完全リタイアを目指す投資ブログ

30代サラリーマンの資産運用録

投資信託

投資信託で資産10倍を目指す?おすすめされがちなベア投信(ファンド)「楽天日本株4.3倍ブル」を解説。

 

「楽天日本株4.3倍ブル」というすごく儲かりそうな名前の商品が存在します。

楽天証券の投資信託の買付金額を見るとなんとベスト3にランクインしています。

 

全銘柄ランキング(買付金額)

 

1位はお馴染みeMAXISSlim米国株式S&P500(これは今度私のブログでも紹介したいと思います)、2位は我らが楽天VTIですね。

こちらは私のブログでも本体となるVTIを分析して、紹介しています。積み立て投資には良い投資先です。

 

さて、肝心の第3位ですが、楽天日本株4.3倍ブル。

この商品は単純に買えば4.3倍になるのでしょうか?リスク高そうで怖いです。

詳しく、見ていきたいと思います。

 

楽天日本株4.3倍ブルとはどんな商品なのか

楽天日本株4.3倍ブル

 

目論見書の表紙から醸し出す無敵感。これはとても儲かりそうです。期待大ですね。

 

交付目論見書:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp

 

[楽天日本株4.3倍ブル]

  • 設定日:2015.10.07
  • 純資産:321.37億円
  • 決算日:6月(年1回)

 

[商品分類]

  • 単位型・ 追加型:追加型
  • 投資対象 地域:国内
  • 投資対象資産 (収益の源泉):株式
  • 補足分類:特殊型(ブル・ベア型)

 

[属性区分]

  • 決算頻度:年1回
  • 投資対象 地域:日本
  • 特殊型:ブル・ベア型

 

[分配方針]

  • 毎年6月15日(ただし、休業日の場合は翌営業日)に決算を行い、収益分配方針に基づき分配を行う。
  • ただし、将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではない。

 

補足分類の「特殊型(ブル・ベア型)」ですでに強いですね。

ブルは強気相場、ベアは弱気相場を一般的に指しますが、楽天日本株4.3倍ブルは上昇相場でリターンを獲得していく商品になります。

 

[ファンドの目的]

当ファンドは、わが国の株価指数を対象とした先物取引(以下「株価指数先物取引」といいます。)を積極的に活用することで、日々の基準価額の値動きがわが国の株式市場の値動きに対して概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行います。

 

[ファンドの特色]

株価指数先物取引* を活用し、日々の基準価額 の値動きが、わが国の株式市場全体の日々の値 動き(日々の騰落率)の概ね4.3倍程度となること を目指して運用を行います。 *利用する株価指数先物取引の種類は、流動性、効率性等を 勘案して決定します。

 

イメージ図

 

純資産総額の概ね4.3倍程度を国内株式で増やしていくという方針です。米国のTECL、TECS、TQQQあたりと同様の存在感ですね。

どのような株を購入してるのか、純粋に気になります。

以下はファンドの仕組みです。

 

 

ファンドの仕組み

 

 

投資対象・ポートフォリオ

さて、どのような投資をしているのでしょうか?

大まかな方針は以下の通りとなっています。

 

交付運用報告書:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/scr/common/display.asp

 

当ファンドのポートフォリオ

わが国の国庫短期証券(含む現先)や高格付のコマーシャル・ペーパーを組み入れるとともに、日経225先物取引の買建額を、日々の純資産総額に対して概ね4.3倍程度に維持する運用を行ってまいりました。

 

高格付のコマーシャル・ペーパーと日経225先物取引の買建に投資し、純資産の概ね4.3倍程度を目指すとされています。

 

当ファンドの組入資産の内容

 

現物資産の上位銘柄に第914回国庫短期証券、派生商品上位に日経平均株価指数先物が存在します。

 

そもそもコマーシャルペーパーとはなんでしょうか?

 

コマーシャルペーパー(CP)は、企業が短期資金調達の目的で、公開市場で割引形式で発行する無担保の約束手形のことです。無担保のため、ある程度の信用のある企業のみ発行できます。額面金額は1億円以上とされていて、証券会社や金融機関が発行を引き受けて投資家に販売されます。社債に似ていますが、社債の償還期間は1年以上なのに対し、コマーシャルペーパーは通常1年未満です。金利は発行する企業の信用力で決まります。

出所:https://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_0005.html

 

無担保債権ということですね。発行する企業の信用力次第で金利が高くなったり低くなったりします。

 

国庫短期証券とはなんでしょう?

 

国庫の一般会計や特別会計の一時的な資金不足を補うためや、国債の償還に伴う借り換えのために発行される割引債のこと。 期間は2カ月、3カ月、6カ月、1年の4種類で、公募入札方式で発行されますが、入札資格は金融機関に限定されています。2009年2月に政府短期証券(FB)と割引短期国債(TB)が統合されて誕生しました。英語表記の「Treasury Discount Bills」を略して「T-Bill」ともいいます。

出所:https://www.daiwa.jp/glossary/YST0577.html

 

入札資格が金融機関に限定されている割引債です。

 

上記に加えて、日経平均株価指数先物(426%)をメインで運用しているということですね。

正直、ブル型数倍の商品を買うにあたり、ポートフォリオはそこまで重要な概念ではないかもしれません・・・。

楽天ブル型4.3倍はとにかく日本株が上昇すれば倍々ゲームで上昇します。

 

 

「4.3倍」を正確に理解しよう。ダブルブル・トリプルブルの場合はどうなる?レバレッジは単純ではない

ブル○倍

ベア○倍

 

