1000万円資産運用

貯金1000万円超えたら?資産を高速で増やすために(10%〜)20%以上の利回りで運用すること難しい!?バフェットの長期リターンと肩を並べられるのか?

2021年2月25日

貯金1000万円を高速で増やすために20%以上の利回りで運用すること難しい!?バフェットの長期リターンと肩を並べられるのか?

「貯金1000万円を出来る限り早く増やしたい。」「高い利回りで大きな資産を築き上げたい。」という方も多いと思います。

今回は20%という運用利回りを継続的に出し、1000万円を大きく増やしていきたいという方に向けて執筆していきたいと思います。

 

年率20%を『継続的に』出すことの難しさをお伝えすると共に、1000万円を運用する際の考え方についてお伝えしていきたいと思います。

 

1000万円を年率20%で『継続的に』運用『出来たなら』資産は爆発的に増加

年平均利回り「20%」といえば大した利回りではないと考えられた方もいらっしゃると思うのですが、実際にその利回りで運用できたら、以下のように1000万円は爆発的に増加します。

 

1000万円を20%で運用した場合の資産推移

資産
現在 1,000
1年目 1,200
2年目 1,440
3年目 1,728
4年目 2,074
5年目 2,488
6年目 2,986
7年目 3,583
8年目 4,300
9年目 5,160
10年目 6,192
11年目 7,430
12年目 8,916
13年目 10,699

 

1000万円を継続的に20%で運用できれば9年目に5000万円を超え、13年目には1億円を突破するという驚異的な速度で資産が形成されていきます。

 

しかし、これはあくまで継続的に年率20%という利回りを達成できた場合の話です。

 

単年度や数年間年率20%以上のリターンをだすことは可能ですが、十年以上にわたって20%の利回りを出すのは非常に難しいことなのです。

もはや、ほぼ不可能と言ってもよい水準です。

 

年率20%の運用益を10年以上続けるには世界一の投資家であるウォーレン・バフェット並の投資力が必要

年率20%以上のリターンを継続することが容易ではないことを理解する上で最もわかりやすいのが、ウォーレン・バフェット氏の成績です。

投資の神様である『ウォーレン・バフェット氏』の1965年~2017年の53年間の年平均リターンは、最新のバフェットからの手紙(2019年版)によると20.3%となっています。

 

バフェットは将棋でいうと羽生善治名人、野球でいうとイチロー、サッカーでいうとメッシのような人です。株式投資の頂点に立つ人が達成できる継続的な運用リターンが20.3%なのです。

 

バフェットは年率20%ものリターンを半世紀以上も繰り返したことによりForbsの2022年度版で世界長者番付で第5位となっています。

 

FORBS長者番付

  1. Elon Musk, $223.8 billion.
  2. Bernard Arnault & family, $156.5 billion. ...
  3. Gautam Adani, $131.3 billion. ...
  4. Jeff Bezos, $126.9 billion. ...
  5. Warren Buffett, $104.5 billion. ...

 

1,040億ドルといえば日本円になおすと13兆円というレベルになります。

1位は大躍進したテスラを創業したイーロン・マスク、2位はルイヴイトンのバナード、3位インド Adani Groupの会長兼創設者であるゴータム・アダニ氏、4位はあのAmazonを創業したジェフ・ベゾスと、世界的大企業の創業者又は創業一族で占められています。

 

一方、バフェットは特に事業を起こしているわけではなく投資会社バークシャー・ハサウェイを通じて運用を行うことで世界的な富豪になっているのです。如何に50年間にわたって年率20%を継続的に出す偉大さが分かると思います。

Warren Buffett return

 

 

因みに100万円を年率20.3%で運用し続けた場合、53年後には233億円ということになります。桁が4つも変わっており如何に複利の力が偉大かということが分かります。

因みに偉大なバフェット氏もリーマンショック時の2008年には▲31.8%の大暴落を味わっているので完璧無双というわけではなさそうですね。

 

年率20%のリターンを出すために、ウェーレン・バフェットが運営しているバークシャー・ハサウェイに投資をするという手法が考えられます。

しかし、ウェーレン・バフェット氏は御年92歳となっており、更に近年の成績は年齢もあってか悪化しています。

 

