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【ブログ更新】大暴落しがち?やばい?評判のさわかみ投信「さわかみファンド」を口コミや今後の見通しを含めて徹底評価!

2020年10月7日

さわかみ 投信の評判

こんにちは。今回も、私の個人的な趣味である投資信託などファンドの分析をしていきたいと思います。

本日取り上げるのは「さわかみ投信」が運用する「さわかみファンド」です。

 

さわかみ投信は近年一気に注目が高まり、有名になったように感じますが、実は1996年に投資顧問業として設立された会社です。

代表が沢上さんなのでさわかみ投信。国内外の株式を中心に長期運用するという方針を掲げています。現在はほとんど日本株みたいですね。

 

運用開始からのリターンは以下の通りとなります。1999年から2023年7月で基準価額は3.5倍になっています。

さわかみファンドの基準価額の推移

しかし、掲示板などでは凡庸なファンドであるとの声が数多く聞かれています。なぜこのように言われているのでしょうか?

今回はさわかみファンドがどのようなファンドか特徴をお伝えした上で、運用実績などを詳しく見ていきたいと思います。

 

さわかみ投信とはどんなファンド?息子への相続を考える個人投資家が多い?

さわかみ 投信の評判

 

「まだ見ぬ、あの景色へ」とHPでは大きく出ており、カッコ良いですね。

たしかに株式市場は大海原なので、イメージは正しいと思います。

 

ファンドの特色

主要投資対象は国内外の株式等。運用にあたっては、その時点で最も割安と考えられる投資対象に資産を集中配分し、その投資対象資産の中で、将来価値から考えて市場価値が割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持続保有する「バイ・アンド・ホールド型」の長期投資を基本とする。8月決算。

 

国内外の割安銘柄に集中配分、「バイ・アンド・ホールド型」の長期投資を実行するファンドです。

交付目論見書:https://www.sawakami.co.jp/wp/wp-content/uploads/fund_outline/mokuromi_koufu.pdf

 

さわかみ投信の概要

[さわかみ投信]

  • 設定日:1996/7/4
  • 純資産:301,590百万円
  • 決算日:8月(年1回)

[商品分類]

  • 単位型・ 追加型:追加型
  • 投資対象 地域:内外
  • 投資対象資産 (収益の源泉):資産複合

[属性区分]

  • 決算頻度:年1回
  • 投資対象 地域:グローバル(日本含む)
  • 為替ヘッジ:あり(適時ヘッジ)

 

ファンドの目的

当ファンドは、投資者(受益者)の皆様の資産形成をお手伝いするために、円ベースでの信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、積極的な運用を行うものです。

 

以下はあまり重要ではありませんがファンドの仕組みです。

 

 

個人投資家はさわかみファンドにお金を預けて、さわかみファンドがお金を増やしますよ、というとてもシンプルな構造です。

 

運用手法

運用に当たっては、経済の大きなうねりを捉えて先取り投資することを基本とし、その時点で最も割安と考えられる投資対象に資産を集中配分します。

その投資対象資産の中で、将来価値から考えて市場価値が割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持続保有する「バイ・アンド・ホールド型」の長期投資を基本とします。

短期的な成績向上を狙うような無理な投資はしませんが、必要と考えるリスクは敢然と取ります。また、長期的な運用成果を向上させるために、株主総会での議決権行使なども積極的に行なっていきます。

 

「経済の大きなうねりを捉えて先取り投資」ですか。非常に難易度の高い投資ですね。

ファンドマネジャーの力量が試されると思います。

短期的な成績向上を狙うような無理な投資はしない、と明記している点は個人投資家としては少し安心です。

 

短期で圧倒的な利益を出すのであれば、大きなリスクをとって楽天日本株ブル型4.3倍でしょうね・・・。

蛇足ですが、さわかみ投信を相続しようと考える個人投資家もいるようです。さわかみ投信は割と年配の投資家が多いことが想像できますね。

 

60代女性

いずれ息子たちにファンドを相続しようと考えていますが、すぐに売ってしまわないか心配です。子どもたちがファンドを続けてくれるようなアドバイスをください。

 

