投資信託

運用成績がひどく解約検討者多数と評判の「みのりの投信」を徹底評価!今後の見通しについても考察する。

2021年1月21日

運用成績がひどいと評判の「みのりの投信」を徹底評価!今後の見通しについても考察する。

日本には様々な独立系の投資信託が存在しています。独立系の投資信託は運用から販売までを一貫して行う会社が運用するファンドのことを指します。

当サイトでも有名なものについては以下の通り取り上げてきました。

 

 

本日は、上記ほど有名ではないですが、「みのりの投信」という独立系投資信託についてお伝えしてきます。

みのりの投信は日本株を運用対象としています。「ひふみ投信」や「さわかみ投信」「鎌倉投信」「ありがとう投信」がライバルということになりますね。

 

では「みのりの投信」はどのようなファンドなのか?

投資する妙味はあるのか?

 

という観点で紐解いていきますので参考にしていただければと思います。

 

「みのりの投信」とはどのような投資信託?

ではまず「みのりの投信」の特徴について紐解いていきたいと思います。

ファンドマネージャーの立田氏はどんな人?

独立系投資信託にとって一番重要なのはファンドマネージャーです。

「みのりの投信」のファンドマネージャーは立田氏です。経歴について見ていきましょう。

立田博司氏

 

日系・外資系の大手運用会社で20年以上にわたりファンドマネージャーとして資産運用に携わる。2001年に米経済誌『Forbes』における「20 of the world’s Best Fund Managers」のひとりに選ばれ、2007年には米投信情報サービス会社Lipperから日本中小型株部門で10年間のBest Fundを受賞するなど、国内外の債券・株式運用に長年携わった経験が国際的に高く評価されている。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員。

参照:運用担当者のご紹介

 

しっかりと日本株での運用経験があることが示されていますね。上記から「ひふみ投信」の藤野英人氏と同じく中小型株投資を得意としていることが伺えます。

 

買い持ちだけではなく、先物売りも併用

通常の投資信託は株を購入するだけです。

しかし、「みのりの投信」は同時にTOPIX先物を活用して暴落に備えています。以下が2022年9月末時点でのポートフォリオです。

85%の投資ポーションのうち、3割を先物売建をおこなっているので、実質的に買い持ちの比率は50%程度ということになります。

ポートフォリオに組み入れられる売り建て

 

現金も15%あり資金の半分しか投資に活かせていないのは物足りなく見えます。半分しか投資をしない「鎌倉投信」と同じく資金効率がわるいですね。

これであれば元から半分の資金を殆どのポーションを投資しているファンドに預けた方がよいですからね。

 

組み入れ上位銘柄はどのような銘柄?

以下は「みのりの投信」の2022年9月末の組入上位10銘柄です。組入銘柄数は全部で34銘柄なので1銘柄ずつをしっかり厳選している点はポジティブですね。

 

銘柄 組入比率 時価総額
IDOM 5.80% 799.52億
アダストリア 4.80% 988.69億
ノジマ 4.50% 1293.52億
西島製作所 4.50% 385億
アネスト岩田 4.50% 382.81億
ベガサスミシン製造 4.40% 218.74億
日精エーエスビー機械 4.30% 612.41億
フジシールインターナショナル 4.30% 1005.91億
ツムラ 4.20% 2379.51億
スルガ銀行 4.00% 900.70億

 

時価総額が1000億円近辺の小型銘柄が中心となっています。1位のIDOMの業容は以下となります。

 

中古車買取・販売の国内最大手、(旧)ガリバーインターナショナル。専門店「ガリバー」を主力に各種展示販売店舗(中古車の買取・卸売・小売)を全国展開(グループ店舗数510、2022年2月)。全国約120ヶ所にあるオークション会場や画像販売システム「ドルフィネット」(インターネット)・小売専門店にての販売。買取車は2週間で中古車オークション(卸売)で売り切るビジネスモデルを確立。全国の整備工場と整備ネットワークの拡充を推進。

 

業績は以下の通り頭打ちし、不況を織り込み下落に転じていると捉えられます。

 

IDOMの業績推移

 

