仮想通貨市場は近年、驚異的な成長を遂げ、多くの投資家が巨額の利益を追求しました。
この中で、一部の成功者は一夜にして億万長者となり、彼らは"億り人"として広く知られています。一瞬で億り人から転落した人も多数だとは思いますが。
1億円以上の資産を築いた人というネットスラングです。短期間でお金持ちになったわけですから、羨望の対象としてメディアでもよく取り上げられていましたね。
しかしーー。成功の陰には税金未払いからビットコインの死亡事件まで、様々なドラマが広がっています。
この記事では、「億り人の末路」に焦点を当て、仮想通貨投資の魅力とリスク、億り人たちの生活と真実、そして驚くべき出来事について詳しく探求します。
億り人現象は一過性のものではなく、深刻な課題や複雑な事例も含まれています。その背後にある事実と教訓を通じて、投資家としての賢明な判断を支援する情報を提供します。
さらに、税金未払いからビットコイン関連の死亡事件まで、これらの出来事は我々に何を教えてくれるのでしょうか?
それについて深く掘り下げ、今後の展望についても考察します。
"億り人 末路"についての真実を解き明かし、投資とリスク管理においての知識を深める為に是非お付き合いください。
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悲惨な末路!仮想通貨に限らず、短期間で億り人到達した人は破産確率も高い
近年上昇を続けた仮想通貨が、億り人についてあまりにも説明しやすいのでビットコインの話題に終始してしまうのですが株式であってもFXであっても同じです。
短期間で多額の資産を築いた人間というのは、そもそも大金の扱い方を知りません。またその大金を作る苦労も知らないため、生産性のない浪費に走ることがほとんどです。
つまり、「人間の器」が金額に見合っていないということです。保有している資産や年収について自慢してしまう人も同じです。金額に器が追いついていません。
大金を稼いだからと言って勘違いしてお酒や異性との交際、贅沢な暮らしをしていては、簡単に資産は溶けていってしまいます。
そもそも1億円程度の億り人であれば、一般的なFIREすら難しいのに運用に回さず消費に回していれば、あっという間に元の生活に戻ってしまうものです。
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実際に宝くじに当たった人の7割が破産しているというデータもあり、仮想通貨や株などで成功した人も同じです。
信じられないかもしれないが、統計によれば宝くじ当選者の70%が破産し、3分の1が破産宣告を受ける。浪費、有害な投資、不十分な会計処理によって、せっかくの大金をあっという間に使い果たしてしまうのだ。ボロ儲けから一攫千金へ、そしてまたボロ儲けへ、この20人の不運な宝くじ当選者たちは、大変な方法を知ってしまったのだ。
カンザスシティの祖母マーバ・ウィルソンは、2008年にミズーリ州の宝くじで200万ドル(160万ポンド)を獲得しましたが、長くは持ちませんでした。フレイア・ピアソンと呼ばれる家族の知人は、ウィルソンを信頼して何も残さず、彼女の賞金から不幸な当選者を詐欺ました。ピアソンは彼女の犯罪のために刑務所で5年の判決を受けた。
From rags to riches to rags: 20 lottery winners who lost it all
→ 宝くじが当たったら資産運用しよう!高額当選者が陥る失敗に陥らずに賢い使い方を実践して豊かなリタイアを達成しよう。
筆者の友人に起業して成功して数億円持っている人間がいますが、時間をかけて堅実に資産を増やしてきたため、無駄な浪費などを極端に嫌うきらいがあります。
筆者の考察ではありますが、本来は人間は一攫千金などしない方がいいのかもしれませんね。
芸能人などでも、気づけば浪費が祟って資産がなくなってしまったり大金を稼いだことを自慢した結果、詐欺師に狙われ一文なしになるなど枚挙にいとまがありません。
堅実に億り人になった人ほど働き続け最悪な事態に常に備えています。
もはや一生不安を感じる性格なのかと考えてしまいますが、精神衛生上こちらの方が実は良いのかもしれません。アリとキリギリスのアリタイプですね。
税金未払いで億り人が破産する末路とは?
