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ハイイールド債はやばい?おすすめできる?評判のフィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)を口コミや2023年以降の今後の見通しを含めて徹底評価!

2023年6月8日

ハイイールド債はやばい?評判のフィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)を口コミや今後の見通しを含めて徹底評価!

当サイトでは様々な投資信託について分析してきました。その多くは株式投資を行う投資信託だったり、バランスファンドでした。

今回、分析をするのは「ハイイールド債」という種類の債券に投資をする投信「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」です。

フィデリティが運用する投信については以前にも2つ分析してきました。

 

 

本日はハイイールド債とはどのようなものなのか?

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドがどのようなファンドなのか?

今後の見通しはどうなのか?

 

とう点についてお伝えしていきたいと思います。

 

ハイイールド債とは?

まずは、ハイイールド債とは何かという点についてお伝えしていきます。

 

格付けが低い分、利回り(=イールド)が高い投機的格付債券のこと。格付け会社によって格付けされる債券の信用度において、S&PならBB格以下、ムーディーズならBa以下に格付けされている。デフォルト(債務不履行)や元本割れなどが発生するリスクが高い分、利回りは高く設定されている。投資信託業界では、海外の低格付け・高利回りの社債や事業債を投資対象としたハイ・イールド債ファンドが数多く設定されている。

参照:野村證券

 

格付け会社は企業の財務状況は事業環境などを総合的に判断して各企業を格付けしています。

格付けが高い会社ほど倒産リスクが低いので低い利息で債券を発行することができます。反対に格付けが低い会社の債券は倒産リスクが高いので金利が高くなります。

ハイイールド債とはS&PグローバルでBB格以下、ムーディーズでBa以下という投機的水準と言われる企業が発行している債券のことを指します。

 

ハイイールド債とされる格付け

 

通常の債券よりリスクが高いものの利回りが高いことが売りの金融商品ということになります。

 

米国ハイ・イールド債券のデフォルト率や価格推移とは?

今回紹介するフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが投資をしているのは米国ハイ・イールド債券です。

ハイイールド債のデフォルト率の推移

ハイイールド債の対象である投機的水準の格付けの企業は当然、倒産します。米国風にいうとデフォルトですね。

米国ハイイールド債のデフォルト率は平均すると4.7%となっています。現在は2.7%と非常に低くなっています。(以下のデータは2023年3月末までとなっています。)

 

米国ハイ・イールド債券のデフォルト率の推移

 

ただ、リーマンショック、2014年-2015年のチャイナショック、コロナショックでは急激にデフォルト率が上昇しています。

高い利息かを得ていてもデフォルトする企業があればリターンが大きく下がります。

つまり、経済的又は金融的なショックが発生する時にハイイールド債の価格は大きく下がるということになります。

米国ハイイールド債は以下の通りショックの時に大きく凹みながらも1997年からは約5倍になっています。

米国ハイイールド債の価格動向

 

S&P500指数とのトータルリターンの比較

ではハイイールド債は株式に対して、どのようなパフォーマンスになっているのか見ていきましょう。

以下は米国の代表的な株価指数であるS&P500指数と米国ハイイールド債の比較です。

青:S&P500指数
白:S&P U.S. High Yield Corporate Bond Index

 

S&P500指数とS&P米国ハイイールド社債インデックスのリターンの比較

 

圧倒的に株式に劣後していることがわかりますね。やはり、債券とり株式というのは歴史が証明しているのです。

 

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)とは?組み入れ銘柄は?

