ファンドラップ

三井住友銀行が提供する評判のSMBCファンドラップを手数料や運用実績を含めて徹底評価!

2022年11月3日

三井住友銀行が提供する評判のSMBCファンドラップ を手数料や運用実績を含めて徹底評価!

近年、隆盛を誇っているファンドラップ。

資産運用を全てプロに任せることができるということで運用残高が増え続けています。

 

ファンドラップとは

 

当サイトでも野村證券と大和証券を取り扱ってきました。

 

 

今までは証券会社のファンドラップについて取り上げてきましたが、今回は銀行が提供しているファンドラップ について取り上げたいと思います。

今回取り上げるのは三井住友銀行が提供しているSMBCファンドラップ です。

 

関連記事)【ブログ随時更新】飛躍の2024年!今買いの一番儲かる投資信託銘柄はどれ?「安全」且つ「これから上がる」個人投資家が買うべき高利回りファンドを徹底調査!

 

三井住友銀行が提供するSMBCファンドラップの特徴とは?

SMBCファンドラップの特徴についてみていきたいと思います。

概要 (最低投資金額や解約条項等)

概要は以下となります。

当初契約金額 300万円以上1万円単位
運用対象 14本投信およびMRF
契約期間 1年毎のジフォウ延長
報酬 固定報酬型と成功報酬型(追って詳細)
追加入金 100万円以上1万円単位
一部解約 10万円以上10万円単位
契約の解除 運用開始日以降いつでも可能

300万円ということで投資信託よりは大きな最低出資金となりますね

 

6つの運用コース

SMBCファンドラップでは以下の6つのコースを提供しています。つまり、オーダーメイドというよりパターンオーダーということですね。

  • より安定型
  • 安定型
  • やや安定型
  • バランス型
  • やや積極型
  • 積極型

SMBCファンドラップの運用コース

以下の8つの資産を組み合わせています。

 

運用資産分類
日本株式 バリュー株式 グロース株式 中小型株式
外国株式 米国株式 欧州株式 エマージング株式
日本債券 日本債券
外国債券 米国債券 欧州債券 エマージング債券
REIT J-REIT G-REIT
コモディティ コモディティ
ヘッジファンド ヘッジファンド
MRF MRF

 

投資においてリスクというのは価格の値動きの荒さのことを指します。

価格の変動がすくなければ安心して保有することができますからね。

 

リスクの概念

 

リスク許容度の高いプランほど株式の比率が高くなっています。

手数料体系 (固定報酬型と成功報酬併用型と信託報酬)

手数料はファンドラップフィーと信託手数料の二階建となっています。

まずはファンドラップフィーからです。ファンドラップフィーは固定報酬型と成功報酬併用型の2パターンがあります。

 

固定報酬型 上限年率1.54% (消費税込み)
成功報酬併用型 固定報酬部分は上限年率1.21%(消費税込み)
利益に対して一律11%(税込)

 

例えば1000万円を預けて1年後に1200万円になったとします。

その時の成功報酬併用型の手数料は以下となります。

固定報酬部分:12.1万円
成功報酬手数料部分:(1200万円-1000万円)×11% =22万円
合計:34.1万円

ということになります。しっかりリターンをだしてくれているのであれば、文句はないですよね。

 

上記はファンドラップフィーですが、これとは別途投資している投信の信託手数料が発生します。

Morning starによるとSMBCファンドラップの信託報酬の平均は0.852%としています。

 

このファンドラップフィーと信託手数料の合計がSMBCファンドラップの手数料となります。より魅了的な選択肢

 

以下は両者を加味した手数料を他のファンドラップと比較したものです。

 

手数料(ファンドラップフィー+信託手数料)
ダイワファンドラッププレミアム 1.4300%
Mizuho Fund Wrap 0.7700%
野村SMA 1.0450%
野村ファンドラップ 1.1605%
ダイワファンドラップ 1.5400%
SMBCファンドラップ 1.4850%
日興ファンドラップ 1.3200%
水戸ファンドラップ 2.2000%
みずほファンドラップ 1.6500%
三井住友信託ファンドラップ 1.6500%
いちよしファンドラップ ドリーム・コレクション 2.0240%
ダイワSMA 2.2000%
MUFGファンドラップ 1.5400%
東海東京ファンドラップ 1.6500%

 

ファンドラップの中で平均的な手数料といえます。

 

手数料控除後の運用実績

ではいよいよ本題ともいえる運用実績について見ていきましょう。

ファンドラップはオーダーメイドなので始める時期や選ぶプランによって当然成績は異なります。

以下は金融庁によって発表されているファンドラップのリターンの比較です。

 

年間手数料 過去3年
2020年〜2022年
年率リターン
過去5年
2018年〜2022年
年率リターン
ダイワファンドラップ 1.26 3.6 3.1
ダイワファンドラップ プレミアム 0.85 2.2 2.1
水戸ファンドラップ 0.36 4.5 3.2
ON COMPASS 1.01 5.8 4.2
東海東京ファンドラップ 0.46 5.1 4.1
三井住友信託ファンドラップ (SMA) 1.16 3.3 2.8
SMBCファンドラップ 0.73 2.9 2.3
日興ファンドラップ 3.2 2.1
ON COMPASS+ 1.66 3.0
みずほファンドラップ 0.26 2.1 2.1
GRAN GOAL 0.15 2.6
野村SMA 0.77 1.9 2.0
野村ファンドラップ 0.66 1.9 1.8
楽ラップ 0.28 1.8 2.4
Mizuho Fund Wrap 0.61 1.0 1.4
りそなファンドラップ 0.63 ▲ 1.2 0.1
MUFGファンドラップ 0.39 ▲ 2.1 ▲ 1.0
全体平均 0.86 2.4 2.1