A:よくいただくご質問(ご意見)ですが、最も回答が難しい類の一つです。正直申し上げて、親御さんから継続的に資産運用の重要性や長期投資の魅力をお伝えいただくこと以外の回答が見当たりません。想いの相続は諦めずに時間をかける必要があります。そして同時に、お客様ご自身が資産運用をやっていて良かったという背中を息子さんたちに見せ続けることです。あと10~20年もすれば資産運用が更に大衆化されます。そうなってくると今回のようなご相談も減ってくるはずです。もちろん資産運用を経た大人たちがカッコよく生きているかどうかが問われますが…。現在のように投資をギャンブルとして扱い、またはお得な裏技を探すような小手先の手法がまかり通っていたら、子どもたちは投資に興味を見出せません。金融教育の最重要部分は「コツ」ではなく「生き方」なのですから。弊社の勉強会にお連れいただくのもありですが、私たちよりも親の背中が一番です。それと、息子さんたちがお金を大切に考える当事者になることも大切です。例えば結婚するとか、子を持つとか。そのタイミングを逸しないように、それまではじっくりお伝えください。

出所:https://www.sawakami.co.jp/seminar_faq/3198/

 

それでは、そんな運用手法、方針を元にどのようなポートフォリオを組んでいるのかを見ていきましょう。

 

さわかみファンドの組入上位銘柄をチェック

では最新の2023年3月末時点のポートフォリオとこれまでの筆者の定点観察時の推移を列挙したものが以下となります。

上位10銘柄の顔ぶれは殆ど変わらず、ずっと長期保有しているということが以下からもわかりますね。

 

2023年7月末 2023年3月末 2023年1月 2022年9月 2020年7月
1 ダイキン工業 ダイキン工業 ダイキン工業 ダイキン工業 日本電産
2 信越化学工業 浜松ホトニクス 浜松ホトニクス ブリヂストン ダイキン工業
3 ディスコ 信越化学工業 テルモ 日本電産 テルモ
4 ブリヂストン ブリヂストン ブリヂストン テルモ 花王
5 浜松ホトニクス テルモ 信越化学工業 信越化学工業 信越化学工業
6 テルモ トヨタ自動車 日本電産 浜松ホトニクス 浜松ホトニクス
7 トヨタ自動車 ディスコ トヨタ自動車 トヨタ自動車 ブリヂストン
8 ニデック ニデック 花王 INPEX TOTO
9 INPEX TOTO TOTO 花王 トヨタ自動車
10 TOTO デンソー デンソー TOTO 三浦工業

 

皆さんが名前を聞いたことがある大企業が多いですね。少し前まではトップは日本電産でしてたが現在はダイキン工業となっています。

おなじみのエアコンの会社ですね。いつも助けられています。

ダイキンの業績は以下の通り右肩上がりの売上、営業利益、純利益をのばしています。

 

ダイキンの業績推移

 

ダイキンの株価は以下の通り堅調に推移しています。

ダイキンの株価推移

 

 

利回りがやばい?さわかみファンドの運用利回りとパフォーマンス

ファンド全体のパフォーマンスを見ていきましょう。

1999年の運用開始から3倍になっています。この結果だけみたら素晴らしいと勘違いしてしまいますよね。

さわかみファンドの基準価額の推移

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 -5.49% -4.56% 0.55% -1.25% -10.44%
2021年 7.24% -0.18% 2.94% 0.95% 11.24%
2020年 -17.46% 10.81% 6.49% 14.03% 11.06%
2019年 6.16% -1.02% 1.21% 7.90% 14.75%
2018年 -5.37% -0.37% 5.31% -16.63% -17.23%

 

しかし、以下の過去10年の日経平均との比較をみたら感想がかわると思います。

さわかみファンド日経平均と殆ど同じ動きをしていますね。そして、日経平均に劣後しています。

さわかみファンドと日経平均の株価推移

 

正確には日経平均は配当を拠出した後のチャートなので実際はもっと上にいます。つまり日経平均に大きく劣後したリターンとなっているのです。

インデックスに対してプラスのリターンを狙うアクティブ投資としては面目がないですね。ただ手数料を払って日経平均に劣後しているファンドに投資しているという状態になります。

→ アクティブ運用型とパッシブ運用型の投資信託のどちらが優れているのか徹底比較!インデックス投資は本当に最強なのか?