決算期

売上高

営業利益

経常利益

当期利益

2008/2/1 190,592 8,698 8,699 4,650
2009/2/1 163,669 3,905 2,635 -2,836
2010/2/1 148,853 5,281 5,008 348
2011/2/1 142,038 8,001 7,824 5,140
2012/2/1 132,881 6,249 6,318 3,785
2013/2/1 143,417 5,077 5,252 2,980
2014/2/1 169,398 7,094 7,201 4,360
2015/2/1 155,681 5,325 5,345 3,286
2016/2/1 210,085 7,542 6,835 4,111
2017/2/1 251,516 4,498 4,160 2,247
2018/2/1 276,157 6,779 5,797 3,578
2019/2/1 309,410 3,400 2,072 381
2020/2/1 361,684 9,091 6,867 3,545
2021/2/1 380,564 10,571 9,642 1,484
2022/2/1 459,532 18,485 17,561 10,794
2023/02予 410,000 17,000 16,400 12,850

 

株価は2016年に頭打ちし、その後6年ほど横ばいを継続しており不調です。

(株)IDOM株価

 

みのりの投信の手数料形態

みのりの投信の手数料形態についてみていきましょう。

ひふみ投信などは購入手数料は無料のノーロード型となっていますが、「みのりの投信」では上限4.4%の購入手数料が発生します。

上限と書いたのは各投資信託会社によって手数料率が異なるからです。ちなみに楽天証券では購入手数料は0%で提供されています。

 

ただ信託手数料はアクティブ型の投資信託の中でも高い水準で1.925%となっています。

ただ、手数料は本質的な問題ではありません。結局トータルでどれだけのリターンを出しているかということが最も重要なわけですから。

 

速報!みのりの投信の実績やリターンとは?

それでは肝心の「みのりの投信」のリターンについてみていきたいと思います。

近年軟調な成績に終止する「みのりの投信」

肝心な「みのりの投信」の成績ですが以下の通り、2018年に基準価格が20,000円になるまでは堅調でした。

しかし、その後は基準価格を一貫して下落させつづけ。現在は14,000円レベルまで減少しています。世界的金融緩和だった2020年以降に全くパフォーマンスを伸ばせていないのはかなり問題ではないでしょうか。みのりの投信の過去リターン

 

 

では、この間の日経平均との比較をみてみましょう。以下は運用開始からの「みのりの投信」と日経平均の比較図です。

青:みのりの投信
赤:日経平均

「みのりの投信」と「日経平均」のチャート比較

 

序盤はみのりの投信が大きくリードしましたが、現在は大きく劣後した成績に終わってしまっています。2018年から投資してしまった投資家の方々は手痛い打撃を被ってしまっていますね。

直近の上昇相場も先ほどお伝えした先物売の影響で取れていないのが非常に痛いです。

 

「ひふみ投信」などの他の独立系投資信託とも比較(ありがとうファンドなど)

では他のライバルともいえる独立系の投資信託たちと比較していきます。

 

青:みのりの投信
赤:ひふみ投信

緑:さわかみ投信
黄:鎌倉投信
紫:ありがとうファンド

 

「みのりの投信」と他の独立系投資信託の比較

 

ご覧いただければわかります通り、「みのりの投信」は成績は最下位という結果になっています。

ちなみに「ひふみ投信」も近年は成績が軟調で過去3年でみると残念ながら日経平均に劣っている成績になっています。

 

やめたほうがいい?評判だった「ひふみプラス」「ひふみ投信」の時代は終わった?まだ上がる?暴落の理由や今後の見通しを含め徹底評価!

 

率直に申し上げて、投資する価値のあるファンドとは言い難いですね。

 

「みのりの投信」の今後の見通し

みのりの投信は売建を継続しているので、残念ながらパフォーマンスが他のファンドに対して劣ったままになることが想定されます。

今は世界的な金融緩和と財政出動に対して、モノやサービスに対する需要がない局面です。

このような時に上昇するのは資産価格です。現在においてもまだ売建を継続している点については筆者としては謎でしかありません。

 

まとめ

みのりの投信は中小型日本株投資を実施しながらも、先物売建を実施しネットの投資ポーションは50%程度となっています。

成績は残念ながら他の独立系投資信託にも劣後する成績となっており、あまり投資する価値があるとはいえる状況ではありません。

 

今回比較した「ひふみ投信」ですら残念ながら、筆者からすると魅力的なファンドとはいえない状況になっています。

以下ランキング形式で本当に投資する価値のあるファンドについてお伝えしていますので参考にしていただければと思います!

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

-投資信託

© 2022 40歳外資系サラリーマンの資産運用録 Powered by AFFINGER5