投資信託

評判のグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドを運用実績や掲示板での口コミを含めて徹底評価!

2022年10月27日

【愛称:イノベーティブ・フューチャー】評判のグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドを運用実績や掲示板での口コミを含めて徹底評価!

当サイトでは様々なファンドを分析してきました。

日本中の投資信託の分析

 

今回分析するのは社会問題解決を行う企業に分散投資をしている「グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンド」です。

所謂、SDGsに積極的でイノベーションをおこしている企業に投資しているということですね。

 

響きだけ聞くと非常に魅力的ですが、実際のところどうなのでしょうか?

詳しく紐解いていきたいと思います。

 

関連記事)【ブログ随時更新】飛躍の2024年!今買いの一番儲かる投資信託銘柄はどれ?「安全」且つ「これから上がる」個人投資家が買うべき高利回りファンドを徹底調査!

 

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの特徴

破壊的イノベーションを起こす企業に投資

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドは以下の2つの基準で銘柄を選んでいます。

 

  • SDGsを社会問題として捉えて取り組んでいる銘柄
  • 破壊的イノベーションを起こしている銘柄

 

非常に素晴らしい基準だと思います。

 

ARK(アーク)社の助言を元にポートフォリオを組む

そして、破壊的イノベーションという言葉を聞いて真っ先に思いつくのがアーク社です。

アーク社は2020年からのパンデミック後の大相場で大きく株価を伸ばして一躍有名になったARKKの運用会社です。

 

ARKKは一時は4倍になりましたが、2023年1月現在完全に2019年以前の元の位置に戻ってきています。

2020年からの上昇を全戻し以上しています。

ARKKの基準価額の推移

 

アーク社といえばキャシーウッドです。このご尊顔を一度は見たことがある方は多いのではないでしょうか?

 

キャシーウッド

アーク・インベストメント・マネジメントの創業者、キャシー・ウッド氏を世界で最も知名度の高いアクティブ運用の主唱者の一人に押し上げたのは、並外れたリターンだった。しかし、同氏が選好する銘柄の一部が下落する中、そのリターンも急速に消滅しつつある。

参照:Bloomberg

 

いずれにせよアーク社の助言を受けているということは、ハイパーグロース株に投資をしているということが想像に難くありません。

 

為替ヘッジは行なわない

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドは為替ヘッジを行なっていません。

そのためドル円が上昇すると基準価額は上昇し、ドル円が下落すると基準価額は下落します。

 

2022年10月には日米の金利差拡大でドル円は150円まで進展しました。

一時期120円台後半まで円高が進展しましたが、現在2023年11月は再び150円まで伸びてきています。

日米金利差とドル円は連動

 

ただ150円という水準は昨年、米国のインフレ率が9%となった水準です。現在のインフレ率は再燃の懸念があるものの3%程度となっています。

ここから反発しても流石に9%まで伸びることはなく上値余地は低いと言わざるをえません。

 

ここから米国の景気が失墜して更に金利が低下する局面では日米金利差は再び縮小してドル円レートは大きく低下することが見込まれます。

現時点から為替ヘッジなしの投信に投資するのはかなりリスクがあると言えるでしょう。

 

構成上位銘柄

2023年9月末時点での構成上位銘柄は以下となります。

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの構成上位銘柄

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの構成上位銘柄

構成上位銘柄の推移は以下となります。

 

2023年9月末 2023年7月末 2023年4月末 2023年2月末 2022年12月末 2022年9月末 2022年6月末
テスラ テスラ テスラ テスラ ブロック テスラ テスラ
コインベース コインベース ブロック ロク テスラ ブロック ブロック
ブロック ブロック コインベース・グローバル ズームビデオ ズーム ズーム ズーム
ズーム ロク ロク ブロック イグザクトサイエンシズ ROKU CRISPR
ロク ズーム ズーム イグザクト・サイエンシズ トリンブル CRISPR ROKU
ユーアイパス パシフィックバイオサイエンシズ パシフィックバイオサイエンシズ コインベース ユーアイパス トリンブル トリンブル
トゥイリオ ユーアイパス CRISPRセラピューティクス ユーアイパス ロク COINBASE イグザクトサイエンシズ
トリンブル トゥイリオ ユーアイパス ショッピファイ パシフィックバイオサイエンシズ イグザクトサイエンシズ UiPath
CRISPRセラピューティクス CRISPRセラピューティクス ショッピファイ トゥイリオ CRISPRセラピューティクス UiPath COINBASE
パシフィックバイオサイエンシズ トリンブル トリンブル ドラフトキングス TWILIO TWILIO TWILIO

 

構成順位はかわっていますが、殆ど構成上位銘柄の顔ぶれはかわっていません。

まさにARKKと同じような構成ですね。ちなみに2023年11月時点のARKKの構成上位銘柄は以下となります。

 

