クリーンエナジー銘柄全盛期、米国に特化してですが、まさに今ブームが来ていると思います。
脱炭素ジャパンなど日本に特化したカーボンニュートラル銘柄は全く動意付いていないところは切ないところが有ります。
今回は米国バイデン政権の政策にうまく乗れているイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドについて分析していきたいと思います。
これからまだイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドを買っていけるのか、保有を継続できるのかを考察していきたいと思います。テーマ投信はタイミングが全てですからね。
イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドとは?
概要は以下です。
世界の取引所に上場している株式から、主として脱炭素化社会実現に向けた 取り組みやイノベーションに貢献する企業、あるいはその恩恵を受けることが 期待される企業の株式に投資を行います。
テクノロジー・イノベーションとクリーン・エネルギーに関連する企業の投資 戦略に強みをもつ、ヴォヤ・インベストメント・マネジメント・カンパニー・ エルエルシー*が実質的な運用を行います。
- 単位型・ 追加型:追加型
- 投資対象 地域:内外
- 投資対象資産 (収益の源泉):株式
- 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
- 決算頻度:年1回
- 投資対象地域:グローバル (含む日本)
- 投資形態:ファミリー ファンド
- 為替ヘッジ:なし
今後は世界統一の国家政策として、クリーン・エネルギーに関連する企業を応援していくという波に乗っていきたい、というファンドですね。
ファミリーファンド方式の運用で、運用指図を行うのは三井住友DSアセットマネジメント株式会社です。
イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの組み入れ銘柄
国別の割合は以下になっています。やはりどうしてもアメリカが大きくなりますね。
組⼊上位10カ国・地域 | (%) | |
1 | アメリカ | 76.90% |
2 | ⽇本 | 5.30% |
3 | 韓国 | 3.50% |
4 | ノルウェー | 2.40% |
5 | イギリス | 2.20% |
6 | チリ | 2.00% |
7 | ザンビア | 1.20% |
8 | 中国 | 1.00% |
9 | ドイツ | 1.00% |
10 | 台湾 | 0.90% |
近代ではイノベーションは常に米国から生まれており、その時代はまだ続いていますね。
セクター配分は以下の通りになっています。情報技術、資本財サービス、素材の順です。
組⼊上位10業種 | (%) | |
1 | 情報技術 | 26.40% |
2 | 資本財サービス | 21.80% |
3 | 素材 | 20.30% |
4 | エネルギー | 13.10% |
5 | 一般消費財サービス | 6.40% |
6 | 生活必需品 | 4.80% |
7 | ⾦融 | 3.20% |
8 | 公益事業 | 2.10% |
9 | コミュニケーション・サービス | 0.60% |
具体的な2023年3月末時点での上位10銘柄は以下となっています。

月報
ちなみに2022年10月からの上位銘柄の推移は以下となります。
2023年3月末 | 2022年10月末 | |
1 | アナログ・デバイセズ | チャート・インダストリーズ |
2 | シュルンベルジェ | エンフェーズ・エナジー |
3 | モノシリック | シュルンベルジェ |
4 | シェニエール・エナジー | アルベマール |
5 | クアンタ・サービス | シェニエール・エナジー |
6 | フリーポート・マクモラン | アナログ・デバイセズ |
7 | アルベマール | ベーカー・ヒューズ |
8 | フレックス | フリーポート・マクモラン |
9 | ベーカーヒューズ | ライベント |
10 | ソーラーエッジテクノロジー | バレロ・エナジー |
太陽光発電の有望銘柄であったエンフェーズは暴落によりランク外になっていますね。その他にも多くの銘柄が株価が大きく下落ひて入れ替えとなっています。
チャート・インダストリーズの株価です。11/9に-35%下落しました。とんでもない下げですね。
真空断熱格納容器などを製造する米メーカー大手。
真空断熱格納容器、熱交換器、コールドボックス、液化プロセスユニット、極低温コンポーネント、ガス処理装置などの製品とサービスを炭化水素・工業用ガスメーカーなどに提供する。主要顧客には、プラクスエア、エアリキード、ベクテル、エクソンモービルなど天然ガス、液化天然ガス・LNG、石油などに携わる大手企業が名を連ねる。2021年1月、上場市場を「NASDAQ」→「NYSE」に変更した。
