まとまったお金の資産運用法

【最新】マイナーや変わり種も含めた投資の種類一覧を紹介!ハイリターンを目指すならどの資産運用?目的毎におすすめ運用先を紹介

2021年3月2日

最新・マイナーも含めた投資の種類。ハイリターンを目指すならどの資産運用?目的毎におすすめ運用先を紹介

岸田政権が発足して半年ほどたった時、資産所得倍増計画が打ち出されました。

資産所得とは労働所得ではなく、保有する資産から得られる利益というものです。

 

資産所得とは、個人が持っている資産から得られる所得のことであり、利子、配当、賃貸料収入などが含まれる。資産所得を増やすには、個人の金融資産、不動産などを増加させることに加えて、保有金融資産の構成をより高いリターンを生むものへと変えていくことが必要、と考えられる。後者は長らく政府が掲げてきた「貯蓄から投資へ」という目標に他ならない。

参照:野村総研

 

2019年に発表された老後2000万円問題も本質は自分で資産運用を行なって資産形成を行なって欲しいというメッセージでした。

30年間、所得があがらない我が国において資産運用こそが袋小路の活路というわけです。

 

「労働収入だけだと資産形成の速度に限界があるな」と、投資をして資産を増やそうと考えてはいる人。いますよね。私も同じです。

しかし、そもそも投資にはどのような種類があるのでしょうか?

 

自分の資産運用の目的に沿うと何が正しい戦略なのかわからず、足踏みしてしまうという方は多いのではないでしょうか。

今回は投資には大きな大分類としてどのようなものがあるのか、どのような資産運用の目的に合致しているのかを解き明かしていきたいと思います。

 

投資を大きく分けて4つのセグメントに分類

早速投資という大きな概念を4つのセグメントに、コンサル風にいうと漏れなくダブりなくMECE (Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)に分けていきたいと思います。

 

以下は投資をインカムゲイン目的かキャピタルゲイン目的か。

また、指数に連動する成績を目指すパッシブ型運用か、アクティブ型運用かでわけた図です。

 

投資を大きく分けて4つのセグメントに分類

 

それぞれについて説明していきたいと思います。

 

種類①:インカムゲイン目的でパッシブ型投資

あまり多くはないですが、インカムゲインというのは配当や利子や家賃収入などを獲得を目指す投資手法です。

 

投資によって得られる収入としては二種類あります。

 

配当・利子・家賃等の一定期間に収益が分配されるインカムゲイン

そして、投資を行った資産が値上がりすることによる売却・評価益であるキャピタルゲインです。

 

中には株式のように配当金と値上がり益の両方を狙うような投資先もあります。

株式の中にも高配当で配当金狙いか、配当はないけど値上がり狙いかで分けることが出来ます。

 

パッシブ型の運用というのは、「指数に連動する」投資のことです。

例えば分かり易いのは日経平均株価やS&P500指数のような指数に連動する成果を目指す投資です。

(関連) 資産1000万円をインデックス投資すると何年で1億円になるのか?一括投資をする際に便利なeMAXIS Slimシリーズを含めてわかりやすく解説する。

 

また米国債のように殆ど全ての債券の利子水準を決定する基となっている、債券もパッシブ型の運用ということができるでしょう。

 

①インカムゲイン狙いでパッシブ型に属する投資先の例としては、

  • 米国債
  • 日本国債
  • 東証REIT指数
  • S&P先進国REIT
  • S&P米国REITインデックスに連動のREIT投資信託
  • インデックスファンドMLPなどのMLP指数に連動する投資信託

 

等が挙げられます。

 

 

種類②:インカムゲイン目的でアクティブ型投資

インカムゲインを目指しながら、基準となる指数に対してプラスのリターンを求める投資手法です。

 

日本の投資信託は高い手数料を取る為に殆どがアクティブ型ですね。

 

残念ながら成績はパッシブ型を大きく下回る成績となってしまっていますが・・・。

一方金融先進国は半分以上の割合がパッシブ型の投資信託です。

 

インカムゲイン目的でアクティブ型の投資の例としては以下があります。

 

  • 不動産投資
  • アクティブ型のリート投資信託
  • アクティブ型のMLP投資信託
  • ハイイールド債券投資信託

アクティブ型のリート投資信託やMLP投資信託は以前分析しておりますので、参考にしてみて下さい。

 

 

 

種類③:キャピタルゲイン目的でパッシブ型投資

①と②が配当や利子といったインカムゲインを主目的にしていたのに対して値上がり益を主眼に置くのがキャピタルゲインを目的とした投資です。

 

キャピタルゲインを目的とした投資は配当をださずに稼いだ利益を再投資していきます。

複利の効果で飛躍的な値上がりを期待することが出来ます。

 

例を用いて考えますと、ROEが10%の企業が資本1000億円を元に事業を行っていたとします。

今年の利益は1000億円×10%  = 100億円となります。

 

この利益を配当で全額出してしまった場合、資本は1000億円のままで翌年度の利益も100億円になります。

 

一方、配当を1円も出さずに資本に利益の100億円を積み増した場合、資本は1100億円に増額されます。

すると、翌年度の利益は1100億円×10% = 110億円ということになります。

更に翌年度は121億円と毎年指数関数的に増加していくのです。

 

キャピタルゲインを見込める最も有望な投資先は株式投資です。以下米国の超長期の価格推移をご覧ください。

株価は企業の事業への再投資による拡大が継続して年率ベースで6.7%を220年にわたり継続しています。

 

