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【ネットウィン】どこまで上がる?掲示板で評判のnetWIN GSテクノロジー株式ファンドを今後(2024年以降)の見通しを含めて徹底評価!

2022年10月31日

【ネットウィン】どこまで上がる?掲示板で評判のnetWIN GSテクノロジー株式ファンドを今後(2023年以降)の見通しを含めて徹底評価!

2020年からハイテク投資ブームが発生したので様々なハイテク投信が組成されました。当サイトでも様々なハイテク投信を紹介してきました。以下は一例です。

 

 

本日もあらたに「GSテクノロジー株式ファンド(愛称:ネットウィン)」というハイテク投信について紐解いていきたいと思います。

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GSテクノロジー株式ファンド(愛称:ネットウィン)の特徴とは?

まず、ネットウィンの特徴についてみていきたいと思います。

米国を中心とした「テクノロジー・トールキーパー」に投資

ネットウィンは米国のテクノロジー企業に投資していると目論見書で謳っています。

特に投資対象としている企業を「テクノロジートールキーパー」と呼んでいます。

 

テクノロジートールキーパー企業とは、テクノロジー業界において高速道路などの料金所のように交通量の増加や通行料の値上げによって収益を上げることのできる企業です。

ここでいう交通量とは売上のことで、通行料は価格のことを指します。

このテクノロジートールキーパーとはネットウィンを運用するゴールドマンサックスの登録商標となっています。

 

テクノロジートールキーパー企業のイメージ

テクノロジートールキーパー企業のイメージ

 

銘柄選択のポイントは以下の3点となっています。

強固なビジネス・フランチャイズ 確立されたブランド
高水準の市場シェア
商品の価格支配力
継続的な収益構造
高い投下資本利益率
優れた長期見通し 予測可能かつ持続的な成長性
長い製品ライフサイクル
強固な競争優位
人口動態から見た優位性
優秀な経営陣 合理的な資本配分
一貫性のある事業業績
株主と同じインセンティブ

 

銘柄選定プロセスは以下の4STEPとなります。

STEP1 テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式から組入銘柄を選定
STEP2 経営陣とのミーティングなどを含めた業界や個別企業の徹底したファンダメンタル分析
STEP3 チームの投資見解を反映しポートフォリオを組成
STEP4 継続的なモニターおよび評価

 

ネットウィンの組み入れ上位銘柄

2024年1月末までの構成上位銘柄の推移は以下となります。

 

ネットウィンの構成上位銘柄

ネットウィンの構成上位銘柄

 

あまり構成が変わっておらず長期投資をしているということが読み取れますね。というかナスダックですね。

 

2024年1月末 2023年9月末 2023年7月末 2023年4月末 2022年12月末 2022年9月末 2022年6末
1 マイクロソフト アルファベット アルファベット マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト
2 アルファベット マイクロソフト マイクロソフト アルファベット(GOOG) アマゾン アマゾン アマゾン
3 アマゾン アマゾン アマゾン アマゾン アルファベット(GOOG) アップル アルファベット(GOOG)
4 エヌビディア エヌビディア エヌビディア アップル エヌビディア アルファベット(GOOG) アップル
5 マーベル・テクノロジー マーベル・テクノロジー アップル エヌビディア アップル アクセンチュア アドビ
6 AMD ビザ マーベル・テクノロジー ビザ KLAコーポレーション アメリカン・タワー アメリカン・タワー
7 セールスフォース KLAコーポレーション KLAコーポレーション マーベル・テクノロジー ビザ パロアルトネットワークス アクセンチュア
8 エクイニクス アップル ビザ アドビ アクセンチュア KLAコーポレーション KLAコーポレーション
9 ワークデイ テキサス・インスツルメンツ アドビ エクイニクス アメリカンタワー エクイニクス パロアル
10 アップル エクイニクス パロアルトネットワーク KLAコーポレーション エクイニクス シスコシステムズ エクイニクス

 

構成比率は以下の通りテクノロジー銘柄がひしめいている情報技術の比率が70%となっています。

SECTOR 比率
情報技術 65.20%
コミュニケーションサービス 10.70%
一般消費財 9.40%
金融 8.80%
不動産 4.60%
現金 1.30%

 

為替ヘッジあり(Aコース)と為替ヘッジなし(Bコース)の違い

ネットウィンには為替ヘッジありのAコースと、為替ヘッジなしのBコースがあります。

為替をヘッジしていないBコースではドル円が上昇すると基準価額は上昇しますし、逆にドル円が下落すると基準価額は下落します。

 

一方、為替をヘッジしているAコースでは為替変動の影響はうけませんが、金利差によるヘッジコストを支払うことになります。

ヘッジコストは米金利の上昇により年間3%となるので馬鹿にできません。

ただ、現在はドル円が150円水準であり米国の利上げもそろそろ打ち止め、かつ日本は引き締めに動いている段階なので現在に限ってはヘッジをしたほうが良いのかもしれません。

 

ドル円は日米金利差に連動

 

手数料(購入手数料/信託手数料)

手数料体系は以下となっています。

購入手数料:3.3%
信託手数料:年率2.09%

 

GSテクノロジー株式ファンド(愛称:ネットウィン)の運用実績とは?

