昨今の年金に関するニュース、老後2000万円問題など、将来への不安が大いに高まった時代となりました。
私自身も十分に資産はありますが、「本当にこのペースで老後は大丈夫なんだっけ?」と計算してしまいました。
それくらい、連日将来を煽る報道が多いわけですが。
投資を始めるにしても、株式投資、投資信託、債券、不動産など、巷には魅力的に見える資産がゴロゴロ転がっています。
魅力的に見えるだけ、というのが真実なのですが、そうなってくると、自分で企業を分析して、株式投資をする、自分で投資信託を分析してファンドを選ぶなど、自分の目利きが非常に投資では重要となってきます。
しかし、不安ですよね。相場経験が浅いと、自分で自信を持って投資をするというのは難しいのではないでしょうか。
大事なお金も、ちょっとした相場変動で減ってしまったり、メンタル的にも厳しいものがあります。
そんな時に、相談できる人が嬉しいですが、誰に相談すれば良いのでしょう。
少し、相場経験十年、色んな投資を見てきた私が私見を述べていきたいと思います。
誰に相談しようか・・・やっぱり証券会社の営業とか保険会社の営業かな?
保険営業マンに相談
まずは身近にいる保険の営業マンでしょうか。
保険の営業マンは基本的な金融知識はあるのかもしれません。私もなんども営業を受け、色んな話を聞きました。
ただし、ベテランの営業マンでしたので、まだまだ新人の営業マンの場合はよくわかりませんが、社内研修くらいはあるでしょう。
ただし、忘れてはいけないのが、彼らの目的は「あなたに保険に入ってもらうこと」です。
最初は親身に基礎は教えてくれるかもしれませんが、深い知識は普段から相場にいる訳では無いので、基本的にはありません。
基礎知識を学ぶ相手としては良いかもしれませんが、投資の相談をするには荷が重い相手です。(どのファンドが良いですか?と聞いても提携先くらいしか教えてくれないのでは無いでしょうか)
保険は自分の人生に合わせて、優秀な保険営業マンであれば提案してくれるので、保険の相談には当然、適していると思います。
良い保険営業マンを見つけてくださいね。(失敗したくなければ根気よく十人くらい会いましょう)
証券マンに相談
証券マンなら、日頃から株取引を持ちかけてくるので、相談相手としてはうってつけだ!と思いますよね。
「証券」マンですから。
証券営業の仕事は、お客様から資金を預かり、証券マンが選んだ株で取引し、利ざやを出すことを目的にしています。
仕事自体はこの流れですが、彼らの収益源はどこにありますか?取引回数ですよね。
取引回数に応じて手数料が徴収されます。つまり、短期で適当に売買しとけばいいのです。基本的には。
証券営業マンに大金を託すのは富裕層の「金も余っとるしこの証券マンおもろいから預けたろか」というものが多いそうです。
さて、そんなことを言っても、やはり株の取引をしているんだから、株のプロでしょう。相談相手としては適切では?
よく考えてみましょう。証券マンが独立して専業のトレーダーになったり、有名なファンドマネジャーになっているケースは多いですか?
少しくらいはあるかもしれませんが、ほとんどの証券営業マンは「営業力」を強みにしてキャリアアップを目指します。
つまり、彼ら自身が「投資は簡単では無い」と認識しているのです。投資の相談相手としてふさわしいとは言えません。
銀行の窓口で投資相談しよう!・・・大丈夫?
銀行の窓口で「どの投資信託が良いでしょう?」と相談しにいく人は多いでしょう。
銀行の窓口に行って投信を選ぶ、これだけで、その銀行が提携している投資信託しか比較できませんね。
銀行が取り扱っている投資信託だから大丈夫。こんな風に思っていませんか?
そんな訳がありません。投資信託とは手数料ビジネスであり、ファンドがリターンを出さなくても、出資者がいれば成り立ち儲かるビジネスです。
窓口の社員の目的は、あなたにとにかく出資してもらうことです。
窓口に一日中いる人が、投資に詳しいでしょうか?
販売するために、取り扱っている投資信託の概要は話すことができると思いますが、日本だけでも5000本ほどある投資信託を相対的に比較して提案するのは厳しいでしょう。
投資顧問という選択肢
これはよくわからないな、というのが本音です。
投資顧問はこの株が儲かるから、推奨、とかするんですよね。アドバイス料の手数料をもらうビジネスですよね。
短期的に上昇する、長期でokなど。そんなことがわかるのであればファンドマネジャーとして運用する方が良いのではないでしょうか?