 

全体平均と同様のリターンとなっています。それにしても2020年から2021年のバブル期を経てこのリターンは非常に低いですね。

因みに1年遡って、金融庁が2021年末までのデータをもとに平均的な成績を集計してくれたものが以下となります。

 

年間手数料 過去3年
2019年〜2021年
年率リターン
過去5年
2017年〜2021年
年率リターン
ダイワファンドラッププレミアム 1.43 8.09 5.99
Mizuho Fund Wrap 0.77 8.00 4.99
野村SMA 1.05 7.60 3.99
野村ファンドラップ 1.16 7.84 4.26
ダイワファンドラップ 1.54 8.23 4.74
SMBCファンドラップ 1.49 6.73 4.11
日興ファンドラップ 1.32 7.70 4.11
水戸ファンドラップ 2.20 6.56 3.08
みずほファンドラップ 1.65 5.76 3.18
三井住友信託ファンドラップ 1.65 7.15 3.35
ダイワSMA 2.20 3.60 2.23
MUFGファンドラップ 1.54 1.18 0.90
東海東京ファンドラップ 1.65 1.87 0.64

 

2019年から2021年の非常に株式市場が強かった環境で年率6.7%つまり2019年時点の1000万円が2021年に1214万円となります。

また、2017年から2021年の5年の年率リターンは4.11%となります。つまり2017年時点の1000万円が2021年に1220万円となります。

つまり2017年から2018年は殆どリターンがなかったということになります。

 

2019年から2021年は非常に株式市場が堅調に推移しました。

以下は全世界株式に一括で投資できるVTのチャートです。以下の通り2017年から2021年で80%のリターンとなっています。

 

VTの株価推移

 

つまり、市場がよかっただけで必ずしもSMBCファンドラップ の成績がよかったというわけではありません。

しかし、2022年に株式市場が以下の通り大きく下落したことで2022年を含んだリターンが大きく下落したといいことですね。

2022年の株式市場は大きく下落

 

2023年には株式は少々リバウンドしましたが債券が大幅下落しており、保守的な運用をお願いしている投資家はさらに損失が拡大してしまった可能性が高いですね。

もはや、世には安全資産はなく、資産運用も簡単ではなくなってしまいましたね。ファンドラップの運用はプロが行なっているはずですが、それでも成績が悪いのです。

 

SMBCファンドラップの評判や口コミ

ネットでの口コミや評判は以下となります。不満の方が多く散見されました。

 

Twitter口コミ

SMBCファンドラップの運用報告書キタ。ざっと100万くらい評価額減っててわろた。元に戻るまで耐えるしかない。

@ひな

 

Twitter口コミ

これはひどい! SMBCファンドラップに価値なし|投資信託の分配金に騙されるな

@takachan

 

Twitter口コミ

SMBCファンドラップ全然ダメだな。 寧ろSMBCに普通預金した方がマシなレベル。

@nekora2520

 

 

更に魅力的な選択肢とは?

ファンドラップは金融機関にとっては素晴らしい金融商品です。

自身が運用する投資信託の信託手数料だけでなく、コンサル料としてのファンドラップフィーを二重で徴収することができるからです。

 

低金利下で収益が低迷している銀行にとっては、ファンドラップは手数料ビジネスとして大きな柱となっているのです。

正直な話、ファンドラップに投資するくらいならeMAXIS バランス (4資産均等型)に投資した方が手数料も少なく高いリターンを狙うことができます。

ただ、あくまで平均リターンは5%程度です。

 

プロに任せながら更に高いリターンを狙うのであればヘッジファンドという選択肢が非常に魅力的です。

ヘッジファンドは下落相場でも安定したリターンをだすことで世界の富裕層や機関投資家から選好されています。

実際以下のSMBCファンドラップの運用コースでもリスクが低いコースほど多くヘッジファンド(薄青色)を組み入れています。

 

SMBCファンドラップの運用コース

 

しかし、SMBCがファンドラップに組み入れているヘッジファンド型投信のリターンは以下のとおり体たらくなものになっています。

 

SMBCファンドラップのヘッジファンド型ファンドの基準価額の推移

 

本来のヘッジファンドは以下の通り上昇蘇澳ばでも下落相場でも高いリターンをあげる投資対象なのです。

実際、以下のヘッジファンド指数が示す通りヘッジファンドは全世界株式やS&P500指数に対して一貫してプラスのリターンをあげています。

 

ヘッジファンドは下落を抑制しながら市場平均より高いリターン

 

以下では筆者が投資しているヘッジファンドを含め、年率10%以上で安定したリターンが狙えるファンドについて取り上げていますので参考にしていただければと思います。

 

【2024年】日本国内のヘッジファンド14社をおすすめ順にランキング形式で一覧にして紹介!

 

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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