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新興国投資!VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)は買うべきか?パフォーマンスを徹底評価 国別比率/構成銘柄(投資先)/配当有無/経費率

 

新興国投資に興味がある方は、VWOを購入することを検討する人も多いのではないでしょうか?

評判がなかなか良い商品となっていますが、実際のところはどうなのでしょう?

 

結論としては、VWOを購入するメリット・デメリットで分けると以下のようになります。

 

----メリット----

  • 手軽に新興国全体に投資できる
  • 手数料が年率0.14%と低い

----メリット----

  • 中国や台湾、ロシアなどの今後成長力が低い国に集中投資している
  • リーマンショックなどの危機発生時に弱い動きをする
  • 値動きが荒く年20%以上のマイナスも覚悟しなければいけない

 

それではじっくりそれぞれ解説していきたいと思います。

 

尚、他のETF(バンガードシリーズ含む)は以下の記事でまとめています。

ETFカテゴリー

 

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)はどのようなETFなのか?

VWOは正式名称は、バンガード・エマージング・マーケッツETFです。

VWOのVはバンガード(Vanguard)のVということですね。

 

VWOはどのような指数に連動している?

ETFは何かしらの指数に連動するよう設計されています。

 

VWOは、

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス

に連動するよう設計されています。

 

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスと類似の「FTSEエマージング・インデックス」との違いを解説します。

 

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、

  • 中小型株
  • 中国A株

を含めた新興国株式市場時価総額の約99%をカバーしています。

 

FTSEエマージング・インデックスの新興国株式市場時価総額カバー率は85%です。

 

よりFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの方がカバーしている領域が広いという特徴があります。

 

VWOはどのようにインデックスに連動させているのか?インデックス・サンプリング法

VWOが連動を目指しているFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの構成銘柄は4,600銘柄と非常に膨大になります。

 

全ての銘柄を取引きすることは現実的に難しいため、VWOはインデックス・サンプリング法という方法を用いています。

 

連動対象指数(のちほど説明します)の、PER・ROE・PBR等の指標を出来うる限り合わせるように、

銘柄を抽出する方法を用いて連動を目指したポートフォリオを組成しています。

 

VWOが投資している国の割合~高度成長が終わった国の割合が非常に高い~

VWOが連動を目指しているFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスの投資している国の比率は以下となっています。

 

市場 VWO ベンチマーク バンガードETFとベンチマークの差 地域 :
中国 45.20% 45.50% -0.30% 新興市場
台湾 15.60% 15.50% 0.10% 新興市場
インド 9.70% 9.70% 0.00% 新興市場
ブラジル 5.60% 5.60% 0.00% 新興市場
南アフリカ 3.90% 3.90% 0.00% 新興市場
ロシア 2.90% 2.90% 0.00% 新興市場
Saudi Arabia 2.90% 2.90% 0.00% 新興市場
タイ 2.50% 2.70% -0.20% 新興市場
マレーシア 2.40% 2.40% 0.00% 新興市場
メキシコ 1.90% 1.90% 0.00% 新興市場
インドネシア 1.60% 1.60% 0.00% 新興市場
フィリピン 0.90% 0.90% 0.00% 新興市場
カタール 0.90% 0.90% 0.00% その他
Kuwait 0.70% 0.70% 0.00% その他
チリ 0.60% 0.60% 0.00% 新興市場
アラブ首長国連邦 0.60% 0.60% 0.00% 新興市場
トルコ 0.50% 0.50% 0.00% 新興市場
その他 0.40% その他
ギリシャ 0.30% 0.30% 0.00% 欧州
コロンビア 0.30% 0.30% 0.00% 新興市場
ハンガリー 0.20% 0.20% 0.00% 新興市場
エジプト 0.20% 0.20% 0.00% 新興市場
チェコ共和国 0.10% 0.10% 0.00% 新興市場
パキスタン 0.10% 0.10% 0.00% 新興市場

 

驚くことに、中国と台湾で約半数を占めていますね。

VWOが投資している国は

  • 中国
  • 台湾
  • ブラジル
  • ロシア

 

という、既に成長のピークが終わった国で68.2%を占めております。

 

新興国投資の魅力は新興国の爆発的な成長を取り込むことであり、同インデックスは既にその魅力がなくなった国に投資を行っています。

新興国投資をする妥当性があるとはいえないでしょう。

 

VWOの構成銘柄はどうなの?

国別の比率ではなく、VWOの組み入れ銘柄は以下のようになっております。

以下赤枠の企業は中国企業なのですが、上位10位以内5銘柄が中国ということで中国偏重なのが分かります。

 

保有銘柄 シンボル ファンド構成比 市場価格 シェア
Alibaba Group Holding Ltd. ADR BABA 7.79% $6,852,989,070 23,875,515
Tencent Holdings Ltd. 700 6.04% $5,313,247,521 77,771,882
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. 2330 3.63% $3,190,161,517 218,877,785
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. ADR TSM 1.96% $1,726,460,061 21,784,985
Meituan Dianping Class B 3690 1.82% $1,604,145,952 48,663,269
Reliance Industries Ltd. RELIANCE 1.36% $1,192,955,429 42,236,664
Naspers Ltd. NPN 1.19% $1,046,022,899 5,736,827
JD.com Inc. ADR JD 1.03% $903,084,616 11,483,782
China Construction Bank Corp. 939 1.00% $879,389,665 ##########
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. 2318 0.89% $783,155,008 73,353,813

