投資信託

証券会社が全力販売したGSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ(愛称:nextWIN)の評判は?

GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ(愛称:nextWIN)の評判

GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ(愛称:nextWIN)を取り上げます。

前回GSシリーズのネットウィンについても分析しましたが、今回はどうでしょうか。

【netWIN】どこまで上がる?評判のネットウィンを2022年以降の見通しを含めて徹底評価!

 

ゴールドマン・サックス証券、といえば泣く子も黙る米国のトップ金融機関ですね。

日本オフィスも六本木の森ビルに入っており、東大生を始めとした金融志望のエリート学生が就職活動で必ず受ける企業ですね。

ゴールドマン・サックス証券オフィス

 

そんなゴールドマンサックス証券が提供する投資信託は実際に良いリターンが出せているのかを解析していきます。

 

GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ(愛称:nextWIN)の概要

それではゴールドマンサックスが提供する投資信託、ネクストウィンについて大枠を捉えましょう。

 

テクノロジー企業に特化した投資先

目論見書によると、以下の通りとなっています。

日本を含む世界の株式を実質的な主要投資対象とし、主としてテク ノロジーの活用または発展により恩恵を受け、将来のリーダーにな ると期待される企業の株式に投資します。投資対象には中小型株式 および新興国株式も含まれます。

 

ネットウィンに関しては米国のテクノロジー企業がメインでしたが、ネクストウィンは日本含む世界のテクノロジー企業が対象となっています。

組み入れ銘柄は後続で見ていきます。

 

ここでいうテクノロジー企業とは、将来のリーダーになると期待される企業と定義されています。

例えば今でいうテスラや、10年前くらいのグーグルやアマゾン、アップルなどが当たるでしょう。しかし、そんな株を見つけるのは至難ですが、ゴールドマンサックスのアセットマネジメントチームであればその目利きがあるということだと思います。

銘柄選択のポイント

 

ネクストウィンの組み入れ上位銘柄

2022年9月30日時点の組入銘柄は以下となっています。

No. 銘 柄 名 業 種 比率
1 パロアルトネットワークス 情報技術 米国 3.80%
2 ケイデンス・デザイン・システムズ 情報技術 米国 3.20%
3 オン・セミコンダクター 情報技術 米国 2.70%
4 モトローラ・ソリューションズ 情報技術 米国 2.70%
5 KLAコーポレーション 情報技術 米国 2.60%
6 SBAコミュニケーションズ 不動産 米国 2.60%
7 ビアビ・ソリューションズ 情報技術 米国 2.50%
8 ハブスポット 情報技術 米国 2.50%
9 マーベル・テクノロジー 情報技術 米国 2.50%
10 アトラシアン 情報技術 米国 2.50%

世界のテクノロジー企業と書きながら米国株しかありません。米国のテクノロジー企業しか今後のリーダーになることは 不可能と言っているようなレベルですね。

本当に米国しかないのかというと、そういうことでもなく、日本を除くアジアに23%(中国が多そうです)、日本6.7%、欧州5.7%となっています。

地域別構成比率

 

全てテクノロジー企業であり、2022年より米国はFRBが金融引き締めを行っているので、株価暴落が直撃しているかと思われます。

例えば1位のパロアルトネットワークスは年初来で-10.82%となっています。

PANW株価

 

2位のケイデンス・デザイン・システムズは-20.79%となっています。

CDNS株価

 

3位のオン・セミコンダクターも年初来-15%でした。やはり厳しいですよね。

 

ネクストウィンの運用実績とは?/Aコース(限定為替ヘッジ)、Bコース(為替ヘッジなし)

本番です。運用実績を見ていきましょう。

ネクストウィンにはAコース(限定為替ヘッジ)、Bコース(為替ヘッジなし)の2つがあります。

Bコースの為替ヘッジなしは2022年はかなり円安が進んでしまっているので、下落幅は縮小されています。

設定来基準価額推移

 

円安で為替による利益が+35%あるにも関わらず、直近1年は-30%程度となっています。設定来+31.61%となっていますが、これは全て円安分ですね。

 

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率) 設定来
トータルリターン -9.20% -5.04% -21.84% -28.79% -- -- -- 31.61%

 

Aコース限定ヘッジのリターンは以下の通りです。こちらが本来のファンドの実力を表します。

Bコース(為替ヘッジなし)

当然ですが、ここ1年は-45%となっており、設定来もマイナスです。2020年の2月から運用ですので、バブル相場を経てこの結果ですので、明らかにストックピッキングに失敗しているように思います。

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率) 設定来
トータルリターン -13.14% -11.13% -34.78% -45.14% -- -- -- -0.70%

 

米国を代表する株価指数であるS&P500と比較すると以下の通りです。

青:ネクストウィン(H無し)
赤:S&P500 (円建)

GS フューチャー・テクノロジーB(H無)

 

円安の影響を考慮しない、H無しのネクストウィンと、円建てのS&P500の比較でも、やはり負けています。

ベンチマークとなる株価指数を下回ってしまっています。

基本的にアクティブファンドを選ぶ上で、10年スパンの実績を見てファンドの実力を測るべきだと筆者は考えていますが、ネクストウィンに関しては3年ほどしかありませんがあまり今後も見込めないような気がします。

 

 

掲示板での口コミや評判

以下は掲示板での口コミや評判です。

買ってしまったことに対する後悔の声が聞こえます。

 

Yahoo finance①

証券会社のせいにしているような人は最初から投資なんかしちゃダメですよ。情けない(笑)

Yahoo finance②

私も岡三に一番高い時期につかまされた。

Yahoo finance③

ここの投稿、最近、悪いことばかりです。
大和証券に相談したら、上がり下がりが激しいから、下がりも大きいけど、また大きく上がる時が来ると思います。あまり損してないところで売りましょう、といわれました。
いつ大きな上がりが来るのだか。こんな所にたくさん投資したから、他のものが買えないです。

Yahoo finance④

只今大損中。

Yahoo finance⑤

高い仲介料払って、何で嫌な思いをし続けなければいけないのか?教えて欲しい死神岡三証券コンフィデンスマンよ!

Yahoo finance⑥

ダイワに騙された‼️

 

2022年以降の見通し

2022年11月時点で、米国のインフレはまだまだ止まらず、FRBの金融引き締めの手は緩んでいません。

また、あまりにもFFレートの引き上げをハイピッチで実行しているので、流石に手綱を緩めた方が良いのではという世論もあります。

しかし、1970年台の米国のハイパーインフレでは中途半端な利下げを行った結果、インフレが止まらなくなりました。

ここからFRBが多少利上げのペースを緩めるとしても、まだまだ利下げ転換は遠いかと思います。

 

つまり、利下げ局面の初期しか株価が上昇しないテクノロジーセクター、ここに集中投資をしているネクストウィンの浮上はまだまだ先であり、さらに株価が下落する可能性も秘めています。

既に2020、21年のバブルを経てもインデックスに負けているファンドですので、買いの検討にはそもそも入らないとは思いますが、購入を考えている人は注意してください。

 

 

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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