 

また、下落局面もしっかり食らっており、投資妙味は少ないと言えるでしょう。

株価暴落を回避しながら堅実で安定運用を考えている人は以下の記事も参考にしてください。

 

【2023年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

 

 

信託報酬が高い?ファンド購入方法/解約方法/手数料

さわかみ投信の口座を開設して、購入しましょう。

口座開設・資料請求

 

解約も口座解約手続きをするだけです。手数料はどれくらいかかるのでしょう。

 

購入時手数料 ありません。
信託報酬 当ファンドの純資産総額に対して1.10%(税込み・年率)です。
信託財産留保額 ありません。
その他費用・手数料 当ファンドに組入れる有価証券等の売買の際に発生する売買委託手数料、売買委託手数料に対する消費税等相当額、先物取引・オプション取引等に要する費用、一部解約金の支払資金の手当を目的とした借入金の利息は、信託財産中から支弁します。
(注) これらの費用については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。

出所:https://www.sawakami.co.jp/risk/

 

信託報酬のみですね。

 

今後の「さわかみファンド」の見通し

重要なのは今後の見通しです。「さわかみファンド」は日経平均と同じ動きなので日経平均の今後の見通しを考えるのと同じになります。

日経平均は2022年に米国のS&P500指数が25%下落しているなか5%の下落で耐えています。

 

青:日経平均株価
赤:S&P500指数

日経平均株とS&P500の2022年のチャートの比較

 

これは完全に円安が進行していることが主因です。2022年に入って115円から152円まで急激な円安が進行しました。

しかし、今後の米経済の景気後退懸念で金利が下落したり、日銀が金融政策を変更したことなどもありドル円は140円近辺まで押し戻されています。

 

ドル円の推移

 

年末に円高に修正されたことで日経平均も急落しています。そして、これはあくまでドル円下落の序盤です。

今後本格的に米経済がスタグフレーションで腰折れして米金利が下落することと、日本側の政策変更で金利が上昇することで日米金利差は更に縮小し全戻しする可能性も十分あります。

2022年に円安によって支えられたツケを2023〜2024年度に支払うことになるのです。

 

さらに景気後退によって企業収益も下落していきますので株価自体にも下押し圧力がかかってきます。

ほぼ日経平均と連動する「さわかみファンド」も同じく厳しい見通しとなることが想定されます。

以下では筆者が投資しているファンドを含めて相場環境によらず安定した収益を生み出すファンドをランキング形式でお伝えしているのでご覧ください。

 

【2023年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

 

さわかみファンドの掲示板での口コミや評判

Yahoo financeでの掲示板の口コミや穂湯版は以下となっています

引退後も口出しをする創業者についての苦言が見られます。

 

口コミ①

ここの会長は、やたら不安を煽って、何がしたいのか意味不明。ジジイは、公に物申すなら、もっと明確な根拠を示せ。単に自身を利する動きにしか見えんぞ! それが出来ないなら、完全に引退しろ!

 

口コミ②

澤上さん、法隆寺でオペラもいいけど本業しっかりやらないと

 

口コミ③

能力の無い、世襲さわかみファンド
解約するしかないやろ
経歴みても、他社で高パフォーマンスゼロ
プー太郎社長じゃないのか?

 

まとめ

さわかみ投信について調べました。

投信選びは大変ですが、具体的に、どのような方針で、何年スパンで投資するのかを真剣に考えなければ損を被ってしまいます。

例えば、さわかみ投信であれば長期で預ける前提のファンドであることがわかります。

 

そして、単年ではマイナスが出てしまうこともありますので、ファンドの運用を理解していないと焦って売ってしまう人も多いような気がします。

更に基本的には日経平均と同じ動きをしており、日経平均に劣後した成績となっています。

つまり手数料を払って日経平均に劣後したファンドに投資をしているという状態になっているのです。

これは投資妙味がないといっても致し方ないですね。

 

資産運用はさわかみファンドの言う通り、広い海の航海です。航海術がなければ、生き残ることができません。

自分の人生と照らし合わせ、着実にリターンをもたらしてくれるファンドを見つけましょう。

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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