今回はH2を分析していきたいと思います。元素記号が愛称となっていますが、水素銘柄に特化しているのでしょうか?
面白いファンドですが、じっくり見ていきたいと思います。
テーマファンドなので、タイミングが最も大切になってきますね。
グローバル水素株式ファンドはどんな投資信託?
概要は以下です。
主として、「グローバル水素株式マザーファンド」を通じて、日本を含む世界の株式(DR(預託証券)を含む。)の中から、今後の成長が期待される水素関連ビジネスを行う企業の株式を中心に投資を行う。原則、為替ヘッジを行わない。
- 単位型・ 追加型:追加型
- 投資対象 地域:内外
- 投資対象資産 (収益の源泉):株式
- 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
- 決算頻度:年1回
- 投資対象地域:グローバル (含む日本)
- 投資形態:ファミリー ファンド
- 為替ヘッジ:なし
投資対象は水素関連ビジネスを行う企業の株式に長期投資することになっています。
主として、日本を含む世界の金融商品取引所に上場されている、水素関連ビジネスを行なう企業の株式 に投資を行ない、中長期的な信託財産の成長をめざして運用を行ないます。
運用は日興アセットマネジメントヨーロッパ リミテッドが行います。
組み入れ銘柄
国別の割合は以下になっています。やはりどうしてもアメリカが大きくなりますね。
国・地域名 | 比率 |
アメリカ | 55.20% |
フランス | 7.10% |
イギリス | 6.20% |
オーストラリア | 5.30% |
日本 | 5.20% |
中国 | 3.90% |
デンマーク | 3.20% |
フィンランド | 2.80% |
韓国 | 2.60% |
カナダ | 1.70% |
セクター配分は以下の通りになっています。資本財・サービス、エネルギーが上位にあり、水素関連ビジネスならではの並びになっています。
業 種 | 比率 |
資本財・サービス | 51.50% |
エネルギー | 20.80% |
素材 | 13.90% |
情報技術 | 10.50% |
公益事業 | 0.70% |
具体的なポートフォリオは以下です。2022年の10月末の情報です。やはりプラグパワーが入っていますね。
No. | 銘 柄 名 | 国・地域名 | 業 種 | 投資カテゴリー | 比率 |
1 | CHART INDUSTRIES INC | アメリカ | 資本財・サービス | 運ぶ・貯める | 5.60% |
2 | PLUG POWER INC | アメリカ | 資本財・サービス | 使う | 5.40% |
3 | KBR INC | アメリカ | 資本財・サービス | 運ぶ・貯める | 5.40% |
4 | WORLEY LTD | オーストラリア | エネルギー | 運ぶ・貯める | 5.30% |
5 | LINDE PLC | イギリス | 素材 | つくる | 4.60% |
6 | AIR PRODUCTS & CHEMICALS INC | アメリカ | 素材 | つくる | 4.30% |
7 | BLOOM ENERGY CORP- A | アメリカ | 資本財・サービス | 使う | 4.30% |
8 | AIR LIQUIDE SA | フランス | 素材 | つくる | 3.90% |
9 | SCHLUMBERGER LTD | アメリカ | エネルギー | 運ぶ・貯める | 3.80% |
10 | CUMMINS INC | アメリカ | 資本財・サービス | 使う | 3.70% |
CHART INDUSTRIES INCの直近の株価は以下です。11月に大暴落していますね・・・。10月末の月報ですからこの影響は含まれていません。
プラグパワーも2021年初期までは大暴騰しましたが、さすがに賞味期限切れですね・・・。
ファンド売買手数料、信託手数料
当然アクティブファンドなので手数料は高めです。
購入時手数料は3.3%(税抜3.0%)、運用管理費用 (信託報酬)は年1.6885%(税抜1.535%)です。
信託財産留保額はありません。
基準価額チャートリターン・利回りは?
基準価額チャートは以下の通りとなっています。まだまだ2021年に運用開始した新しいファンドですので情報が少ないです。
2021年の後半から運用開始とまさに2022年初期の暴落をモロに被っているファンドです。さすがにこの期間に結果を出せとは言えませんね。せめてプラスでリターンを出してほしいところですが。
基準価額は9,907円とマイナス運用になっています。
1カ月 | 3カ月 | 6カ月 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | 設定来 | |
トータルリターン | 7.93% | -1.31% | 4.01% | -12.39% | -- | -- | -- | -0.93% |
直近1年はどうしても厳しいですね。
掲示板やSNSでの評判・口コミは?
水素、きたー!
あと少し下げたら買うかな?w ̄(=∵=) ̄
とーぶん上がらんよ。
まだこれからの分野だからジワジワと上がっていって欲しいね。
皆さんは、短期保有ですか?それとも長期?
自分は、短期で狙いたいかな。と
同じ日興アセットマネジメントのゼロコンでダメージ食らってます。
部分売りしたけど、まだ半分は手放せない状態。
部分売りした分を、こちらに追加予定です。
こちらは、8月に出たばかりなので、今後が楽しみです。宜しくお願い致します。
グリーン捌き切って支店全体が歓喜した翌週に、企画部から「グローバル水素株式ファンド出たから、今回は半分の5億でええから必達な」って言われたおもひで
— だいなも (@Dynm_y) February 8, 2022
今年のNISA枠も投資信託に使う予定だけど、何を買うか具体的に決まらぬ。グローバル水素株式ファンドとかどうなんだろなぁ・・・
— たぬざわ (@Inuthunder) January 5, 2022
> 2位は、日興アセットマネジメントが16日に設定した「グローバル水素株式ファンド(愛称:H2)」で、26億円を集めた
ご当地ファンドがオワコンになったので、次は水素ですか😅 https://t.co/kKAk5PvG03
— Brownie (@browniejp) September 6, 2021
まとめと2022年、23年の今後の見通し
水素関連ビジネスは注目されていますが、一大ブームが2020年に終わってしまいました。プラグパワーの株価を見ればわかると思いますが、一度ブームになり、その後しばらく沈み、そしてまたしばらく経った後にブームになっています。
水素は既に2回ブームになっているので、次のブームがくるのかどうかすらわかりません。基本は二度が最大です。それ以上のイノベーションが起こるのが普通です。
セクターとしても資本財ですので、景気拡大局面後半で輝くセクターです。景気拡大局面は明らかに終わり、現在株式市場は不況を織り込んでいる最中です。
利上げが終わり、利下げとなり、景気が拡大していく局面で、後半に資本財は伸びますので、今のセクターローテーションから最も遠い場所にいると言っていいでしょう。
つまり、このファンドを買い判断することはしばらくないということです。