直近2011年からのバークシャー・ハサウェイのリターンのリターンはS&P500指数に劣後したものとなっています。

 

バークシャーとS&P500指数の過去10年の比較

バークシャー S&P500
2011年 -4.70% 2.10%
2012年 16.80% 16.00%
2013年 32.70% 32.40%
2014年 27.00% 13.70%
2015年 -12.50% 1.40%
2016年 23.40% 12.00%
2017年 21.90% 21.80%
2018年 2.80% -4.40%
2019年 11.00% 31.50%
年率リターン 10.90% 11.98%

 

やはり全盛期ほどのリターンをあげるのは難しいのかもしれませんが、バフェットは93歳ですからね。

 

 

年率20%を長年継続できる投資先はあるのか?現実世界であり得るのか?

まず平均的なリターンを挙げる指数の中で最も安定して高いリターンを長期間挙げている米国株式市場のリターンは7%程度となっています。高い成績ではありますが、利回り20%には遠く及びません。

Siegel return

 

アクティブ運用型とパッシブ運用型の投資信託のどちらが優れているのか徹底比較!インデックス投資は本当に最強なのか?

 

日本の投資先でいうと今一番話題にあがっている『ひふみ投信』ですが、カンブリア宮殿に登場して純資産が急騰したことで風向きが変わりました。

やめたほうがいい?評判だった「ひふみプラス」「ひふみ投信」の時代は終わった?まだ上がる?暴落の理由や今後の見通しを含め徹底評価!

 

直近5年間だと日経平均にも劣後する成績に終わってしまっています。

青:ひふみ投信
赤:日経平均株価

直近3年間のひふみ投信と日経平均の比較

 

本来、ファンドマネージャーの藤野英人氏が得意とする小型グロース株投資だけでは運用できなくなってしまいました。

結果としてポートフォリオは大型株中心となりパフォーマンスは日経平均と同様又は劣後したものとなってしまっているのです。

 

 

下落リスクを最小限に抑えながら10-15%程度のリターンを継続的に出す投資先(特に20代〜30代はリスク選好が◎)

総じて10年以上、20年以上というレベルで20%以上のリターンを出すのは難しいことがご理解頂けたかと思います。

市場下落時には株価指数、バフェット、ひふみ投信、全て大きな下落を被っています。

 

資産運用を行う上では下落を出来うる限りさけ、年率10%程度のリターンを継続的に出すことが肝要とされています。

下落を最大限抑えるためには単純に株式投資をおこなっているだけでは不可能です。

☞ 個人投資家が狙うべき利回りはどれくらいが最適?年利10パーセントを超える資産運用方法はあるのかを考察

 

その為、株式市場とは異なる動きをするオルタナティブ投資が急速に注目を集めています。

☞ オルタナティブ投資登場前夜!ポートフォリオ理論の進展とシステミックリスクの発見。
☞ オルタナティブ資産の種類とおすすめ投資先とは?オルタナティブ投資を実践すべき理由とともにわかりやすく解説する!

 

オルタナティブ投資は株の値動きと連動しない資産でポートフォリオの安定性を高める投資先として注目を集めています。

オルタナティブ投資を活用して米国の機関投資家は年率10%程度のリターンを継続して20年以上にわたり叩きだしています。

 

実際、ハーバード大学の基金はポートフォリオの70%をオルタナティブ投資で構成しています。

 

ハーバード大学のポートフォリオ

☞ 資産分散を行い市場平均をオーバーパフォームする投資ポートフォリオを組成する為の考え方

 

オルタナティブ投資の中でも代表的なものとしてヘッジファンドがあります。実際上記の通り、ハーバード大学もヘッジファンドを一番多く組み入れています。

ヘッジファンドはいかなる市場環境でもリターンをだすことを至上命題として絶対収益型のファンド形態です。

☞ ヘッジファンドとは何者?わかりやすく簡単に解説。私募(プライベート)ファンド・公募ファンド(投資信託)の違いを理解しよう!!