といっても、よくわからないですよね。4.3倍にとにかくなるんでしょう?と買ってしまっている人が多いと思います。

○倍のイメージは以下の通りです。新生銀行がわかりやすい表を出しておりました。

以下は3倍の場合ですが、2倍の場合、4.3倍は数字を置き換えるだけです。

 

ブルベア型ファンドの動き

 

ブル3倍型ファンドであれば、株価指数が10%上昇したら30%上昇します。

指数に連動するeMAXISSlimやVTIであれば10%動けば10%動きます。

 

楽天日本株4.3倍ブルであれば、日本株の上昇が10%であれば43%上昇します。

10%下落すれば43%下落します。

 

レバレッジをかける」というのはアップサイドを見込めますが、大幅なダウンサイドも覚悟するべきであることを理解しておきましょう。

その覚悟を飲み込んで、勝負をする類の商品が楽天日本株ベア4.3倍です。

 

日本株が上昇するかどうかは、どれくらいの期間を見るかによりますが、株式市場の動向を読んで、勝負するタイミングを見計らって投資をしましょう。

ちなみに、上記は1日の値動きでのレバレッジです。1日で10%変動した場合43%、という感じです。

 

10日、1か月になってくると次元が変わってきます。

1か月かけて10%上昇したからといって、楽天日本株ブル型4.3倍は43%になる訳でもなく、さらに上昇します。

下落はもっと下落します・・・。

 

以下はわかりやすく3倍にしていますが、1日目と5日目の差分を見てみれば、期間が大きくなればなるほどリターンは変わってくることがわかると思います。

(5日目は日経平均株価は投資した時点の20,000円なのにマイナスが発生!!)

 

1日 2日 3日 4日 5日
日経平均株価 22,000円 19,800円 21,780 19,602 20,000
前日比騰落率 10.00% -10.00% 10.00% -10.00% 2.00%
投資時点からの上昇率 10.00% -1.00% 8.90% -2.00% 0.00%
トリプルブル 26,000 18,200 23,660 16,562 17,571
前日比当落率 30% -30% 30% -30% 6%
投資時点からの上昇率 30.00% -9.00% 18.30% -17.20% -12.10%

 

相場がヨコヨコでもマイナスが出てしまうのですから、これは本気で日本株が上昇すると思うタイミングで投資をしないと痛い目を見てしまうでしょう。

 

パフォーマンス・利回り。

気になるパフォーマンスを見てみましょう。

 

 ファンドの騰落率

直近のレポート(http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/9I31115A_m.pdf)では

  • 1ヵ月 +28.7%
  • 3ヵ月 +20.5%
  • 6ヵ月 +6.8%
  • 1年 +10.4%
  • 3年 +2.8%
  • 設定来 △24.6%

 

となっています。設定来マイナス24.6%ですが、短期勝負であれば、2020年のコロナショック以降は日本株は上昇を見せていますので、投資妙味があるのかもしれません。

タイミングが全てですね。

 

掲示板(ツイッター)で口コミを拾ってみた

 

実際に楽天ブル型4.3倍を購入してる投資家の声をツイッターから拾ってみました。

普通の掲示板もありましたが、そちらは完全匿名なのでどのようなプロフィールの人がつぶやいているのかわからないのでツイッターを選びました。

 

 

基本的にはみなさん、少額でやられていますね。少額が懸命です、一瞬で資産が大きく動きますので、ボラティリティの王と言える水準です。

まとまったお金をブル4.3倍などは絶対にやめておきましょう。

 

購入方法 解約方法 手数料

購入方法は楽天の名前がついているので楽天証券から購入できることがわかります。

といっても、SBI証券からも購入できます。

 

 

解約もネット証券で実施すれば問題ありません。

 

気になる手数料ですが、やはりインデックス投信のように安くはなりません。

 

しかし、信託報酬 (税込)/年が1.243%となっており、それ以外は特に購入・解約手数料はかかりません。

ネット証券ではなく、対面で購入すると手数料がかかりますのでそれにはお気をつけください。

 

対面証券・IFAの場合:

<金額指定>
3000万円未満 2.2%
3000万円以上 1.1%
<金額指定(NISA預り)>
3000万円未満 2.2%
3000万円以上 1.1%
<口数指定>
3000万口未満 2.2%
3000万口以上 1.1%

 

まとめ ベア投信の買い時を考えよう

正直申し上げるとこの手の商品は投資とは言えず、非常にリスクが高いです。

しかし、楽天証券の買付ランキングで3位ということは、それくらい博打を打つ投資家が多いということですね。

日本は昔から賭け事が得意と言われていますからね。

 

どうしても楽天日本株ブル型4.3倍を購入するのであれば、まずは日経平均先物のレバレッジがない状態で練習をしましょう。

また、日本株が上昇する確率はどのくらいか?という期待値を自分の中で出せるようにしましょう。

今月は何%の確率で日本株は上昇するのか、自分で設定した変数がどれくらい動けば、自分が意識している指標がどれくらい動けば日本株は上昇するのか。

 

少なくともこのロジックを作ってから、このようなレバレッジ商品を買うようにしましょう。

さもなくば負け続けてしまう投資人生になってしまいます。投資とは期待値であり、勝ち続ける投資家には理由があるのです。

期待値の考え方は宝くじの記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

 

宝くじが当たったらどうする?当選したら何に使う?仕事を辞めるべきか・資産運用をするべきか。

 

また、買い時としてはバブルが来る、と確信できる時でしょう。

しかし、そんなタイミングは誰にも読めません。神様でも読めないのではないでしょうか。

 

少額で遊び程度であれば良いですが、まとまった資金などで安定的なリターンを獲得するのであれば、ヘッジファンドなどの運用を考えていきましょう。

 

 

 

 

-投資信託

Copyright© 30代サラリーマンの資産運用録 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.