ファンドラップ

評判の日興ファンドラップを運用実績や手数料を含めてわかりやすく評価!

2022年12月8日

評判の日興ファンドラップを運用実績や手数料を含めてわかりやすく評価!

近年、ファンドラップというサービスが金融機関の売り込みによって急激に残高を広げています。

ファンドラップというのは金融機関と投資家が投資一任契約を結び、投資家のリスク許容度をヒアリングで確認して投資家に適したポートフォリオを自社の金融商品で組んで運用するというサービスです。

ファンドラップとは

 

金融機関からすると相談料としてのファンドラップフィーと投資信託の運用手数料をダブルで得ることができるので積極的に売り出されています。

 

当サイトでは今まで様々なファンドラップを取り上げて分析してきました。今回分析するのはSMBC日興証券が運用する日興ファンドラップです。

日興ファンドラップは2兆円の残高を誇っています。以前分析したダイワファンドラップと同等の規模ですね。

日興ファンドラップの運用残高の推移

 

年々残高を積み上げて積極的に売り出しているのがわかります。

今まで分析していたファンドラップについては以下で詳しくまとめていますのでご覧いただければと思います。

 

【2023年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。
【2024年・日本優良ヘッジファンド一覧!】おすすめ運用先ランキング

資産運用の世界に足を踏み入れることは、多くの人が避けて通れない道です。特に、貯金が1000万円を超えた瞬間、その資産の増加の遅さに心を痛める方も少なくありません。 このような状況に直面した際、資産運用 ...

続きを見る

【ブログ随時更新】飛躍の2024年!今買いの一番儲かる投資信託銘柄はどれ?「安全」且つ「これから上がる」個人投資家が買うべき高利回りファンドを徹底調査!
【ブログ随時更新】飛躍の2024年!今買いの一番儲かる投資信託銘柄はどれ?「安全」且つ「これから上がる」個人投資家が買うべき高利回りファンドを徹底調査!

パンデミックの影響が徐々に薄れ、我々はいま、ポストコロナの新たな時代に足を踏み入れています。特に注目すべきは、株式市場のダイナミックな変動です。 2020年の初旬に見られた株価の急落(コロナショック) ...

続きを見る

 

日興ファンドラップの特徴

日興ファンドラップの特徴は以下となります。

エドモンド・ロスチェイルド・セレクションとプライベート・プレミアム・セレクションの2つがのコース

一言に日興ファンドラップ といってもエドモンド・ロスチェイルド・セレクションとプライベート・プレミアム・セレクションの2つのプランが存在します。

それぞれの特徴をまとめると以下となります。

エドモンド・ロスチェイルド・セレクション プライベート・プレミアム・セレクション
契約金額 契約金額300万円〜 契約金額3,000万円〜
運用モデル 標準モデル 標準モデル
セレクトモデル
報酬体系 固定報酬 固定報酬型
成功報酬型から選択

 

他のファンドラップでも通常プランと、プレミアムプランを用意しているので、日興ファンドラップも2つのコースを用意しているという形になっています。

 

標準モデルはファンド・オブ・ファンズに分散投資

標準モデルは「エドモン・ドゥ・ロスチャイルド(スイス)エス・エイ」と「三井住友DSアセットマネジメント」が運用する10本の投資信託が投資対象となります。

これらの投資信託を通して約100本の投信に分散投資を行うとしています。つまりファンド・オブ・ファンズ 形式ということですね。

ファンド・オブ・ファンズとは複数の投資信託に分散投資を行なっている投資信託ということです。

以前、当ブログでもお伝えしている「セゾン資産形成の達人ファンド」もファンド・オブ・ファンズ形式で運用されています。

→ 評判が高いセゾン投信『セゾン資産形成の達人ファンド』は危ない?今後の見通しからおすすめしない理由を解説!

 

投資対象は以下の10分類となります。

  • 日本大型株式
  • 日本小型株式
  • グローバル株式
  • エマージング株式
  • 日本債券
  • グローバル債券
  • ハイイールド債券
  • オルタナティブ
  • 不動産(REIT)
  • コモディティ

 

セレクトモデルの運用戦略とは?

標準モデルは10本から選択だったのに対して30本の中から顧客の趣向に合わせて組み合わせることができます。

標準モデルと同じ10資産について、それぞれファンドを選択していきます。

為替ヘッジの有無やインデックス型やアクティブ型を選択して約1万通りの組み合わせの中から選ぶことができます。

→ アクティブ運用型とパッシブ運用型の投資信託のどちらが優れているのか徹底比較!インデックス投資は本当に最強なのか?