 

 

VWOの手数料

VWOの手数料は非常に低く年率0.14%となっています。

米国のETFの平均の25%の水準と非常に低い手数料となっています。

 

日本の投資信託の手数料が1%~2%ということを考えると非常に良心的な手数料形態です。

日本で同じような新興国に投資を行っているeMaxisシリーズでも年率0.648%なので、

非常に低い手数料であることが分かります。

 

 

1年間では僅かな差ですが、長期投資を行えば大きな差になってきます。

このようなインデックス連動型のETFではいかに手数料が低く抑えられているかという点は非常に重要になってきます。

 

VWO(ETF)の長期成績をチャートとデータから確認する

肝心のVWOの今までの成績ですが、全米株式に投資をするVTIとの比較チャートをご覧ください。

 

Performance

 

10年に渡り、横ばいの成長が続いています。

 

月末 3ヶ月 年初来 1年 3年 5年 10年 設定来
基準価額(NAV) 2.26% 18.80% 0.30% 13.18% 2.84% 7.87% 3.54% 6.28%
市場価格 2.74% 18.83% -0.06% 12.97% 2.75% 7.94% 3.52% 6.26%
ベンチマーク 2.24% 19.60% 0.43% 13.23% 2.91% 7.85% 3.60%

 

ここ10年間の年平均で3.52%となっています。

 

つまりリーマンショックのような危機耐性によわく、大きく下落することがあることを示しています。

 

投資する時期が悪ければ、報われない期間が長いこと続く可能性があるというのは大きなデメリットといえるでしょう。

 

VWOのPER・PBR・標準偏差等の指標を確認する

VWOについて割安度を示すPER・PBRとリスクを示す標準偏差について纏めた以下グラフをご覧ください。

 

VWO ベンチマーク
構成株式銘柄数 5,218 4,057
時価総額の中央値 25.2 B 24.8 B
収益成長率 14.20% 14.30%
株価収益率(PER) 16.3 x 16.4 x
株価純資産倍率(PBR) 1.9 x 1.9 x
自己資本利益率 16.80% 16.80%
非米国株式 98.20% N/A
回転率 ( 回転率 2019/10/31 現在) 8.90% N/A

 

 

 

PERは15倍、PBRは1.8倍と安くもなく高くもなく適正レベルど真ん中という水準です。

 

VWOの標準偏差(リスク)は18.34%と非常に高いです。

 

この標準偏差は3年間の数値ですが、過去3年間のリターンが2.75%であることを考えると、

 

68.2%の確率で年率
2.75% - 15.92% (▲13.17%) ~ 2.75%+15.92%(+18.67%)

95%の確率で年率
2.75% - 15.92×2% (▲29.09%) ~ 2.75%15.92%×2(+34.59%)

に収まることを意味します。

 

年間20%以上下落することが普通にありうるということを考えると、値動きは荒めであることが分かります。

 

VWOの配当・分配

以下はVWOの配当履歴です。

年間$1程度ですね。

 

種類 直近の分配金実績 権利落ち日 支払基準日 支払開始日
Income $0.43 2020/9/21 2020/9/22 2020/9/24
Income $0.17 2020/6/22 2020/6/23 2020/6/25
Income $0.06 2020/3/23 2020/3/24 2020/3/26
Income $0.56 2019/12/23 2019/12/24 2019/12/27
Income $0.52 2019/9/24 2019/9/25 2019/9/27
Income $0.28 2019/6/17 2019/6/18 2019/6/20
Income $0.08 2019/3/25 2019/3/26 2019/3/28
Income $0.26 2018/12/24 2018/12/26 2018/12/28
Income $0.47 2018/9/26 2018/9/27 2018/10/1
Income $0.27 2018/6/22 2018/6/25 2018/6/27

 

基準価額が$42.58程度なので、配当利回りは2.3%程度です。

微妙ですね。

 

日付 市場価格 ($) 基準価額(NAV) ($)
2020/9/28 $42.58 $42.60
2020/9/25 $42.14 $42.27
2020/9/24 $42.18 $42.19
2020/9/23 $42.31 $42.44
2020/9/22 $42.97 $43.11
2020/9/21 $43.31 $43.27
2020/9/18 $44.14 $44.24
2020/9/17 $44.47 $44.41
2020/9/16 $44.58 $44.60
2020/9/15 $44.70 $44.64

 

 

VWOのメリットとデメリット

今までのことから、

VWOについてメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。

----メリット----

  • 手軽に新興国全体に投資できる
  • 手数料が年率0.14%と低い

 

----メリット----

  • 中国や台湾、ロシアなどの今後成長力が低い国に集中投資している
  • リーマンショックなどの危機発生時に弱い動きをする
  • 値動きが荒く年20%以上のマイナスも覚悟しなければいけない

 

まとめ

VWOは新興国の時価総額比率順に銘柄を構成しているので、どうしても既に成長が終わりかけている、

新興国の中でもBRICSのような先発組の国に多くのポーションを投資しております。

 

基本的には、ETFを選ぶ場合、よほど新興国市場に大きな資金が流入すると確信できなければ、投資をするのは良い選択肢とは言えないでしょう。

将来性としては、現在コロナショックもあり、金融相場となっております。

 

不況下でありながら株式市場が上昇する順番として、まずは先進国、その後に後進国です。

後進国の前に、米国、日本などでリターンを求めるのが、合理的な選択といえるでしょう。

 

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