 

ヘッジファンドはITバブル崩壊で利益を得たところから注目度がたかまり、リーマンショックも軽傷で乗り切ったことで機関投資家から重用されるようになっています。

 

今までは海外の機関投資家や富裕層のみしか門戸が開かれていませんでしたが、近年では日本でも投資できる環境が整ってきています。

以下で筆者が投資しているファンドを含めてランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

投資のプロに資産運用を任せたい人におすすめの国内ヘッジファンドはどれ?ランキング形式で紹介。
【2023年・国内和製優良ヘッジファンド】おすすめ投資先ランキング〜リスクを抑え安全・着実に資産を増やせる運用先(投資信託などアクティブファンド含む)を紹介。

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筆者の場合は、もう2023年ということで、すでに10年近くヘッジファンドであるBMキャピタルで運用を続けています。

BMキャピタルは東大卒→一流外資金融で経験を積んだポートフォリオマネジャーがバリュー株投資で非常に堅実で、下落耐性の強い運用を行なっています。

 

上記でバフェットの運用の複利効果について述べましたが、まさにマイナスを最小限とし、プラスを積み上げ資産を複利で拡大していくスタイルをとっています。以下のバークシャーのように20%のリターンは難しいですが、10%程度のリターンでも複利運用すれば巨大な富を築くことができます。

Warren Buffett return

 

一発逆転で派手なリターンを求める、2年、3年で資産を爆発的に成長させたいという人には全く向かない投資ですが、堅実に毎年着実に積み上げていく「資産家思考」の方であれば、マッチする運用先だと思います。

概要は以下ですが、詳しくまとめている記事もありますので参考にしてみてください。

BMキャピタル

詳しくはコチラ

 

 

今回のまとめ

1000万円を年率20%で運用を続けた場合13年で1億円を達成することができるのですが、年率20%を達成するには非常に難しく10年以上継続するのは至難の業であり現実的ではありません。

 

通常の投資では難しいですが、オルタナティブ投資の代表格ともいえるヘッジファンドを用いれば、年率10%以上のリターンを下落リスクを抑えながら追求することが出来ます。

 

その他にも1000万円を運用する際に候補となりうる投資先を狙える利回り毎に、以下に包括的に纏めていいますのでご覧頂ければと思います。

 

☞ 1000万円を10年間資産運用!投資先はどこがベストなのか?利回り毎におすすめ投資手法を紹介する。
1000万円を株式投資で資産運用!セミリタイアはどれくらいで可能なのか?おすすめ投資手法・投資先も紹介。短中長期投資/グロース/バリュー/利回り/ポートフォリオ
☞ 1000万円をインデックス投資すると何年でどれくらいの資産になるのか?選ぶべき投資信託と収益シミュレーションを実施。S&P500/NASDAQ/VTI/TOPIX
☞ 退職金の1000万円を資産運用する考え方。老後に向けて、ハイリスクは避けた堅実な投資をしよう。
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☞ 貯金1000万円を元本保証で資産運用したいという方は必見!知られざる積立型保険の欠陥についてもお伝えする。

最後に

投資

 

>>>個人的おすすめファンドランキング

 

私がファンドを選ぶ際に気をつけていることは、「長期で明確な戦略を実行し」、「確かなリターンをあげている」「経歴、実績共に優秀なファンドマネジャーが運用しているかどうか」、これだけです。

短期間における投資ファンドのハイリターン実績は全て無視しています。真に勝率が高い投資家は長期でみると、ピカピカな運用実績に収束します。

しかし、短期は短期。ただの運である可能性が高く、ファンドの本当の実力を測れるものではありません。

日々の膨大なニュースに翻弄され、株価の上げ下げで感情的に取引してしまう個人投資家が日本には溢れています。

しかし、投資とは自身の得意とする、勝率の高い戦略を見つけ、愚直に実行するだけなのです。これには膨大な作業量(決算読み込み、市場調査など)と強い精神力を必要とします。

このように、本当は投資とはシンプルでつまらないものです。

 

投信やヘッジファンドを選ぶ際は、この投資の考え方、哲学をしっかり持っているファンドマネジャーが在籍するファンドを選びましょう。それだけで大損することはまずありませんし、周囲の人が驚くようなリターンを自身があげていることに気づくはずです。リターンの差とはこの思考、また投資とは何かを知っているかどうかで大きく変わります。

 

勝率の高い投資戦略を愚直に実行しているファンドマネジャーが在籍するファンドを私の目でも選んでいますので、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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