 

日興ファンドラップの手数料(固定報酬型と成功報酬型)

エドモンド・ロスチェイルド・セレクションでは固定報酬型、プライベート・プレミアム・セレクションでは固定報酬型と成功報酬型のどちらかから選べます。

固定報酬型の報酬体系は以下となります。

計算期間中における
時価評価額の平均残高
基本報酬率
(年率・消費税込)
5,000万円以下の部分 1.32%
5000万円超1億円以下の部分 1.045%
1億円超3億円以下の部分 0.77%
3億円超5億円以下の部分 0.495%
5億円超10億円以下の部分 0.3575%
10億円超の部分 0.22%

参照:日興ファンドラップ の手数料形態

 

成功報酬併用型では固定報酬と成功報酬の二階建てとなります。そのため、固定報酬は低めで設定されています。

計算期間中における
時価評価額の平均残高
基本報酬率
(年率・消費税込)
5,000万円以下の部分 1.188%
5000万円超1億円以下の部分 0.9405%
1億円超3億円以下の部分 0.6930%
3億円超5億円以下の部分 0.4455%
5億円超10億円以下の部分 0.3223%
10億円超の部分 0.1980%

 

成功報酬部分についてはハイウォーターマークで得られた利益の11%となります。

ハイウォーターマークというのは過去の最高到達地点を越えた分に成功報酬が発生するという手数料形態です。

 

ハイウォーターマーク手数料とは

 

例えば1億円が1億2000万円に増えた場合の手数料は2000万円の11%の220万円になります。

そのあと1億1000万円に減少して決算を迎えても当然成功報酬は発生しませんが、更に次の決算で1億1800万円に増えても最高値の1億2000万円を越えていないので手数料は発生しません。

 

日興ファンドラップの運用実績・利回り

ファンドラップ についてはプランによってリターンが違うので一概にはいえませんが、金融庁が調査した結果が以下でした。

以下の過去3年というのは2020年〜2022年という株式市場に空前絶後のバブルと2022年の調整が発生した時の成績です。

 

商品名 過去3年(年率) 過去5年(年率)
みずほファンドラップ 2.15 2.14
ダイワファンドラッププレミアム 3.58 3.08
野村SMA 1.90 2.00
野村ファンドラップ 1.87 1.81
ダイワファンドラップ 3.58 3.08
日興ファンドラップ 3.20 2.09
SMBCファンドラップ 2.92 2.06

 

日興ファンドラップはファンドラップの平均よりは高い成績ですが、リターンとしては低いと言わざるを得ませんね。

この間にドル円が110円から140円になっているので、円が安くなった分以下のリターンとなっておりお話になりません。

 

ちなみに以下は2021年までのデータです。2021年末までのデータと2022年末までのデータで大きな差があるのがわかりますね。

2022年のように株も債券も下落するような環境にファンドラップは非常に弱いのです。

 

商品名 過去3年(年率) 過去5年(年率)
みずほファンドラップ 5.76 3.18
ダイワファンドラッププレミアム 8.09 5.99
野村SMA 7.6 3.99
野村ファンドラップ 7.84 4.26
ダイワファンドラップ 8.23 4.74
日興ファンドラップ 7.7 4.11
SMBCファンドラップ 6.73 4.11

2021年末までのデータ

 

日興ファンドラップの口コミ評判

会社倒産については心配のしすぎかと思いますが、基本的にはネガティブな口コミが多いですね。

パフォーマンスが悪い割に手数料が高い点を指摘されています。手数料が高いファンドは成績が高い傾向があると外資金融会社のデータで過去にありましたが、ファンドラップは当てはまらないようです。

SMBC日興証券のファンドラップ

現在SMBC日興証券のファンドラップを保有しております。一時期高くなったので、解約しようと思っているうちに下がり、急いではいないので、もう少し置いておこうかと思い、今にいたります。
ウクライナ情勢などで、株価もどんどん下がり、SMBC日興証券の相場操作、さらに法人として立件へ。
かなり心配です。これはすぐにでも解約すべきですか?
特に現在すぐに資金が必要ではないので、何年おいていても問題はありませんが、会社が倒産なんてことになったらと思うと…

SMBC日興証券のファンドラップ 現在SMBC日興証券のファンドラップを保有しております。

 

 

株式も債券も両方下落する局面こそ真価が試される

2019年から2021年は株も債券も不動産も値上がるという黄金期でした。正直いって何を買っても上がるという相場で追い風参考記録にしかなりません。

2022年以降はインフレ対応のために日本を除く世界の主要中央銀行は利上げを行い対応しています。結果として金利は上昇し(=債券価格は下落)し、株式市場は下落し、ローン金利が高くなるので不動産価格も下落しています。

 

筆者は市場環境によらず安定したリターンが見込めるファンドに投資をして安定して資産を増加させています。

以下で詳しくお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

【2023年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。
【2024年・日本優良ヘッジファンド一覧!】おすすめ運用先ランキング

資産運用の世界に足を踏み入れることは、多くの人が避けて通れない道です。特に、貯金が1000万円を超えた瞬間、その資産の増加の遅さに心を痛める方も少なくありません。 このような状況に直面した際、資産運用 ...

続きを見る

【ブログ随時更新】飛躍の2024年!今買いの一番儲かる投資信託銘柄はどれ?「安全」且つ「これから上がる」個人投資家が買うべき高利回りファンドを徹底調査!
【ブログ随時更新】飛躍の2024年!今買いの一番儲かる投資信託銘柄はどれ?「安全」且つ「これから上がる」個人投資家が買うべき高利回りファンドを徹底調査!

パンデミックの影響が徐々に薄れ、我々はいま、ポストコロナの新たな時代に足を踏み入れています。特に注目すべきは、株式市場のダイナミックな変動です。 2020年の初旬に見られた株価の急落(コロナショック) ...

続きを見る

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

-ファンドラップ

© 2024 40歳外資系サラリーマンの資産運用録 Powered by AFFINGER5