳選株式オープンは全世界の株式に投資
  • 全世界株式に対して劣後する成績
  • 今後の見通しも厳しい

相場環境によらず安定したリターンを見込むことができる投資先については以下でお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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