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40代〜50代で貯金はいくらあれば安心?ぶっちゃけ正直みんな貯金どのくらいあるの?

2023年9月1日

貯金はいくらあれば安心?40〜50代の生活費と利回り生活するための投資・資産運用の元本を確認

社会人として過ごし20年以上、ここまでコツコツとバランス良く貯金してきたものの、目まぐるしく変化していく現代社会で、どれくらいあれば安心なのか?

とふと疑問に思うことはないでしょうか?

 

筆者などは臆病者ですから、毎日のように自身の資産額と将来計画の出費を眺め、落ち着かない毎日を過ごしています。そのせいか、随分と金融知識が付いたように思います。

この記事では筆者と同じ40代以上の方にとって、資産はどれくらいあれば「安心」なのかについて、解説していきたいと思います。

 

 

一般的な40〜50代の本当の貯金額は?

1000〜2000万円の貯蓄では少ない?平均は〇〇万円

そもそも自分の貯金・金融資産総額が国民同世代のどのくらいの位置にいるかは把握しておくことが肝要です。

ベンチマークを知るということですね。金融広報中央委員会がまとめた結果は以下となっています。

(単位:万円)

平均 中央値
20代 106 5
30代 359 77
40代 564 50
50代 926 54
60代 1335 300

 

1000万円〜2000万円でも残念ながら上位という結果になりましたね。

ただこれは令和3年、つまり2021年の結果なので2023年はもう少し多いとは思います。日経平均など上昇が続きましたからね。

 

40代〜50代の何%が3000万円以上保有している?

中央値を基本的にみたいですが、40代で50万円は地方も含めてですので、どうしてもこういう数値になりますね。各年代の分布も見ていきましょう。

35歳未満 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65〜74歳 75歳以上
〜100万円 48% 32% 23% 12% 7% 6%
100〜450万円 27% 15% 10% 7% 6% 5%
450〜900万円 17% 18% 15% 12% 10% 10%
900~1200万円 3% 6% 6% 6% 6% 6%
1200~1500万円 2% 5% 5% 5% 6% 6%
1500~2000万円 2% 8% 8% 8% 9% 9%
2000~3000万円 4% 8% 11% 13% 14% 14%
3000~4000万円 1% 4% 7% 10% 11% 11%
4000~5000万円 1% 4% 5% 7% 8% 8%
5000~7500万円 1% 3% 7% 12% 13% 12%
7500~1億円 0% 1% 2% 5% 5% 6%
1億円以上 0% 2% 4% 7% 8% 8%

 

わかりやすく3000万円以上保有している方の割合を示したものが以下となります。

35歳未満 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65〜74歳 75歳以上
3000万円以上 3% 14% 25% 41% 45% 45%

3000万円以上の資産を保有している方は基本的に退職金をいただいた後という様相を呈していますね。

 

「安心」を定義!貯金・金融資産が3000万円〜5000万円あれば安心?

基本的には、「安心」なのは実現可能な利回りは4%と言われていますが、運用利回りのみで生活できるという状態でしょうか。

つまり1億円保有していて4%で運用すれば400万円(正確には税後320万円)で生活が回れば良いということです。

しかし、運用利回りギリギリで生活するというのは精神的にきついものがあります。経済恐慌などで資産が一気に溶けてしまった時に、仕事などを辞めていたら取り返しがつかなくなります。

仕事を続けつつ、運用利回りで生活するというのであれば問題ないでしょう。仕事で稼いだ分は運用資産の元本に入れていくと良いかと思います。

 

子育て真っ最中の40代の場合

居住する場所によって生活費は大きく異なりますよね。都心なのか、都内なのか、郊外ベッドタウンなのか。

二人以上の勤労世帯の平均家計収支は以下となっています。

二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支

消費支出を抜き出すと以下です。

二人以上勤労世帯 金額
食料 78,605
住居 19,806
光熱・水道 21,353
家具・家事用品 12,688
被服及び履物 10,522
保険医療 12,998
交通・通品 49,515
教育 19,187
教養娯楽 27,543
交際費 13,307
その他 43,945
非消費支出 112,634
合計(月額) 422,103
合計(年額) 5,065,236

 

月額で422103円、年間で約500万円です。この500万円を税後(キャピタルゲイン税20.15%)で運用利回りで賄おうと思うと・・・500万円/79.85%/4%=156,543,519となります。

約1.6億円があれば毎年ギリギリ年利4%の生活ができるということです。

 

勤め先収入の黒字分を元本に注入していくのが良いですね。ただ、上記は全国平均であり、地域別で状況は異なります。以下は全て上記の全国平均に合わせて持ち家前提です。

住居は固定資産税や修繕費などを考慮しています。特に贅沢な生活ではなく、一般的な水準の生活費であり、旅行など贅沢をする場合は全く足りないことを認識しておいてほしいです。

 

二人以上勤労世帯 全国平均 都心 都内 ベッドタウン
食料 78,605 157,210 133,629 94,326
住居 19,806 59,418 33,670 23,767
光熱・水道 21,353 30,000 26,000 23,000
家具・家事用品 12,688 25,376 21,570 15,226
被服及び履物 10,522 31,566 17,887 12,626
保険医療 12,998 38,994 22,097 15,598
交通・通品 49,515 99,030 84,176 59,418
教育 19,187 57,561 32,618 23,024
教養娯楽 27,543 55,086 46,823 33,052
交際費 13,307 39,921 22,622 15,968
その他 43,945 87,890 74,707 52,734
非消費支出 112,634 112,634 112,634 112,634
合計(月額) 422,103 794,686 628,431 481,373
合計(年額) 5,065,236 9,536,232 7,541,174 5,776,478

