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評判のティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドと米国割安優良株式ファンドを比較しながら評価!今後の見通しは?

評判のティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドと米国割安優良株式ファンドを比較しながら評価!今後の見通しは?

近年、米国株が活況を呈していることで様々な米国株投信が発売されています。

最初にお伝えすると、このように多くの方がある投資対象に熱狂している状況というのはバブル崩壊の足音が聞こえている状況です。

そして、実際に2022年にはいって米国株は徐々に崩れてきています。

 

重要なのは今後どうなるのかという点かと思います。

本日はティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドとティー・ロウ・プライス米国割安優良株式ファンドを題材に分析していきたいと思います。

ティー・ロウ・プライスは米国で運用資産総額は15兆円となっています。

 

筆者が以前に当ブログで分析している米国株投信も数多くありますのでご覧いいただければと思います。

 

 

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)の特徴

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドはアメリカン・ロイヤルロードの名前で親しまれています、

2020年のモーニングスターのファンドオブザイヤーの国際株式部門で優秀ファンド賞受賞しています。

米国の成長企業に投資

名前の通り投資対象は米国の成長株となっています。

選ぶ対象は企業利益とキャッシュフローにおいて長期的な成長が期待できる銘柄を選定するとしています。

そして成長の種類を「持続的な成長」「循環成長」「特殊な成長」に分類してバランスをもってポートフォリオを組むとしています。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの運用プロセス

持続成長と循環成長と特殊な成長については以下の通り説明しています。

 

持続成長 圧倒的な技術力やビジネスモデルで価格支配力を有して安定的に右肩上がりの株価を達成できる企業
循環成長 景気変動に影響をうけるおのの業績回復期にV字回復を見せる企業
特殊な成長 構造改革などの特殊要因によって成長する企業。長期間横ばいで一気に急騰する。

 

ティー・ロウ・プライスは長年にわたりカリスマ経営者と関係を気づいてきたので、幅広い人脈を有しているとのことです。

この人脈によって企業の経営者たちと継続的に個別面談を行うことが可能であるとアピールしています。

 

構成上位銘柄

2022年10月末時点での構成上位銘柄は以下となります。

構成上位銘柄 セクター 比率
アップル 情報技術 米国 8.8%
マイクロソフト 情報技術 米国 8.7%
アルファベット
(Google)
コミュニケーションサービス 米国 8.4%
アマゾン 一般消費財 米国 7.8%
ユナイテッドヘルス ヘルスケア 米国 4.5%
リビアン 一般消費財 米国 4.0%
テスラ 一般消費財 米国 3.2%
ビザ 情報技術 米国 3.0%
インテュイット 情報技術 米国 2.8%
マスターカード 情報技術 米国 2.6%

 

全体の90%以上が米国企業となっています。

セクター配分では以下の通りハイテク銘柄が多い情報技術セクターが40%以上を占めています。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドのセクター配分

 

購入手数料と信託手数料

手数料は以下となります。

購入手数料:3.3%
信託手数料:年率1.463%

 

ティー・ロウ・プライス米国割安優良株式ファンドの特徴

相場にはグロース株が勢いが良い時期もあれば、バリュー株が勢いが良い時期も存在します。

交互に訪れているので両方をとれるように米国成長株式ファンドとともに組成して運用しているとしています。

バリュー株とグロース株は交互に優位な相場が訪れている

投資対象は米国のバリュー株の逆張り投資

グロース株は基本的に順張りをすることが有効な選択肢となりますが、バリュー株は割安な銘柄に投資をする投資手法となります。

→ グロース株投資とバリュー株投資の違いとは?どっちが魅力的なのかをデータを用いて比較して考察する。

 

そのため、バリュー株投資では逆張り投資が有効な選択肢となってきます。

そのためティー・ロウ・プライス割安優良株式ファンドは逆張り投資を実行していると宣言しています。

 

ティー・ロウ・プライス割安優良株式ファンドの運用戦略

 

以下のような銘柄を保有しています。注目すべきはアルファベット(Google)も入っていることです。

一見、グロースと思われる銘柄も過去水準から考えて割安であれば投資をするというスタンスであることが読み取れます。

 

ティー・ロウ・プライス割安優良株式ファンドの主要組み入れ銘柄

 

構成上位10銘柄

2022年10月末時点での割安優良株式の構成上位10銘柄は以下となります。

 

構成上位銘柄 セクター 比率
エレバンスヘルス ヘルスケア 米国 4.85%
ベクトン・ディッキンソン ヘルスケア 米国 4.14%
バンク・オブ・アメリカ 金融 米国 3.71%
エクソンモービル エネルギー 米国 3.60%
ジョンソン・アンド・ジョンソン ヘルスケア 米国 3.53%
サザン 公益事業 米国 3.06%
ウェルス・ファーゴ 金融 米国 3.02%
チャブ 金融 米国 2.98%
フィリップ・モリス 生活必需品 米国 2.83%
アッヴィ ヘルスケア 米国 2.28%

 