よくわからないと昔思いましたが、今でもよくわかりません。
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談?
FPに相談する人は多そうです。
私の理解なのですが、FPにどの投資ファンドを選ぶべきかと聞くとだいたいインデックスファンドをおすすめしてくるはずです。これは良いです。
アクティブファンドや個別株を提案してくるようであれば即座に相談をやめましょう。
インデックスファンドをおすすめし、家計の削れる費用を洗い出してくれFPが良いFPであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
特定の聞いたことのない商品をおすすめしてきたら、縁を切りましょう。
結局は勉強→インデックス投資→個別株、個別投信へ、が正解
勉強なしで儲かるものなど、投資やビジネスでは存在しません。断言できます。
「これさえあればすぐに儲かる」という近道を謳う投資やビジネスは全部嘘です。
そんなわけありません。投資をなめてはいけません。ビジネスをなめてはいけません。
努力が必要です。
今大きく稼いでいるヘッジファンドのマネジャーや起業家は、必ず下積み時代があります。
最初から儲かっている、という投資家や起業家は、それまでにファンドで必死に働いていたり、サラリーマンとしても努力を死ぬほどしてきた人なのではないでしょうか。
また、努力だけはなく、時流に乗る大切さを理解しています。相場や業界動向次第で成功、失敗の確率は大きく変わります。
勝てる時流を狙って、それまでに努力をする必要があるのです。
努力をして知識、経験を積む前に良い時流がきても勝てません。準備期間が必要です。
私が出した結論としては、投資・資産運用の勉強をしながら、インデックス投資を始める。
VTIなど、魅力的なインデックスファンドはたくさんありますね。
勉強をしながら、指数に連動するインデックス投資の値動きを数年見る。
これが最初に投資初心者が実施すべきことです。数年も待てない、という人は投資をやめましょう。向いていません。
基本的に、多くの投資家がこのインデックスファンドのリターンを超えることができません。
個別株やアクティブ投信というのは、インデックスへの挑戦に他なりません。敏腕のファンドマネジャーでも指数を下回ることはあるのです。
それは素人がやるのですか?頭を冷やしましょう。
じっくり勉強しながら、インデックス投資資産の値動きを実感しましょう。
時期によっては大きく値動きがあると思いますが、最終的には年率2-7%程度に落ち着くことが理解できると思います。
日々の値動きが、長期投資においては本当に意味がないものであることがわかります。
SNSなどで1日の値動きでワーワー騒いでいるアカウントも多いですが、あれは初心者で個別投資をしてしまっている人たちの声だと思ってもらって差し支えありません。
(短期トレードをしている人は騒ぐのはしょうがないかもしれませんね。しかし、今の時代AIなどで自動売買を行なっているファンドが多い中、個人が短期で勝てるのでしょうか・・・?投資手法に疑問を覚えますが。)
投資の勉強をしながら、インデックスファンドで相場観を学ぶ。これでokです。
相談相手はいりません、というのが結論です。
まとまったお金が入ってしまったら
まとまったお金が遺産などで入ってきてしまった。運用しないのは勿体無い。
この気持ちはすごくわかります。
まとまったお金があればヘッジファンドなども視野に入ってきますね。
リターンに対してファンドマネジャーの報酬が決まるので、下落相場でも収益を出すことを目指します。
投資信託のファンドマネジャーとは責任感が雲泥の差なので、ここが一番信頼できるポイントとも言えます。
ヘッジファンドの選び方は色々ありますが、私個人としては、結局は長期で実績があるかどうかをみます。
優秀なヘッジファンドのマネジャーであれば、短期的には市場動向により大きくリターンがない場合もありますが、長期では高いリターンに収束していきます。
毎年利回りが高い、ましてや毎月の月利がすごい、というファンドは、まぁ嘘でしょう。
せめて十年近く運用をしていて、ファンドマネジャーの経歴もしっかりしたものであれば、信頼しても良いと思います。
長い年月の平均リターンを、ヘッジファンドの担当者には聞くようにしましょう。短期投資ファンドは、リスクが高すぎるのでおすすめしません。
【2020年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先を紹介〜
まとめ
投資は誰に相談すべきか?という話をしてきました。
結論としては、じっくりインデックスファンドに投資をしながら相場観を養い、勉強をしていきましょう、というものです。