では肝心な運用実績について見ていきたいと思います。

(ヘッジあり)

ネットウィン(為替ヘッジあり)の基準価額

ネットウィン(為替ヘッジあり)の基準価額

 

(ヘッジなし)

ネットウィン(為替ヘッジなし)のチャート

ネットウィン(為替ヘッジなし)のチャート

 

直近の円安によって為替ヘッジなしのBコースのリターンの方が高くなっています。

ではAPPLE TO APPLEで比べるために為替ヘッジありバージョンとS&P500指数(ドル建)とナスダック(ドル建)で比べてみましょう。

 

青:ネットウィン
赤:ナスダック
緑:S&P500

ネットウィンとS&P500指数とナスダック総合指数のチャート比較

ネットウィンとS&P500指数、ナスダック総合指数のチャート比較

 

殆ど大型テクノロジー銘柄で占められているにも関わらず、同じくメガハイテク企業で占められているナスダック総合指数に大きく劣後していますね。

市場平均であるS&P500指数にすら圧倒的に負けています。

ゴールドマンサックスという看板でコーティングしたインデックスに大きく劣後したアクティブファンドという結果になっています。

 

掲示板での口コミや評判

以下は掲示板での口コミや評判です。

買ってしまったことに対する後悔の声が聞こえます。

 

Yahoo finance①

去年10月に、25000で、買ってしまって
毎日辛抱の日です。
早く回復して欲しいです。

 

苦しくなってきて、希望にすがる声も聞かれます。

 

Yahoo finance②

米指標CPIでどうなるか分からないけど、そろそろ反発するのでは…23,000〜24,000は上げてくるって思ってます。
11月FOMC後辺りから米市場↑期待です。
ここは分配金だけでも有り難い。
我慢、我慢で握っておきます。

 

これは次の項目での筆者の見解と同じことが書かれていたので共有いたします。私が書いたのかと錯覚しました。

 

Yahoo finance③

情報業界の方たちの意見も尊重すべきですが、FOMCを通過していません。
ウォール・ストリート・ジャーナルなどの記事でも利上げ幅の減速がいつになるのかが定まっている様子は無く、全く予測不能となっています。

今年になってこれだけ利上げが加速したにも関わらず、ドルレートは上昇を続け、国債利回りは逆イールドのまま、株価はようやく下落を始めた段階です。
住宅の販売数は低下が見られるようですが、リートは株価と同期しており明らかな減速はまだ起こっていないと考えます。

12月のFOMCのレートを見届けるまでは動く必要はあまりないのではないでしょうか。
黒田総裁は「来年」インフレ率をキープできないと発言しており、円高に転換するのは年明けに急、今日の時点では予想しています。

 

セクターローテーションを理解できていればネットウィンで怪我をすることはありません。しかし、セクターローテーションを理解しているということは、投資を始めて一度でもローテーションを経験しているということです。これは最低でも5年以上相場で真剣に資金を張った経験があるということです。

しかし、そんな人はなかなかいませんよね。しかし、経験値が浅いまま、どういうわけかネットウィンのような投信を嬉々として購入してしまう人で溢れています。セクターローテを読まなくてもリターンが出せる投資先を探すべきなのに、不思議です。筆者は派手なリターンは望まず、大怪我をしない投資先を選んでいます。

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まとめと今後の見通し

ネットウィンは米国のテクノロジー企業に投資をする投資信託ですが、テクノロジー企業が強い時は凡庸な結果しかだせず弱い局面はしっかり弱いという体たらくな投信となっています。

今後の見通しについても厳しいといえます。

 

理由はテクノロジー企業にとって重要な金利が下落する見込みがなかなか訪れそうにないからです。

米国では現在50年ぶりのインフレが発生して、インフレ抑制のために金利を引き上げており出口が見えない状態となっているからです。

少しは落ち着いてきたといえど、まだ粘着性のあるサービスインフレは5%近くインフレは発生しており米中銀が目指す2%からは依然として距離があります。

粘着性のあるサービスインフレは依然として高い

粘着性のあるサービスインフレは依然として高い

 

2024年2月現在しばらく金利を下げることはでない状態となっています。そして高金利と高インフレによって景気後退の足音も聞こえてきています。

そうなってくると最も反発が大きかったテックグロースは大きく下落するおそれがあります。

あえて逆風が吹いているテックグロース企業に投資する必要はありません。リスクを回避し、着実なリターンを得ようとすれば、自ずと投資先は決まってくるはずです。

 

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最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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