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)は名前の通り米国のハイイールド債に投資をする投資信託です。

また、名前に資産成長型と記載しているとおり配当金をださずに基準価額の上昇を目指す投信となっています。

分配金をださないので税金を徴収されることなく合理的に資産を形成することができます。

 

構成上位10銘柄は以下となっています。

 

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)の構成上位銘柄

月報

 

以外にもフォードやJPモルガンチェースなどの大企業も入っていて驚きました。

JPモルガンチェースといえば米国最大の大銀行です。まさかBBBの格付けだったと知り驚愕しました。

 

ちなみに上位10銘柄でも組入比率は7.9%しかありません。ハイイールド債は倒産リスクがあるので大量に銘柄を組み入れて倒産してもインパクトを小さくおさえているのです。

現在の組み入れ銘柄は615銘柄にものぼります。

 

もはやJPモルガンチェース単体で5.15%ももらえるのであれば、これだけでいい気がしてしまいます。仮にJPモルガンチェースが潰れたら世界の終焉といえる事態ですからね。

ただ、当然ドル円のリスクを負うので、5%の利息を得られるからといって安泰というわけではありません。

 

ポートフォリオ全体の利回りは以下となっています。以下は2023年3月末時点でのデータです。

最終利回り 7.7%
直接利回り 6.9%
修正デュレーション 3.9
平均格付け B

 

直接利回りというのは債券の額面に対して1年間に支払われる利息の利回りです。額面が100円で2円の利息が毎年支払われるのであれば直接利回りは2%となります。

最終利回りというのは少し複雑です。債券の世界では額面100円の債券が95円で売られたり、105円で売られたりします。

最終的には100円として返ってくるので、95円で投資した場合は5円値上がり益と利息を受け取ることができます。これら得られたリターン全部を含めたものを最終利回りといいます。

もちろん、額面以上の金額で債券を購入した場合は最終利回りは直接利回りを下回ることになります。

フィデリティUSハイイールドファンドは最終利回りが直接利回りを上回っているので額面以下の金額で債券を購入しているということになります。

 

修正デュレーションというのは利回り1%の変化に対して債券価格がどのくらい変化するかの割合を示します。

債券価格は金利が上昇すると下落して、金利が下落すると上昇します。金利が上昇すると現在保有する金利が低い債券の価値は落ちるので価格が下落するのです。

修正デュレーションが3.9ということは金利が1%下落すると価格が3.9%上昇し、金利が1%上昇すると価格が3.9%下落することを意味します。

 

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)の運用実績

では肝心の運用実績についてみていきましょう。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)は以下の通りベンチマークであるICE BofA USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス(円換算)を下回る成績となってしまっています。

 

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)の運用実績

 

S&P500指数と比較したものが以下となります。

フィデリティ・USハイ・イールドF(資産成長)
S&P500指数(円建)

フィデリティ・USハイ・イールドF(資産成長)と円建のS&P500指数の比較

 

やはり、株式に対しては大きく劣後していますね。ハイイールド債といっても結局は株式には勝てないということですね。

株価指数よりも安定したリターンを下落を回避しながら出しているファンドについては以下で詳しくお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

【2023年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

 

掲示板での口コミや評判

Yahoo掲示板での口コミは以下となります。あまり盛り上がっていませんでした。

 

Yahoo finance掲示板

ここは今、強風が吹いている。そろそろ脱出せねば。

 

Yahoo finance掲示板

円高に傾いてきて、逆風ですよね?

 

Yahoo finance掲示板

景気後退なら、この投資信託こそ買いですネ

 

最後の意味についてお伝えしていきたいと思います。

 

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)の今後の見通し

重要なのは今後の見通しです。

先ほど見てきた通り格付けの低い会社は経済ショックや金融ショックが発生すると倒産します。

倒産する率が高いと当然、その分は全損になるのでハイイールド債ファンドのリターンも著しく悪化します。

 

現在米国は21世紀に入って初めてのレベルで急速に利上げを行なっています。発生している高インフレに対応するためです。

以下は米国の政策金利の推移です。角度の急さからもハイスピードに利上げを行ってきたことがわかりますね。

 

米国の政策金利の推移

 

そして、上記の図の灰色の部分がリセッションとされている期間です。

利上げが終わり利下げに入った後にリセッションが到来します。つまり、これから経済ショックである景気後退が訪れようとしているのです。

このような環境でハイイールド債に資金を投じるのはリスクが高いと言わざるをえないでしょう。

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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