仮想通貨市場の躍進は、多くの投資家にとって夢のようなチャンスを提供しましたが、その成功には税金未払いという陰りがついて回ります。
億り人と呼ばれる成功者たちは、一夜にして巨額の利益を上げ、その贅沢な生活をSNSで披露します。
しかし、多くの場合、「税金未払い」が彼らの成功の裏に潜んでいます。
急拡大する暗号資産(仮想通貨)の取引で、所得の申告漏れや無申告が相次いでいる。国税庁は5年前に取引の利益を「雑所得」として確定申告の対象とし、取り締まりを強化。SNS上では「暗号資産同士の交換は非課税」といった誤った情報も出回り、認識不足から巨額の追徴課税を求められるケースもある。16日からは2021年分の確定申告が始まり、国税庁は適切な納税の周知に力を入れる。(葉久裕也)
税金未払いは法的な問題であり、国や地域によって規制が異なりますが、多くの億り人は税金の支払いを怠っていることが報告されています。
彼らは仮想通貨の匿名性を利用して収益を秘密にし、税務当局から逃れようと試みているというのが現状です。
そもそも仮想通貨は雑所得であり、総合課税になりますので、税金は非常に高いのです。
最大で住民税と合わせて55%徴収されますので、逃げたい気持ちはわかりますが、国民としての義務なのですから支払わなければなりません。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
例えば、仮想通貨の利益が1億円ですと簡易的ですが以下のような計算になります(正確には本業年収(所得控除などあり)が足されたもので合算で計算です)。
- 所得税:1億円×45%-4796000円 = 40,040,000(4千4万円)
- 住民税:1億円×10% = 10,00,000(1千万円)
- 合計支払い税金 = 5千4万円
実に半分も税金がかかってきます。
他国では税率が0%だったりすので一時は移住してから利益確定し日本の非居住者として手取りを増やすなどしている人も多々いましたが今ではそれも規制されています。
様々な税理士事務所が今も暗躍していることと思いますが、国をナメない方がいいです。
税金未払いのリスクは重大で、法的な制裁や資産の差し押さえが待っています。
投資家として成功を収めることは素晴らしいことですが、税金未払いはその成功を脅かす可能性があることを理解しておくべきです。
適切な税金の支払いは法令を遵守し、将来の安定を確保するために不可欠です。
税金未払いのリスク
税金未払いは、億り人や他の投資家にとって深刻なリスクを伴います。この問題はいくつかの側面から理解する必要があります。
まず第一に、税金未払いは法的な問題です。ほとんどの国や地域では、仮想通貨の売買に関連する利益は課税の対象とされています。
したがって、税金未払いは法を犯す行為となり、罰則を受ける可能性があります。
税務当局は、仮想通貨の取引に関連する情報を追跡し未払い税金の発見に積極的に取り組んでいます。
二つ目のリスクは、資産の差し押さえです。
税金未払いが長期間続くと、税務当局は未払い金を回収するために資産を差し押さえることがあります。これは、億り人の成功から築いた資産を失う可能性を意味します。
税金未払いからくるリスクを回避するために、投資家は適切な税金の支払いと記録の保持に努めるべきです。
せっかく稼いだのに半分も取られてはたまらない!と逃亡した結果、捕獲され全てを失うというのはとても悲しいので、税金はおとなしく払いましょう。脱税は絶対にダメです。
年を跨いだ再投資が招く悲劇
一番罠としてはまりやすいのが利益確定の時期を間違えてしまうことです。
例えば2020年末にビットコインが最高値に到達したときに1億円の利益確定を行なったとしましょう。
この時点で2021年に5400万円の税金支払いが発生してしまいます。
しかし、欲をかいて更に増やそうと2021年に得た利益とともに再投資した場合はいかがでしょうか?
その後の暴落に巻き込まれて資産は大きく減ってしまいます。
しかし、5400万円は2021年に支払わないといけませんが支払う金額がありません。ここでゲームオーバーとなるわけです。
損失は持ち越すことはできますが、前年度の確定利益については支払い義務が発生してしまうのです。
実際の事例紹介
税金未払いに関する問題は、億り人の間で実際に発生しています。多くの報道や事件が、成功者たちが税金の支払いを怠った結果、法的なトラブルに巻き込まれた事例を報告しています。
これらの事例は、税金未払いが虚偽の成功ストーリーの一部であることを示しており、成功とリスクのバランスを考える上で重要な教訓となっています。
以下は会計事務所で紹介されていた事例です。
仮想通貨脱税、会社役員の男に有罪
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン取引で得た利益を申告せず、所得税約7400万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた石川県小松市の会社役員、松田秀次被告(56)に、金沢地裁(大村陽一裁判官)は30日、「莫大な利益を安易に秘匿したのは非難に値する」として、懲役1年、執行猶予3年、罰金1800万円(求刑懲役1年、罰金2200万円)の判決を言い渡した。
金沢国税局が2020年3月、仮想通貨での脱税事件として、全国で初めて告発した。
判決理由で大村裁判官は、計算方法の複雑さなどを理由に虚偽の内容で確定申告したことは「国民に課された納税義務を果たそうとする姿勢に欠ける」と述べた。すでに修正申告したなどとして、執行猶予とした。