ファンド売買手数料、信託手数料
当然アクティブファンドなので手数料は高めです。
購入時手数料は3.3%(税抜3.0%)、運用管理費用 (信託報酬)は年1.925%(税抜1.75%)です。
信託財産留保額はありません。
イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの運用実績
ではイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの運用実績について見ていきましょう。
1-3月期 | 4-6月期 | 7-9月期 | 10-12月期 | 1-12月期 | |
---|---|---|---|---|---|
2023年 | 5.60% | -- | -- | -- | -- |
2022年 | 7.01% | -9.30% | 6.33% | -4.13% | -1.06% |
ファンド設定来プラスリターンで推移しています。ただ、値動きが非常に激しいですね。
2022年は米国のバイデン政権が積極的にクリーンエネルギー政策(バイデン気候変動政策)への意欲を見せていますので、クリエネ銘柄は非常に好調です。
グリーン・ニューディールを上回る実行予算を掲げており、4年間でなんと2兆ドルの投資を行うことを表明しています。
バイデン大統領は就任前の選挙公約において、EV車用の充電施設50万か所の新設、省エネ住宅への投資などの環境インフラの開発などに、4年間で2兆ドルの投資を行うことを表明した。つまり、バイデン大統領は、一連の脱炭素やインフラ整備プロジェクトにより、グリーン・ニューディールを上回る雇用創出や新規住宅建設の実現を目指した。さらに、人工知能(AI)やバッテリー技術などの研究開発への追加投資を促し、より強靭な競争力を持つ国家の建設を提唱した。
株式市場は未来を織り込む習性があり、バイデン気候変動政策の投資実行前からクリーンエネルギー銘柄は上昇しました。
それが2022年であり、株式市場はベア相場でしたがクリーンエネルギー銘柄はその中で+80%の上昇などを見せています。
ただ、どちらかというと株式が強かったというより円安が進んだ結果プラスのリターンとなったと解釈するのが正しいです。2022年にドルベースで20%程度円安になりましたからね。
掲示板での口コミや評判
リターンを出しているので、悪い口コミはそこまでありませんね。
Yahoo!ファイナンス
手数料高いファンドって、投資家としてどうか?
Yahoo!ファイナンス
テーマ物件だから仕込みと退け時の判断が問われますね。すぐに解決する問題じゃないけどバイデンさんやる気満々
日本の自動車メーカーにとっても避けられなくなってる
自動車産業が衰退したら日本は途上国に落ちる
Yahoo!ファイナンス
くだらないテーマだ。
●電力サービスが同時同量サービスであることを知らない人が多い
●放射能と放射線の区別すら知らない人が多い
ということで、まだ原発が推進されるならまだしも、多くは再エネ推進。
電力サービスの品質とは何か?を知らない白痴者としかいいようがない。
Yahoo!ファイナンス
カーボンニュートラルやはりその流れは止められないようだ
日本版は辞めたけど
ここは伸びが期待できる 日本はいつも遅い
Yahoo!ファイナンス
戦争で完全にトーンダウン。
ニュートラルなんてロシアのガスありきの戦略だったからね。大人しく資源株にでも乗り換えた方がいい。
脱炭素はニュートラルからキャプチャーに転換する。
まとめと今後の見通し
イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略はその名の通り完全なるテーマファンドです。
テーマファンドはタイミングが全てです。長期で複利運用していくタイプのものではありません。トレードの知識が必要になります。
クリーンエナジー銘柄はまさに2022年は時流に乗って上昇を続けました。しかし、株式市場下ではブームは長くは続かず、これからも上昇を続けるかというと、長くはないと思います。
大体1-2年であり、既に1年が経過しています。これからイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略に投資しても良いかというと、短期勝負なら良いかもしれませんが、現在は金融引き締め時期でありそれなりのリスクは伴うということを頭に入れておきましょう。
筆者としては、トレードするようにファンドを買うのは嫌いなので、長期で複利運用が出せるファンドに資金をこれからも預けていきたいと思っています。
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