「財テク」ってなんでしょう。
30代の我々世代ではあまり馴染みがない言葉ですが、なんだかすごく儲かりそうです。
財務テクノロジーの略なのでしょうか?
「財テクで儲けましょう」と言われたら、なんだか明日には億万長者になれそうな気すらします。
おすすめの財テクランキングとか言われたら、ノックダウンです。最高のランキングなのではないかと思います。
今回は言葉の定義を明確にした上で、色々と論じていきたいと思います。
財テクとは何なのか、何の略語なのか
言葉の定義から始めましょう。
ググってみました。
財テクとは
ハイテクノロジー(高度先端技術)の略語であるハイテクをまね、財産を殖やす意味でつくられた造語。
手持ちの資金で高収益を得ようと、バブル経済全盛期に、より有利な金融商品の選択、株式投資、土地・不動産への投資等その内容は多様化した。しかし、バブル崩壊によって多額の不良債権をかかえる結果となった事業者や個人も出た。
現在、銀行、証券、保険会社をはじめゆうちょ銀行も新商品を次々と発売し資金運用をよびかけているが、有利なものほどリスクも高いという原則を認識して資金運用を図ることが大切である。
出所:https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yogo/s/zai_tech.html
ハイテクノロジーの響きをパクリ、財産を増やす意味で作られた造語ということです。
バブル時代に使われていた言葉なのですね。バブルおそるべし。
バブル期に「財テクでぼろ儲けしようぜ!」と言われたらたしかに、私も心躍ってしまうかもしれません。
しかし、言葉の魅力に騙されてはいけない
株の必勝法の記事でも述べましいたが、投資を舐めてはいけません。
投資は、大金を短期で稼げる魅力を持っています。
その分、悪い人たちがたくさんいるところです。実際には運用をせず、集めたお金で豪遊、そしてトンズラ、が頻繁に起こる業界です。
不動産業界なんて特に魑魅魍魎としてますよね。不動産経営している友人がいますが、「何度死線を彷徨ったかわからない」と言っていました。
どういう世界なんだと思いましたが、そういう世界なんですね。
1980年後半からの日本バブル期に「財テク」の言葉を使い資金を集めた人は本当に多かったのではないでしょうか。
バブルは崩壊し、今その残党たちはどうしているのでしょう・・・。
世の中には魅力に見える商品がたくさんあります。
それは投資商品のみならず、化粧品、服、サービス。本当にそれは良いものなのか、信じて良いのか。
これは自分の目を養うしかありません。
月利数パーセントの利回りで勝ち続けているファンドなどが存在すれば私は一瞬で嘘だと見抜けます。
そんなわけがないからです。これは金融リテラシーの問題ですね。
長期で見て、勝率が高いファンドに出資をする。これが正しい方法です。
そもそも、嘘の数字で塗り固めたリターンの数字で、ファンドマネジャーにツッコミを入れまくればボロが出まくるでしょう。
しかし、長期的に高い勝率を誇るファンドはレポートも理路整然としていて、話をしていても間違いなく有益なものばかりです。
いますぐに金融リテラシーを一瞬で高めることは不可能です。
ですので、「ハイリターンに近道はない」ということだけまずは理解しておきましょう。
安定的に現実的なリターンを出し続けるファンドこそ、良いファンドです。
2020年以降の投資戦略 基本的に投資はインデックスファンドで良い
私のブログでは、まだまだまとまった資金のない人は特に、基本的に投資はインデックスファンドで、米国、もしくは世界の代表指数に連動するETFでまずは目を養いましょうと話をしています。
【ブログ更新】ニッセイ外国株式インデックスファンドをチャートから評価。楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)& 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)と比較するとどれがおすすめなのか?
インデックスファンドで長期投資をすると、最終的にリターンは3%-7%程度に収まってきます。
単年ベースで見ると、マイナスになる年もあります。大幅プラスになる年もあります。
平均リターンは収束していく「可能性」があるという話です。これは過去の実績をベースにした話です。
今後はもしかしたらリターンが下がるかもしれません。
しかし、過去一番安定したリターンが出ていたのがインデックスファンドなので、今後もそれが続くことに賭ける、という投資になります。
個別株投資やアクティブ投信などの購入は、この歴史的に一番再現性のある、優秀な投資であるインデックス投資。
これに対する「挑戦」に他なりません。そして、大半の人がインデックスファンドの成績を下回ります。
相場はとても難しいのです。簡単ではありません。
インデックスを才能で超えていく投資家たち
アクティブ投信や、ヘッジファンドマネジャーなどは、インデックスを持ち前の才能で超えていく人々です。
インデックスを超えていく成績を目指すため、相場と真剣勝負をしています。そのため、費用も嵩みます。
信託報酬がインデックスファンドより高いのは当然ですね。
以下は金融庁の資料からですが、
日米ともに、インデックスファンド(パッシブ)の成績を超えられません。それくらいインデックスを超えるというのは難しいのです。
ましてや、公募投信というのは取引の規制が厳しく、柔軟な取引が難しく、インデックスを超えるための足かせが多いです。(その代わり、大々的に広告を打って手数料で儲かるわけですが)
- 日本と米国の公募投信について、市場環境や運用規模等が異なるため、単純比較することはできないものの、過去5年 平均のシャープレシオや累積リターンからは、米国投信のパフォーマンスの絶対水準の高さがみてとれる。
- 日米両国とも、過去5年平均のシャープレシオや累積リターンは、全ての分類においてアクティブがパッシブを下回っている。もっとも、両者の差は、米国に比べ日本の方が大きい。
- 日本の公募投信については、資産分類別に過去5年平均のシャープレシオや累積リターンをみると、国内株式のアク ティブについては、比較的パッシブに近いパフォーマンスとなっているが、先進国株式やグローバル株式については、 パッシブとの差が大きい。
ヘッジファンドは、見極めが難しいですが、私募ファンドですので、足かせなく、自由に取引ができるところは大きな強みです。
また、リターンを出さないとヘッジファンドは潰れてしまうので、ファンドマネジャーの必死さが、公募投信のサラリーマンマネジャーを上回ります。
1000万円以上のまとまった資金がある人は、インデックスファンド、インデックスを超える成績を目指したいのであれば、ヘッジファンドが良いでしょう。
まとめ
財テクについて思うところを書きましたが、言葉に惑わされぬよう、時代を生き抜けるよう、投資・資産運用を学んでいきましょう。