前科がしっかりつきますので、それだけ当局も本気であるということです。そもそも56歳の大人が脱税とは何をしているんだと言いたいところです。
会社役員をやっているので、是非とも社員のお手本となる存在になって欲しいものです。
50代とはしっかり知識武装して堅実に高貴な運用を心がけるべき年代です。
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コラム:ビットコインおくりびと死亡事件
ビットコインなど、派手なリターンが期待される資産周りは、たくさんの事件が起きてしまうものです。
どうか読者の方々は甘い言葉に乗せられず、堅実な投資先を選ぶようにしてください。例えば、仮想通貨では詐欺が横行し騙され命を絶ってしまった人もいます。
遺影には、ほのかの大学の卒業式の写真を使いました。社会人になったばかりの22歳。
150万円を借りてまで暗号資産の運用をうたう投資に手を出したのは、同級生からのSNSがきっかけでした。
遺書の最後は、こう締めくくられていました。
「服とかは売ってね。多少のお金にしかならんかもやけど」
グループの一部は摘発され、有罪判決を受けました。
娘のようにつらい思いをする人が1人でも減ってほしいと、被害救済の団体設立に協力した母親が思いを語ってくれました。
犠牲者は必ず出てしまうのは悲しいですが、自分だけはなんとか避けるように努力してください。派手なリターンへの欲を消すことが大切です。
億り人の生活と嘘
億り人として成功を収めた投資家たちは、しばしばSNS上で華やかな生活を披露し、多くの人々を魅了しています。
しかし、この華やかな外面の裏には、実際の生活とのギャップや、真実を隠そうとする嘘が潜んでいることがあります。
このセクションでは、SNSでの億り人の生活披露、実際の生活との違い、そして億り人による嘘の露呈について探求してみましょう。
SNSでの億り人の生活披露
SNSプラットフォームは、億り人たちにとって成功の舞台として広く利用されています。彼らは高級な旅行、高級車、贅沢な宴会、そして見栄えの良い資産を自慢し、その生活を公に披露します。
このような投稿は多くのフォロワーから注目を浴び、成功の象徴として広まります。結果的にその集まったフォロワーに仮想通貨を勧めて、詐欺を働いている人も多いのですが・・・。
というか、そもそも億り人を自称する人は嘘である場合が多いという話です。
SNS上の生活披露は、億り人たちの成功ストーリーの一部であり、投資における夢を追求する他の人々にとってはインスピレーションとなります。しかし、実際の生活とSNS上のイメージの間には、しばしば大きなギャップが存在します。
騙されないようにしましょう。人生も、人間もトータルで見なければならず「キリトリ」だけ見ていては見誤ります。
実際の生活との違い
億り人たちがSNSで披露する生活と、実際の生活との違いが問題視されています。
多くの場合、豪華なイメージの裏には負債、税金未払い、虚偽の資産額(加工した画像を利用する)などが隠れていることがあります。億り人が贅沢な生活を維持するために借金を抱えたり、信用を失ったりするケースも見受けられます。
また、SNS上での成功イメージと実際の成功とは異なることがあります。
成功者たちは、成功の瞬間やトレードの高騰時にのみSNSに投稿することがあり、その一瞬の成功を連続的なものと誤解させることがあります。
これは正直、仮想通貨のみではなくSNSの株式投資やFX領域でも全く同じことが何年も行われています。
知識がない人はたちまち騙されてしまうのが問題ですが、なかなか規制強化が進まないようです。
「億り人」による嘘の露呈
億り人たちがSNS上での成功イメージを維持しようとするあまり、嘘をついたり、情報を操作したりすることがあります。
しかし、これらの嘘が露呈されることもあります。他の投資家や調査報道などが真実を暴露し、その後の信頼性に影響を与えることがあります。
嘘を暴く方々はボランティであることが多く、なかなか大きな調査組織にはなっていないのですが、国が動くしかないのでしょうね・・・。なんとかして欲しいものです。
嘘の露呈は、億り人の信頼性を損なうだけでなく、他の投資家にも影響を与える可能性があります。投資においては正直さと透明性が重要であり、信頼を築くために誠実な情報提供が求められます。
まとめ
本記事では、億り人の末路に焦点を当て、仮想通貨投資における重要な教訓、注意点について考察しました。
以下に、記事全体から得られる重要なポイントを振り返り、今後の展望についても触れてみましょう。
億り人の末路から学ぶべき教訓
億り人の成功と失敗から学ぶべき教訓は多くあります。
(自称)成功者の成功の裏にはリスクや違法行為が潜むこともあるため、投資家は彼らの発言やライフスタイルを鵜呑みにせず、慎重に行動する必要があります。
また、SNS上での成功イメージと実際の成功とのギャップに注意を払い、情報の信頼性を確認する重要性も示唆されています。億り人の生活を追いかけることよりも、自身の投資戦略を検討し、リアルな成功を追求するべきです。
仮想通貨投資の注意点
仮想通貨投資は高いリターンが期待できる一方、高いリスクも伴います。
価格の大幅な変動や詐欺リスク、規制の不透明さに注意を払う必要があります。投資前にリサーチとリスク管理を徹底し、感情に流されず冷静な判断を重視しましょう。
また、遺産の管理や相続に関しても慎重な計画が必要です。ビットコインおくりびとの選択は重要であり、信頼性と専門知識を持つ専門家を選ぶことが大切です。
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