購入手数料と信託手数料

手数料は以下となります。

購入手数料:3.3%
信託手数料:年率1.65%

 

為替ヘッジありのAコースと為替ヘッジなしのBコースが併存

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドとティー・ロウ・プライス米国割安優良株ファンドは為替ヘッジありと為替ヘッジなしの2パターンが存在します。

為替ヘッジなしのBコースの場合はドル円が上昇するとリターンは上昇し、ドル円が下落するとリターンは低下します。

 

現在、ドル円は150円まで上昇しましたが、これは決して日本の国力が弱くなっているからという曖昧な理由ではありません。

米国がインフレを退治するために利上げを行い、日米金利差が拡大していることに起因しています。

 

ドル円は日米金利差に連動

 

しかし、もうすぐ景気後退が迫っています。インフレと金利上昇で経済がガタガタだからです。

金利が下落すれば日米金利差は縮小し、ドル円も下落します。つまり、ここからは為替の影響をうけない為替ヘッジありのAコースの方が合理的でしょう。

ただ、以下では為替ヘッジをしないティー・ロウ・プライス成長株式ファンドに平仄をあわせるためにBコースでみていきたいと思います。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドと米国割安優良株式ファンドの運用実績

両者の運用実績は以下となります。まだ割安優良株式ファンドの運用期間が短いので1年たらずの比較となりますが以下の通り同様の成績となっています。

青:ティー・ロウ・プライス成長株式ファンド
赤:ティー・ロウ・プライス割安優良株式ファンド

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株ファンドと割安優良株ファンドのチャートの比較

 

ドル円が2022年の年初から115円から150円に上昇する中で円建では2022年でもプラスのリターンとなっているわけですね。

S&P500指数(円建)と比較したものが以下となります。

割安優良株式ファンドと円建S&P500指数の成績は同様となっていますが成長株式ファンドは圧倒的に劣後しています。

 

青:ティー・ロウ・プライス成長株式ファンド
赤:ティー・ロウ・プライス割安優良株式ファンド
緑:S&P500指数(円建)

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株ファンドと優良株式ファンドとS&P500指数のチャートの比較

 

直近はグロース株よりバリュー株相場であったことを考えると、割安成長株ファンドの評判は満足できる結果とはいえませんね。

運用期間が長い成長株ファンドの長期間の運用実績は以下となります。

青:ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド
赤:S&P500指数 (円建)

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドと円建のS&P500指数のチャートの比較

 

2020年のグロース株のバブル相場があったにも関わらず、S&P500指数に最終的に劣後しているのは不甲斐ない成績であるということができますね。

 

掲示板での口コミや評判

では両者の口コミをYahoo 掲示板でみていきましょう。

まずは成長株ファンドの口コミです。直近のリターンに不満のある方が多いですね。

成長株ファンドの口コミ①

ナスダック銘柄ばかりなので下がるばかりですね。我慢して保有してますが、復活あるのかな? 銘柄見直し欲しいところです。

成長株ファンドの口コミ

現金化することは、いいことと思います。
中長期の考えで、なかなか部分解約を
することは、決断できませんでしたが、
これだけ停滞するとは、考えられませんでしたが、少し身軽になって、投資に、
臨めるようになりました。
大事な、お金を、後悔しないようにしょう。
お体も、お大事に、気長に頑張りましょう。

 

次に割安優良株式ファンドの口コミです。

 

割安優良株ファンドの口コミ①

21年9月から持っています。
今年1月に半分パニック売りで損を出しました。
が、残りの半分でトータルプラスです。
ここは株の入れ替えも報告書もきっちりしており、信託報酬を払っても良い投信と思います。

 

割安優良株ファンドの口コミ②

完全にトレンドから外れている模様。半導体フィーバーが終了しないと上がらないかな?でもリセッションあったらその機会さえ失うかもね。

 

今後の見通しとは?

重要なのは今後の見通しです。

もう既に米国株は十分下落しているので買い時だと考えている方は多いと思います。

 

しかし、その考えが甘いことは歴史が実証しています。

さきほど為替の欄でもお伝えしましたが、今後インフレと金融引き締めによって景気はほぼ確実に後退します。

そこで米国の中央銀行のFRBは金融引き締めを実施します。

そして、金融緩和に転換した後に大きな下落が過去50年間訪れています。金融緩和をせざるを得ないほど景気が後退し、企業の利益が大きく低下するからです。

FEDの政策転換と株価推移

 

更に為替ヘッジがない成長株式ファンドは日米金利差縮小に伴うドル円低下により円建のリターンは下落します。

今後、しばらくかなり厳しい展開が想定されます。

 

まとめ

ティー・ロウ・プライスはグロース株相場とバリュー株相場の両方に対応するために米国成長株ファンドと割安優良株ファンドを組成して運用しています。

ただ、両者とも平均的な成績をしめすS&P500指数に劣後した成績となっており魅力は少なくなっています。

更に今後しばらく米国株式市場は厳しい環境が続くことが想定されます。

どのような環境でも安定したリターンが期待できるファンドに投資をすることをおすすめします。

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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