株と債券と金と国債の超長期リターンの比較

 

 

パッシブ型運用というのは、TOPIXやS&P500指数に連動する成果を狙う投資のことを指します。

日本ではあまり主要ではないETF等がパッシブ型として有名ですね。

 

以前私が分析した米国株式全体に連動するようなETFであるVTIを始めとして、キャピタルゲイン狙いのパッシブ運用には以下のような例があります。

 

  • 米国株式指数連動投資信託・ETF
  • 日本株指数連動投資信託・ETF
  • 新興国株指数連動投資信託・ETF
  • REITインデックスに連動する投資信託 (①と被りますが、配当も高い一方、結構値動きも大きいので)

 

 

 

種類④:キャピタルゲイン目的でアクティブ型投資

最後にキャピタルゲインを市場平均以上の高さで狙うキャピタルゲイン目的のアクティブ型投資です。

 

最もリターンを取れる可能性がある投資なのですが、日本で売られているアクティブ型投資信託のリターンはパッシブ型を大きく下回っているので全くおすすめすることは出来ません。

→ 【ブログ更新】投資信託はおすすめしない?質の低い投信選びに失敗して大損して地獄を見ないためにその問題点やリスクを解説。

 

しかし私のサイト名でもあるオルタナティブ投資の中にはPEファンドやヘッジファンドのように、市場平均を大きく上回っているファンドも存在しています。

オルタナティブ投資は株式市場に連動しない値動きで、高いリターンを挙げていることから、欧米で注目度が急伸しており機関投資家も高いポーションを組み入れている新時代の投資手法です。

 

特に保険会社や年金基金などは支払いが発生するので、資産を大きく落とすわけにはいけません。

ITバブル崩壊やリーマンショックなどで資産を半分以下に落とすわけにはいかないのです。その際に支払いが発生すると倒産しますからね。

また、運用リターンが悪いということで不安視した方が解約してしまう可能性も十分にあります。

 

市場環境に関係なくリターンをあげてくれる投資先が重宝される理由についてご理解いただけたかと思います。

 

ヘッジファンドは下落を抑制しながら市場平均より高いリターン

 

 

市場平均を超える10%以上のリターンに目をつけるならPEファンドやヘッジファンド、更に海外不動産のようなオルタナティブ投資に目をつけるのが有効な選択肢でしょう。

以下では個人投資家も投資可能なヘッジファンドについて詳しく纏めていますのでご覧いただければと思います。

 

【2022年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

 

 

資産運用の目的毎におすすめの投資の種類を比較分析

それでは資産運用の目的毎にどの投資の種類が適切なのかを考えていきたいと思います。

 

老後の生活資金の足しにするのであれば投資種類①と②:インカムゲインを主体に組む

既にある程度の資金を蓄えており、投資収益で年金の足しにしたいと考えているのであれば、インカムゲインの投資が有効になってきます。

3%程度であれば米国債と社債に分散投資をすることで満期まで保有すれば、元本保証で安定的に利子収入を得ることが出来ます。

また、不動産に投資を行えば家賃収入を安定的に得ることができるので、老後の生活の足しにと考えているのであれば①と②が適当になります。

 

資産運用で大きな資産を形成したいのであれば③と④:キャピタルゲインを主体に組む

まだ若く資産も大きくないのであれば、投資によって資産そのものを大きくしたいのであれば、キャピタルゲインが適切な選択肢となります。

投資種類③のところでも申し上げた通り、大きな利益を挙げたいのであれば、配当を出さずに再投資を行うことで大きな値上がり益を見込むことが出来るのです。

インカムゲインをあまり受け取らずに得られた利益を再投資で、将来の大きな資産を築くのが最も合理的な選択なのです。

 

大きく増やす為には40%~50%を最も信頼できる米国株式市場の成長を享受できるVTIに投資を行い、残りの50%~60%をオルタナティブ投資を行うことを推奨します。

資産運用を行う際は成功している機関投資家に学ぶのが最も効率的な手法です。

米国のハーバード大学基金やイェール大学基金は20年間にわたり平均10%以上のリターンを叩きだしているので、非常に参考になるポートフォリオです。

 

ハーバード大とイェール大のポートフォリオの比較

 

ハーバード大学 イェール大学
米国株 14.0% 3.9%
世界株(除:米国) 15.2%
PEファンド 34.0% 25.1%
ヘッジファンド 33.0% 31.3%
不動産 5.0% 10.9%
商品 2.0% 7.8%
債券 4.0% 4.6%
現金 8.0% 1.2%

 

 

保有資産毎におすすめの投資先をまとめていますので参考にしてみて下さい。

 

まとまったお金の資産運用法

 

 

投資の種類と資産運用の目的毎の比較まとめ

投資はインカムゲイン狙いかキャピタルゲイン狙いか?

平均的なリターンを狙うパッシブ型運用か平均に対してプラスを狙うアクティブ型か?

というタイプによって4種類に大きく分類することが出来ます。

 

投資を大きく分けて4つのセグメントに分類

 

老後のお小遣いとして年金の足しにするのであればインカムゲインを狙った投資で十分です。

しかし、本格的に将来の資産を形成したいと考えているのであれば、キャピタルゲインを狙った投資先を分散して高いリターンを狙える安定した投資ポートフォリオを組むことをおすすめします。

 

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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