構成銘柄 比率
ロク 10.67%
コインベース 8.19%
テスラ 7.99%
ズーム 7.21%
ユーアイパス 5.89%
ブロック 5.61%
ドラフトキングス 4.14%
ロブロックス 4.05%
CRISPセラピューティクス 4.01%
トゥイリオ 3.97%

参照:Bloomberg

 

ARKKと同じ運用を行い、、社会性をこじつけてポートフォリオを構成しているように思われます。ほぼARKKです。

ちなみに以前、同じくアーク社の助言のもと投資をしているゼロコンタクトについても取り上げましたが、同じくという状況でした。

→ 【愛称:ゼロコンタクト】今後どうなる?下落の理由は?掲示板で近年評判を博した投資信託「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」を今後の見通しを含め徹底評価!

 

手数料体系(購入手数料・信託手数料)

手数料は以下となります。

購入手数料:税込3.3%
信託手数料:年率1.6675%

 

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの運用実績

では肝心の実績についてみていきたいと思います。

以下はグローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの運用チャートです。

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの基準価額の推移

グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの基準価額の推移

 

円安のクッションがあるにも関わらず、大きく下落していますね。

ARKKと比較したものが以下となります。ARKKはドル建なのでARKKの方が低いですが、円建になおすと概ね同じ成績といえます。

 

ARKKとグローバルエクスポネンシャルイノベーションファンドの比較

 

ちなみに円建のS&P500指数と比較したものが以下となります。圧倒的に劣後した成績となっています。

青:グローバルエクスポネンシャル株式ファンド
赤:S&P500指数(円建)

S&P500指数(円建)とグローバルエクスポネンシャルイノベーション株式ファンドのチャートの比較

S&P500指数(円建)とグローバルエクスポネンシャルイノベーション株式ファンドのチャートの比較

 

 

掲示板での口コミや評判

掲示板での口コミや評判は以下となります。金融機関にすすめられる投信を購入した方の絶叫が聞こえてきます。

彼らは顧客資産を増やすことではなく手数料を徴収することを最大の目的としているので一見耳障りのよい宣伝で手数料の高い投信を紹介してくるのです。

→ 【ブログ更新】投資信託はおすすめしない?質の低い投信選びに失敗して大損して地獄を見ないためにその問題点やリスクを解説。

 

Yahoo finance①

何処もかしこも上がってるのに。
何故ここは。
ガッカリ過ぎる。
選んだ自分が悪いのだが
M社には物申したい。

 

Yahoo finance②

キャシーウッド率いるアークインベストメント、ミーハー体質で素人が飛び付くテスラだコインベースだの跳ね上がり銘柄。

案の定の暴落、このミーハー投信を全社挙げて売込んだみずほ証券、お客をボロボロにして信用がた落ち。
キャシーもみずほも素人以下

 

Yahoo finance③

4,914円ですか…。
ナスダックは上がってるのに
このファンドは
いつ上がるんですか???

 

Yahoo finance④

これだけ組入れ上位銘柄に一切変化のない投信も珍しい。同じイノベーションでもバイオ関連とかに多少でも入替えしてくれてたら、現在みたいな結果になってないはず。

 

Yahoo finance⑤

おまけに設定来大幅な円安が進んでいるにもかかわらずにねえ。

 

twitter

S&P 500は年初来27%増というのに、日興AMのグローバルプロスペクティブはマイナス18%、グローバルエクスポネンシャルはマイナス16%で、それぞれ残高が7千億円、4千億円もあるから始末に負えない

@ざらむの投資

 

今後の見通しとまとめ

重要なのは今後の見通しです。

今まで下落してきた要因は米国のインフレに対応するために政策当局が金利を引き上げていることにあります。

 

金利が上昇するとグロース企業の将来の利益の現在価値が減少するので株価は下落していきます。

2023年8月現在でインフレは3%台と沈静化してきているように見えますが、これはエネルギー価格下落による一時的なものです。

基調的なインフレを示すコアインフレは依然として5%近く、足元エネルギー価格が反発していることでインフレの2波が訪れる懸念が高まっていっます。

そのため金利も再び上昇の動きを見せています。

 

現在と同じインフレが発生した1970年代はインフレが3波にわたって訪れ株価は10年間停滞しました。

 

インフレは何度も押し寄せる

 

現在の環境は1970年代と酷似しており、今後もインフレの再燃によりハイパーグロース企業の株価は下落していくことが見込めます。

更に、金利上昇で企業業績は悪化しており利益の下落によって株価が下落する可能性もあります。

 

グローバルエクスポネンシャルイノベーション株式ファンドのようなテーマ型のファンドの場合はブームが過ぎると株価は大きく下落していきます。

ブームはいつか終わります。ブームにのるような投資は長続きましません。

やはり安定した資産運用を行うのであれば、市場環境によらず安定したリターンをだすことができる選択肢を選ぶのが合理的です。

 

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最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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