 

それぞれの生活費を年利4%で回そうとすると必要な運用元本は以下になります。

  • 都心・・・2.99億円
  • 都内・・・2.36億円
  • ベッドタウン・・・1.8億円

安心の捉え方にもよりますが、できるだけ保守的に考えることをおすすめします。ただ、人生妥協も大事で、ベッドタウンや地方に終の棲家を構えるのも現実的な選択でしょう。

 

子育てが終した後の50代の場合

50代の場合も考え方は同様ですが、子供が巣立つという点が大きくことなります。

60歳の定年も近いので、60歳までは会社で働くとして定年後の生活は年金と退職金を合わせればかなり豪勢な老後を送れるのではないかと期待してしまいますよね。

上記で示した生活費は50代は仕事を頑張ることで乗り切るとして、60歳以降にかかる生活費は以下となっています。(抜粋:60歳以降の夫婦の生活費

全国平均
食料 65,760
住居 16,608
光熱・水道 19,526
家具・家事用品 10,324
被服及び履物 4,938
保険医療 16,159
交通通信 25,137
教養娯楽 19,301
交際費 20,648
その他 25,810
税金等 30,664
合計(月額) 224,436
合計(年額) 2,693,232

 

65歳からもらえる毎年の年金額は以下で最大が240万円ですが、上記の生活費を完全に賄い切ることができません。

毎月30万円程度の赤字ですから年間で360万円の赤字です。配偶者が3号保険者であれば年間79.5万円支給されますので280.5万円を解決できれば良いですね。

 

平均年収 65歳以降の年金支給額
400万円 163.1万円
500万円 180.6万円
600万円 203.1万円
700万円 225.6万円
762万円以上 240.5万円

 

利回り4%を確保できるとすれば、8766万円の資産があれば安心ということです。

ただ、これは全国平均であり、もっと都心で贅沢をしたいということであれば、1億円以上は当然に必要になってきます。

参考までに東京都内(都心以外)で裕福な老後を迎えようと思うと、以下が必要です。

都心であればこの倍以上必要ですが、さすがに厳しいので東京都内として前提を置いておきます。都心で贅沢をするにはやはり独立して成功しないとダメだ、という示唆がありますね。

 

 東京で裕福な老後 持ち家 賃貸
必要な支出① 1億7760万円 2億6400万円
得られる収入② 1億1335万円
必要な備え(=①-②) 6425万円 1億5065万円

参考:老後資金は1億5000万円確保すればリタイアできる?資産1億円以上が実現できる生活レベルで豊かなFIREまでの道筋をつけよう!

 

「安心」を手に入れるには資産運用は避けられない

上記で「安心」にはどれくらいの資産が必要かという話をしてきましたが、かなり困難だなと感じたはずです。

やはり会社で固定収入を得て、貯金に回すだけでは心もとありません。自分以外にも自分のために働いてくれる人が必要ですし、それは資産運用に他なりません。

 

また、上記では利回りで生活が成り立てば安心だと書いてはいますが、実は人は資産が増えない、減っている状態になると途端に心配になります。

筆者の経験からの意見ではありますが、人間は資産が増加を続けることで不安から脱出できるものだと考えています。

つまり、昨今は3000万円や4000万円でFIREした人も相次いでいましたが、結局資産が目減りすることに耐えられずFIRE卒業という形で職場復帰しています。

 

さて、資産が増え続ける状態を確保するにはどうすれば良いかというと、堅実且つ、複利で資産が増加する投資先へ資金を投入すべきです。

例えば、インデックスファンドやゴールドなどは過去に安定した利回りを提供してきましたが、度重なる暴落を乗り越えた結果が年率6-8%程度なのです。

S&P500

ゴールドのボラティリティ

 

あまりにもボラティリティが高く、また暴落した後に一生回復しないかもしれない可能性もあるのです。例えばITバブル崩壊の後に、米国インデックスは実に13年間も株価が戻りませんでした。

40代、50代といえば老後を気にする年代であり、若者のようにリスク選好な投資は避けるべきなのです。

では、どのような運用先があるのかというと、オルタナティブ投資の一つであるヘッジファンドという選択肢があります。

 

ヘッジファンドは一流の投資家であるファンドマネジャーが顧客より資産を預かり、下落相場でも上昇相場であっても関係なくリターンを追求する「絶対収益型」のファンドです。

私募ファンド形態なので、あまり表には情報は出てきませんが、その実績は確かなものとなっています。

ヘッジファンドと日経平均とS&P500指数の比較

 

何よりも、下落耐性の強さが秀でており、資産運用の基本は大きな損失を出さないことであると改めて認識させられます。

あのウォーレン・バフェット氏も運用開始後30年間は無傷で常にプラスのリターンを積み重ね、今や世界で5本の指に入る億万長者となりました。

世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターのリターンも、異次元緩和で膨れ上がったS&P500のリターンと同等にはなっていますが、暴落を回避し続けていることで世界中の投資家を惹きつけています。

Bridgewater Associates return

 

日本にもヘッジファンドが存在しますが、ブリッジウォーターと同様の哲学を持った、また実績あるヘッジファンドが存在します。

以下の記事でそのヘッジファンドも含めまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

まとめ

40〜50代はいくら持っていれば安心なのかを考察してきました。

基本的には、運用のみで生活費を稼ぐだせれば一旦は安心ですが、真の安心にはやはりどれだけお金を使っても資産が増え続ける状態にすることがマストです。

それには運用が絶対に必要であり、来る日本のインフレ全盛期に向けて、早めに資産運用は開始しておきましょう。気づけば資産が溶けてしまっている状態だけは避けなければなりません。

 

関連記事:

 

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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